IAEAの調査団長へのぶら下がり会見 2012.1.23

記事公開日:2012.1.23取材地: テキスト動画
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 2012年1月23日(月)、 18時より経済産業省別館で行われた、IAEAの調査団長へのぶら下がり会見の模様。

 原発再稼働の前提とされている「ストレステスト」の評価手法が妥当かどうかを検証するために来日したIAEAは、初日の23日、保安院、関西電力への聞き取り調査を行った。会見で調査団のジェームズ・ライオンズ団長は、検証は保安院のストレステストの基準、評価手法に対するものであり、個々の原発の安全基準や評価に対するものではないとし、「再稼働はあくまでその国の政府の判断だ」と語った。

■ハイライト

  • この日の会見開始数分前、突然保安院広報から「著作権の関係で通訳の声は放送することができない」とお達しがあったため、動画は記者の質問とIAEA団長の英語答弁のみとなっております。

会見内容は以下の通り。

 冒頭、調査団のジェームズ・ライオンズ団長より、来日中のスケジュールについての発言。初日の23日は保安院と関西電力から、ストレステストに関する聞き取りを行い、26日には関西電力大飯原発3,4号機を視察、視察で安全評価がどう実施されたか直接検証し、31日に記者会見を開き、検証結果を公表する予定だと説明した。

続いて質疑。

 関西電力からの聞き取りの詳しい内容について、保安院がどのように評価をしたか、それに対して関電の今後の取り組み、主にストレステストをふまえて、 今後どのような改善を行っていくのかについて、詳しく聞き取りを行ったと述べた。

 原発の再稼働についての質問に対しては、「IAEAは再稼働については関知しない。あくまでその国の政府の判断だろう」と述べ、「今回はあくまで保安院の基準、評価の方法論全体に対するレビューであり、個々の原発に対する基準や評価に対するレビューではない?」との記者からの質問に、「その通りだ」と答えた。

 また、今回の福島第一原発事故に対するIAEAの対応に批判が上がっているが?との記者からの質問に対し、「我々は『原子力安全行動計画』という事故対応のガイドラインを作成し、加盟国に採択された。今回の事故への対応は、その加盟国の採択で認められたもの。ただ、今後も改善の余地はあるだろう」と述べた。

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