【岩上安身のツイ録】株価1万7000円ラインを割り込んだ!アベノミクス信者にとって絶望的な朝の始まり 〜中国依存を深めながら中国脅威論を煽る安倍総理の矛盾(2015年9月29日11時掲載) 2015.9.29

記事公開日:2015.9.29 テキスト
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(岩上安身)

※2015年9月29日午前10時時点の岩上安身のツイートをリライトして掲載します。

 朝9時から始まる株式市場。午前の取引を前場(ぜんば)と呼び、その最初についた取引の値段を寄り付き値(よりつきね)、始値(はじめね)と呼ぶ。本日の始値は前日比285円73銭安の1万7359円38銭。大幅な続落でスタート。

 投資家の心理的な攻防ラインは1万8千円を割るかどうかのライン、と言われていたのが、ついこの間のことなのに、はるか昔に思われる。あと300円あまり下がれば、1万7千円台も割り込んで1万6千円台に。アベノミクスの唯一のとりえは株高。異次元緩和で釣り上げてきたが、ついに崩壊。

 ではこの株価大幅続落の原因は何か。「世界経済をけん引してきた中国景気が減速しているとの懸念が強まり、投資家心理が悪化。目先の利益を確定する目的で売りが広がった」と、日経の速報の分析。2015年9月29日、朝9時10分時点での同速報では、「日経平均の下げ幅は一時400円を超えた」と。

 快晴の秋晴れとは裏腹に、寄り付きから10分で、下げ幅が400円を超えたという、アベノミクス信者には絶望的な朝の始まり。大事なことは、中国の景気が悪化すれば、日本経済は無事ではすまない、という中国と一蓮托生の構造。これはリーマンショック以降、すでに構造化してきたことだ。

 安倍総理とその信者の言説が分裂してきて矛盾を抱えているところは、経済ではとっくに「中国がくしゃみをすれば日本が風邪を引く」という中国依存構造になっているのに(世界中が程度の差こそあれ同様に中国依存)、その現実を無視して、中国の脅威を煽ってやたらに敵視しているところ。

 中国の軍事費が伸びたとしきりに警鐘を乱打するが、それは中国のGDPが伸長しているから。そして、中国の脅威を煽る傾向のある保守タカ派ほど、中国の経済成長を不快に思い、いずれ中国の成長は失速すると、願望と期待を込めた「予測」を立ててきた。

 その「予測」通りになったのだから、タカ派は小躍りして喜んでいいはずだが、中国の失速とともに日本の株価も暴落しているおり、素直に喜べないだろう。日本経済は中国経済への依存を深めている。共存共栄するか、共滅するかのどちらか。この現実を受け入れないと話にならない。

 海外、特に米英に行くたびに投資家に向かって日本への投資を必死に呼びかけている安倍総理だが、反応はいたってクール。当たり前である。米英の投資家は足元を見ている。その反応の「クール」さについては、またの機会に書く。とまれ、いい加減、自身の矛盾に気づくべし、安倍総理。

 そうこうしているうちに、寄り付きから1時間10分経過した午前10時5分の日経速報で、東証下げ幅500円まで広がり、1万7千円ラインすら割り込んだと伝えた。中国の景気失速で海外投資家は手じまい。底なし。「中国ざまぁ」とか言ってる輩、「日本ざまぁ」と言っているのと同じだよ。

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  1. 落ち葉 より:

    「中国ざまあ」だけでなく、『日本ざまあ」と言ってる,そのとおりなのです。
    「株式は終わるよ」と前から警告している専門家が言ってるように、そのとおりになるだけです。
    前から決まっていた事なのに。おたおたすることもない。
    株が下落すれば、富裕層が慌てふためくだけですが、貧しい中国の何億という人々、
    アメリカに反感を持ち続けているイランやイラク、アフリカや
    パレスチナや東欧の人々,南米の人々は長い間、日本やアメリカが
    落ち着いた国になるのを待ち望んでいたのですから、ついにその日がやって来たということ
    ことでしょう。銀行家が大慌てすることは間違いない。
    世界の戦争による難民問題、貧困の子供への搾取労働、強権圧力のルールのしかれる
    日本企業、アメリカ企業の労働と低賃金、女性への犯罪、気候変動による、環境問題や水への人権無視、武器輸出
    や人々を愚弄し続ける芸能人の映画産業やイベント産業の威圧的広告の洗脳番組、他に医療医薬品メーカーと保険会社
    の脅し、銀行関係と政治家が手配師のように、待ち構えている社会を、世界は『日本がアメリカとともに、潰れてくれるのを」
    心から待っています。その希望が叶う日が来ようとしてるのですから、喜ぶべきことでしょう。
    その後は難民問題や環境問題を優先して、話し合われるでしょうし、
    がつがつしてた日本国民は少ししぼんだ気分になるだけで、食べ物も、着る物も、生活のあらゆる物資には
    困らないんだと気づくんでしょうね。言ってみれば、全国民が一斉に地震と津波にあうようなもの。
    気がつけば、命だけは世界の平和のために、とっておけた、もう、政治家も大学せんせも寺の坊主も肩書き
    がぶっ飛んでしまう。皆んな平民、株がすっ飛べば、とても面白い地球の変化が待っていますが。
    これが楽しくなくて何がこの地球にいて楽しいのでしょうか。

  2. 黄桃山 より:

    ゴールドマンなどビッグプレーヤーの皆さんは、相場が上がろうが下がろうが関係なし。
    大きく動く相場が良い相場です。
    金持ちにとって株は余裕資金でやるもの。配当金も入って来るし、買い下がって10年も持っていれば、たいてい買値に戻るでしょう。
    株で一番割りを食うのは、やっぱり”NISA”でなけなしの貯蓄を少額長期投資に誘導された、一般庶民ではないですかね。

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