「福島の子ども達の甲状腺癌『多発』を政府は『過剰診断』という言葉で隠そうとしている!」 〜再稼動反対!首相官邸前抗議 2015.10.23

記事公開日:2015.10.23取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(城石裕幸)

※11月23日テキストを追加しました!

 首都圏反原発連合有志による「再稼動反対!首相官邸前抗議」が2015年10月23日、首相官邸前と国会正門前の2カ所で行われた。

 スピーチが中心の国会正門前エリアでは「FoE Japan」の満田夏花氏が登壇。福島第一原発事故の収束も総括もできていない状況で、拙速に原発再稼働を推し進めている政府の姿勢を批判した。

 「日本の規制基準は世界一甘い。再稼動させることを前提に作った基準。原子力規制委員会の審査もゆるゆるです。高経年化の審査も本当にいい加減なものでした。川内原発1号機、30年越えだったんですが30年までにしなければならない高経年化審査、終わらせていなかったんですね。で、駆け込みで終わらせた。そんなような状況です」

 さらに満田氏は、40年を超える運転を目指している福井県の身は美浜原発3号機(関西電力)の問題についても触れた。

 「今すごく高経年化で問題になってるのが美浜の3号機、40年越えなんですね。で、これにあたってこの40年(内の規制基準合格)に間に合わせようと今関電は耐震の計算をズルしようとしているらしいです。これはかなりほやほやの情報なのでみなさんちょっと厳しく規制委員会がどんな審査するのか監視しましょう」

 美浜3号機は1976年3月15日に運転開始。来年春には40年を超える。福井県美浜町の山口治太郎町長らは22日、原子力規制庁を訪れ、美浜3号機の適合性審査の「円滑化」などを要請している。

▲FoE Japan・満田夏花氏

 続いて、福島の子どもたちの甲状腺癌の疑いの問題に触れた満田氏は、マスメディアの報道姿勢についても、厳しく非難した。

 「福島の子供達の甲状腺癌の疑いが137人になっている。手術して確定した子供達が104人です。このあたりの数字をマスコミは報道していないが、なおそれよりももっと報道されていないのが、手術した病理診断の結果だ。75%くらいの子供たちがリンパ節転移している。肺転移している子供達が3人、悪性度の高い癌の子供たちが3人だそうです。

 福島県の甲状腺に関する専門家会合は、議論した結果今年の5月に『今の状況は多発である』と認めている。公式レポートも出ている。『今までの国立がんセンターが出している統計に比べて数十倍多い』と言っている。それなのに『過剰診断』という言葉を出して放射線被ばくの影響を考えづらいと言っている。一方で手術の症例はすごく深刻だ。早く放射線被ばくの影響を認めて対策を取る必要がある。

 岡山大学教授の津田敏秀さんという疫学の権威が統計学を用いて『今の状況は“多発”だ』と日本外国特派員協会で記者会見をやった。海外メディアではすごく大きく報道されたのに、国内のマスメディアはほとんど無視しました」

■ハイライト

  • タイトル 「再稼働反対!首相官邸前抗議」
  • 日時 2015年10月23日(金)18:30〜20:00
  • 場所 首相官邸前/国会議事堂正門前(東京・永田町)
  • 主催 首都圏反原発連合

戦闘機墜落リスク、22回もの事故…「すでに破綻している」六ヶ所村再処理施設

 また、日本共産党衆議院議員・藤野保史氏は今週19日に青森県六ケ所村の核燃料再処理施設を視察で訪れた際の話を披露した。

▲日本共産党衆議院議員・藤野保史氏

 「視察している間中、ゴーゴーとものすごい騒音がする。あれは何かと職員に尋ねたら戦闘機の音だと。ここから南10キロメートル地点に射爆場がある。戦闘機が爆撃訓練を年2万回から3万回、1日5回から10回やっているそうだ。たいへん怖い。原発に飛行機が落ちる確率というのが、どこまで信用できる計算かわからないが、ここは普通の原発の場合より一桁高い。彼らも認めている。これから原発を動かすに伴って核のゴミをどうするのか。再処理できるのか。もう22回も事故で完成がのびのびになっている。まさにこうした問題を見てもすでに破綻しているんじゃないでしょうか?」

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録単品購入 330円 (会員以外)

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です