国連・表現の自由 特別報告者に日本の危機的現状を伝えたい! ―秘密保全法に反対する愛知の会

記事公開日:2015.11.17 テキスト
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日本政府は、国連「表現の自由に関する特別報告者」の訪日を急遽キャンセルしました。詳しくは、国連特別報告者デイビッド・ケイ氏がブログに書いていますので、こちらをご覧ください。(英文)

 2015年12月、国連・表現の自由 特別報告者が日本に初公式訪問をおこないます。

 国連特別報告者の公式訪問は、IWJでもお馴染みの英エセックス大学人権センター・フェロー藤田早苗氏はじめ、日本のNGOの働きかけにより実現しました。藤田氏もアテンドのため日本に帰国します。

 今回、これまで秘密保護法に反対する様々な活動を国内外で行ってきた『秘密保全法に反対する愛知の会』が、「国連・表現の自由特別報告者に日本の危機的現状を伝えたい!」との思いから、藤田氏の一時帰国と国連ミッションの手伝いにかかる経費のカンパの協力を、漫画でわかりやすく呼びかけていますので、ぜひご覧ください。

国連「表現の自由」特別報告者に日本の危機的現状を伝えたい!

 こんにちは。秘密保全法に反対する愛知の会の内田隆と申します。2015年12月、国連「表現の自由」特別報告者が日本に公式訪問を行います。秘密保護法をはじめ、日本の「表現の自由」の危機的現状を国連特別報告者により正確に伝えるため、どうか資金カンパにご協力いただけないでしょうか?

秘密保全法に反対する愛知の会の活動について

 秘密保全法に反対する愛知の会とは、2013年12月に強行採決された秘密保護法に反対するために弁護士や市民、労働団体などによって2012年4月に結成された団体です。「戦争と秘密」「監視社会化と秘密」という観点からこれまで秘密保護法に反対する様々な活動を国内外で行ってきました。
 行政が「特定秘密」に指定してしまえば市民は全く知ることができず、しかも何を指定したのかすらわからない。さらに知ろうとしただけで逮捕されてしまう可能性のある「特定秘密保護法」は、「21世紀で最悪の法律」といわれています。
 「愛知の会」は国際人権法でも知る権利が重要視されていることに着目して、秘密保護法の国際人権法違反性も訴えてきました。2014年7月には国連自由権規約委員会による日本審査で秘密保護法を修正すべきとの勧告を勝ち取りました。

↑防衛省が特定秘密に指定した概要一覧。概要すら多くが黒塗り。

▲防衛省が特定秘密に指定した概要一覧。概要すら多くが黒塗り。

↑秘密保護法強行採決直前の2013/12/6には、名古屋で4000人が反対デモに参加しました。

▲秘密保護法強行採決直前の2013/12/6には、名古屋で4000人が反対デモに参加しました。

特別報告者に日本の危機的現状を伝えたい、とはどういうことか

 「表現の自由」に関し、日本には、現在、秘密保護法以外にもヘイトスピーチや政府のマスコミへの圧力、市民運動への誹謗中傷など様々な問題が噴出しています。そんな中、国連の「表現の自由」特別報告者のデイビット・ケイ氏が今年12月1日-8日に日本に公式訪問し、「国別報告書」作成のための調査を行うことが正式に決まりました。
 特別報告者とは国連の独立した専門家として中立の立場で政府(中央・地方)と民間(NGO・関係当事者等)にインタビュー調査を行います。その後報告書を出して各種勧告を出し、当該政府が勧告を実施するよう国連としてフォローアップします。41テーマある特別報告者はそれぞれ年1-2か国しか公式訪問しません。表現の自由に関して特別報告者が日本に公式訪問するのは初めてのことです。
 特別報告者に日本の危機的現状を伝えることで、様々な問題が国際世論となり、表現の自由の侵害が減少することが期待されます。

↑今回、国連「表現の自由」特別報告者として日本にはじめて公式訪問する、デイビット・ケイ氏(国連webより)

▲今回、国連「表現の自由」特別報告者として日本にはじめて公式訪問する、デイビット・ケイ氏(国連webより)

どうして資金援助が必要なのか

 表現の自由に関して特別報告者が日本に公式訪問するのは史上初です。その公式訪問に協力してくれる藤田早苗さんという国際人権基準の研究者がイギリスにいます。これまでも、秘密保護法案を英訳して国連に伝えたり、国連の自由権規約委員会や人権理事会に対して働きかけを行ってくださいました。今回もイギリスから帰国してアテンドに協力してくださいます。特別報告者は各国のNGOから公式訪問を求められている中、今回特に日本を選んだのは日本の表現の自由の状況が悪化しているのが理由ですが、藤田さんをはじめ日本のNGOからの強い働きかけが功を奏したのです。
 今回藤田さんの帰国費用・国内滞在費用ならびに国連への時間外通訳費、国内での報告会費用として40万円かかります。

↑国連に働きかけを行ってきた、藤田早苗氏(イギリス エセックス大学人権センターフェロー)

▲国連に働きかけを行ってきた、藤田早苗氏(イギリス エセックス大学人権センターフェロー)

↑国連自由権規約委員会の様子

▲国連自由権規約委員会の様子

日本の「表現の自由」の危機を国連に伝えたい

 表現の自由をめぐり、日本の危機的現状を国連特別報告者に正確に伝えることは、今後の秘密保護法廃止運動だけでなく、表現の自由を守る運動にとって極めて大切です。
 特に日本の表現の自由をめぐる現状に危機感を抱いている皆様、現状をしっかりと国連に伝えるため、可能なご支援をいただきたいです。ぜひともご協力をお願いいたします。

◎郵便振替口座
 ※「藤田さん国連働きかけ」と記載ください。
  郵便口座番号=00840-3-214850  加入者名=秘密保全法に反対する愛知の会
◎ゆうちょ銀行口座
 ※以下口座にお振り込み後、FAX052-910-7727 かメール no_himitsu@yahoo.co.jp にて「藤田さん国連働きかけ」カンパした旨ご連絡ください。
  ゆうちょ銀行 ◯八九(ゼロハチキュウ)店 当座 0214850
  加入者名=秘密保全法に反対する愛知の会

【参考】


※下記漫画のPDF版はこちらから

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