【大阪府知事選・市長選】「大阪都構想は、新たな設計図を描いて再挑戦する」 ~大阪ダブル選挙、松井一郎氏と吉村洋文氏が勝利会見 2015.11.22

記事公開日:2015.11.22取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・花山格章)

※12月7日テキストを追加しました!

 「大阪都構想は、前回も自信を持って提案したが(住民投票で)否決された。これを謙虚に受け止め、何が駄目だったのか住民の生の声を聞いて、設計図を作り変える」──2期目の当選を決めた大阪府知事の松井一郎氏は、具体的な内容については言及しなかったものの、大阪都構想への再チャレンジへ意欲を見せた。

 2015年11月22日に投開票が行われた、大阪府知事選と大阪市長選で、それぞれ当選を決めた大阪維新の会の候補者、松井一郎氏(現大阪府知事)と吉村洋文氏(前衆議院議員)が、同日20時半頃より大阪市内のホテルで記者会見を行った。

 都構想について、民意の受け止め方を問われた松井氏は、「5月17日に大阪市民に提案した協定書は認められなかった、と受け止めている。ただ、大阪の課題を解決するひとつの手段として、都構想の議論を続けさせてもらいたい。二重行政を解消するためには、都構想という手段があることを市民に訴えて、市民から納得をいただける新たな設計図作りをしていきたい」と語り、都構想の議論を継続すると明言した。

 また、12月18日に任期満了となる橋下徹大阪市長の後継となった吉村洋文氏も、「否決された都構想案を修正して、市民に納得いただけるように、議論を続けさせてくださいと訴えてきた。それを受けての選挙(結果)だと思っているので、民意を受けて進めていきたい」と述べ、都構想の議論を進めていくとした。

 今回のダブル選挙の2勝で、橋下市長の「政界からの引退宣言・撤回」の大義名分ができたのではないか、との質問に、松井氏は、「都構想が否決された5月の住民投票の結果を受けて、(橋下氏は)いったんは身を引かれるということ。民間人に戻ったあとのことは、本人が決めることだ」と答えた。

 松井府政1期目のマニフェストは9割を達成し、次は何をするのかとの問いには、「二重行政を完全に解消すること。広域を一元化していくこと。これが積み残している課題だ。人による二重行政の解消では、人が変わった時に元に戻ってしまう。二度と『府市合わせ(不幸せ)』と呼ばれる時代に戻さないために、制度をしっかり作り上げたい」と強調した。

■全編動画

  • タイトル 大阪府知事選・市長選 「大阪維新の会」候補者共同記者会見
  • 日時 2015年11月22日(日)20:30頃〜
  • 場所 リーガロイヤルホテル大阪(大阪市北区)

「橋下・松井でやってきた成長戦略が評価された」

 はじめに、松井氏が当選への謝辞とともに、「吉村氏と私に1票を投じていただいたみなさんの思いにしっかり応えられるように、橋下・松井でやってきた大阪府市一体となっての成長戦略と改革を、吉村氏とともに継続し、豊かな大阪を作っていきたい」と述べた。

 吉村氏は、「橋下市政や松井府政の改革を評価して、(私に)票を投じた人が多数いると思う。私自身、その改革の路線を継承して、大阪をさらに前進させていきたい。また、橋下改革の中での修正点や、私が独自にやっていくべき点なども、しっかり進めていきたい」とし、「必ず発展する大阪を実現していく」と意気込みを語った。

 続いて質疑応答に入り、MBS記者が、「都構想について、民意をどのように受け止めているか」と訊いた。松井氏は、「5月(住民投票)に市民に提案した都構想の協定書は認められなかった。しかし、二重行政を解消して、成長する大阪を作ることに対しては、民意はノーではなかったと思っている」と答え、このように続けた。

 「話し合いはしっかり続けるが、20年も30年も課題を放置しては大阪のためにならない。解決手段のひとつとして(都構想の)議論を続けさせてもらいたい。前回の設計図で悪かったところを、住民の皆さんと膝詰め談判で意見交換しながら、納得をいただける新たな設計図作りをしていきたい」

 吉村氏は、「住民投票の結果は69万人が賛成、70万人が反対。その70万人の中には『拙速ではないか』『大阪会議で解決できるのでは?』という意見も多かった。つまり、大阪が持っている二重行政は解決すべきだが、今回の案については反対、ということだ。われわれは同じことをずっとやるわけではなく、『否決された都構想案を修正して、市民が納得できるように議論を続けさせてほしい』と訴えてきた。選挙結果は、それに対する民意だと思っている」とした。

橋下市長のその後は「本人が決めること」

 MBS記者は、「それならば、橋下市長の引退宣言撤回の大義名分ができたと思うが、どう感じているか」と重ねて尋ねた。松井氏は「(橋下氏は)都構想が否決された結果を受けて、いったんは身を引くということ。本人も発言しているが、民間人に戻ったあとは個人としての人生。その後のことは、橋下代表自身が決めることだ」とした。

 読売新聞記者は、「選挙戦における橋下さんの影響力はどうだったか」と尋ねた。これに対し、松井氏は情報発信力を挙げ、「橋下代表は、誠実に自身のやってきた4年間の実績と、これから続けなければならない課題を、その情報発信力で広く市民に訴えた」と話した。吉村氏もまた、「(橋下氏は)市長として改革の実績を積んできた。今回の選挙戦で、橋下市長は大阪市内を中心に、その実績をしっかり有権者に伝えた」とした。

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