10月14日、翁長雄志沖縄県知事がついに辺野古新基地建設にともなう辺野古埋め立て承認を取り消しました。これまで国は、仲井真弘多前知事の独断による埋め立て承認を根拠に、まるで「銃剣とブルドーザー」のごとく工事を進めようとしてきましたが、承認取り消しは、沖縄の民意がいよいよ具体的な形として国に突きつけられた瞬間だったと思います。
これはどう考えても熱すぎて震えます。
10月14日、翁長雄志沖縄県知事がついに辺野古新基地建設にともなう辺野古埋め立て承認を取り消しました。これまで国は、仲井真弘多前知事の独断による埋め立て承認を根拠に、まるで「銃剣とブルドーザー」のごとく工事を進めようとしてきましたが、承認取り消しは、沖縄の民意がいよいよ具体的な形として国に突きつけられた瞬間だったと思います。
これはどう考えても熱すぎて震えます。
会見した翁長知事は、「検討した結果、取り消しが相当であると判断した」と表明し、「普天間飛行場が他の都道府県に移転したとしても、沖縄には依然として米軍基地や自衛隊基地があり、抑止力が許容できない程度まで低下することはない」「移設理由として地理的優位性などが挙げられているが、根拠が示されていない」などとして、仲井真前知事の承認手続きに瑕疵があったと指摘しました。
この決定を受け、県職員は沖縄防衛局を訪れ、承認取り消しを伝える通知書を手渡しました。もうカッコよすぎて震えそうです。辺野古埋め立てには、公有水面埋立法で知事の承認が必要とされていますが、今回、承認が取り消されたことで、辺野古沿岸部埋め立ての法的根拠が失われることになります。
ただ、国は「承認取り消しは違法」として、行政不服審査法に基づく不服審査請求に出るとみられます。これが認められれば作業は続行できるので、県側はさらなるカウンターパンチを用意しているはずです。
最終的には法廷闘争にもつれ込む可能性が高いとみられています。本当の闘いはここからだと思いますが、沖縄を孤立させてはいけません。IWJは沖縄中継市民の皆さんの協力を得て翁長知事会見を中継し、すぐさま記事化しました。理不尽に虐げられてきた沖縄の反撃の第1ラウンドを是非、ご覧ください!
沖縄の熱さに震える一方で、腹が立ちすぎて震えてもいます。「思いやり予算」をめぐる日米交渉に対して、です。
5年に1度見直しが行われる思いやり予算は、根拠となる特別協定が来年3月に改定の期限をむかえます。日米両政府は夏頃から見直しの交渉を始め、先週までに3回の協議を開いたのですが、現段階では、まったく折り合えていないそうです。
思いやり予算は年間約1900億円にのぼり、本来は米側が支払うはずの在日基地で働く日本人従業員の給与の一部を、1978年から日本が負担するようになったのが始まりです。今では従業員の基本給、米軍の訓練移転費、光熱費だけでなく、協定外の従業員の福利費、施設整備費も日本が払っています。
今回、何が折り合っていないのかというと、日本側は「日米新ガイドラインの締結や安保法案の成立で自衛隊の役割が拡大して、こっちも負担が増すんだから、ちょっと減額させてくださいよ〜」と、当然の交渉をしているのに対し、米国は「いやいや、ちょっと待てや…」と突っぱねているんですね。簡単に言うと・・・
米国「いいか? うちも国防費削減しないと、もう台所が火の車なんだよ。でも、アジアへのリバランスを進めなきゃいけないの。となると、日本に配備する装備を増やさないといけないだろ? で、装備が増せば当然、駐留費が膨らむだろ? だーかーらー、米軍基地で働く従業員の上限数を引き上げるから、日本はその分の給料も肩代わりしてよ。あと、施設の整備費とかも今よりももっと出してくれないとやっていられないわけ。OK?」
…ってな具合です。なんで“思いやり”を受ける側が、その大小をつべこべ言う権利があるんだよ! と、このニュースをみた瞬間に特大の舌打ちをしてしまいましたが、本当に腹立たしいこと、この上ありません。このニュースを見て、日本全国のヤクザ・極道・暴力団員が、「ウチも『みかじめ料』とか『用心棒代』なんて言い方やめて、『思いやり予算』って言い方にしようか」と思いついて、マネしたらどうするんですか!?
安保条約では「米国は日本を防衛する義務を負い、日本はそのために米国に施設・区域を提供する義務を負う」と定めていますが、これが「片務的だ!」「日本も血を流さなきゃだめだ!」と言って安保法制を整備して、「双務的」に近づけたわけですよね。であれば、安保法制の是非はともかく、「米軍は今までみたいにデカい顔をするな!」くらい言わなければおかしい。「金も出します! 土地も差し出します! これからは血も流します!」というのであれば、奴隷以下。
怒りに震えますが、もうそれを通り越して、情けなくて涙も枯れ果てます。もうそんな国でいるのはやめようぜ・・・本当に。
あ、ちなみに、「思いやり予算」は1978年、金丸信防衛長官(当時)が「思いやりの気持ちで行うべき」と発言したことから「思いやり予算」と名付けられたのですが、今日(10月15日)は、その金丸議員が東京佐川急便からの5億円違法献金疑惑で議員を辞職、政界を引退した日(1992年)でもあります。
文章がとても平易で判りやすくて読みやすく、書き方も面白いです。安倍晋三がここまでへ米国の要求を呑むのは、一部で報道されている金銭スキャンダルやヤクザとの関係が本当だからではないのか。やましいことが有り、それをバラされないためではないのか。