「安倍首相、私たちの声が聞こえていますか? この国の主権者の声が聞こえていますか? 自由と民主主義を求める人たちの声が聞こえていますか?」——。
2015年8月30日、SEALDs東北、SEALDs関西、SEALDs琉球など全国13の若者からなる団体が勢揃いしたこの日、大阪からきた大学生の寺田ともかさんが国会前でスピーチした。
「この法案が通ることによって、こういった殺人に日本が積極的に関与していくことになるのではないかと、本当に居ても立ってもいられない思いです」。
ともかさんは、集団的自衛権を行使することによって派兵される自衛隊員が「戦争犯罪」に関与することになるのでは、と強い不安を覚える。
この点について8月25日、生活の党と山本太郎となかまたちの山本太郎議員が参院特別委員会で安倍総理を追及した。イラクで米軍が民家に押し入り、生後5ヶ月の赤ん坊を含む一般市民を銃殺、非暴力のデモ隊に向けて銃を乱射した行為を『戦争犯罪』かどうかと問いただした場面だ。明確な回答を避けた安倍総理だが、法案が通ればそうした殺人に自衛隊が積極的に関与していくことになるのではないか——ともかさんは、居ても立ってもいられないという思いを口にした。
ともかさんには自衛隊員の友人がいるという。集団的自衛権の行使は「国防のためにならない」と指摘したうえで、「後方支援」などで他国の戦争に自衛隊員が巻き込まれ、仮に死ぬとすればそれは「犬死に」だと言い、「法案を絶対に止めたい」と訴えた。
そして、日本が「平和憲法に根ざした新しい安全保障の在り方を示し続ける国」であることを願い、最後に「国民の力を持ってすれば『戦争法案』は絶対に止めることができると信じます」と参加者に向かって呼びかけた。
以下、寺田ともかさんのスピーチ動画と全文文字起こしを掲載する。
寺田ともかさんスピーチ全文
「大阪から来ました寺田ともかと言います。
私たちは今、こみ上げてくる怒りや衝動を、肉体的な暴力や一時的な快楽で誤魔化すことなく、言葉と不断の力によってここに集まっています。
安倍首相、私たちの声が聞こえていますか?
この国の主権者の声が聞こえていますか?
自由と民主主義を求める人たちの声が聞こえていますか?
人の命を奪う権利を持つことを拒否する人間の声が聞こえていますか?
先週テレビで国会中継を見ていたら、イラク戦争での米軍の戦争犯罪について安倍首相が質問を受けていました。
米軍が民間人の家に立入り、戦後5ヶ月の赤ちゃんを含む無抵抗の11人を銃殺したこと。子どもたちが通う学校を米軍が占領し、それだけは止めて欲しいと非暴力のデモを行なった市民に対して、米軍が銃を向け、次々に射殺したことを。
ファルージャ総攻撃では息をしている者はみんな殺せという指令のもと、女性も子どもも家畜も、助けにきた救急隊員も白旗を握りしめていた少年でさえ皆殺しにされたことを。
これらの米軍の行為は戦争犯罪ですよね?と山本太郎議員に問われた安倍総理は、これに答えることができませんでした。
『事実確認ができないので、戦争犯罪だと断定することはできない』という理由でした。
だったら私が代わりに答えます。イラクでの米軍の無差別殺人は戦争犯罪です。
私はこの法案が通ることによって、こういった殺人に日本が積極的に関与していくことになるのではないかと、本当に居ても立ってもいられない思いです。
すべての命には絶対的な価値があり、私はそれを奪う権利も奪うことを許す権限も持っていません。
なぜならいくら科学技術が進歩しても、私たちは死んだ人を生き返らせることはできないし、奪った命を元に戻すことはできないからです。
今、この法案を許すことは私にとって自分が責任の取れないことを許すということです。
それだけは絶対にできません。
私はこの国の主権者であり、この国の進む道に責任を負っている人間の一人だからです。
70年前、原爆で空襲でガマの中で、あるいは遠い国で餓死し、失われていったかけがえのない命を取り戻すことができないように、私はこの法案を認めることによってこれから失われるであろう命に対して責任を負えません。
私の払った税金が弾薬の提供のために使われ、遠い国の子どもたちが傷つくのだけは絶対に止めたい。人の命を救いたいと自衛隊に入った友人が国防のためにすらならないことのために犬死ぬするような法案を、絶対に止めたい!
国家の名の下に人の命が消費されるような未来を絶対に止めたい!
敵に銃口を向け、やられたらやるぞという威嚇をするのではなく、そもそも敵を作らない努力を諦めない国でいたい!
平和憲法に根ざした新しい安全保障の在り方を示し続ける国でありたい!
私はこの国に生きる人たちの良識ある判断を信じています。
国民の力を持ってすれば『戦争法案』は絶対に止めることができると信じます。
いつの日か、ここから、今日、この一見、絶望的な状況から始まったこの国の民主主義が人間の尊厳のために立ち上がる全ての人々を勇気づけ、世界的な戦争放棄に向けてのうねりになることを信じ、2015年8月30日、私は戦争法案に反対します」
日本政府に訴える前に、特亜などにすることがあるでしょ。
ダイジェスト版の女性の演説を聴いて、2003年イラク侵略戦争開戦当初に沖縄県の摩文仁の丘平和祈念公園で戦争経験者のおばあさんに聴いた話を思い出した。話によると「沖縄の墓は100人入れるくらい大きいが、民間人だけなら大丈夫だが兵隊が一人でも居たら皆殺しだった」と云うことだった。
テレビのニュースで、ファルージャの町には7000人の市民が居たのに米軍が総攻撃をしてみたら何故か逃げ出した形跡の無い市民が誰も居なくなったと云うニュースをよく放送していた。変な伝え方だとは思っていたが、町民ごと皆殺しにしたと云うニュースを週刊金曜日で読み、沖縄県の摩文仁の丘平和祈念公園で戦争経験者のおばあさんに聴いた話を思い出し、皆殺しにしたと云うことをテレビのニュースでナゾ賭けでさりげなく匂わせたかったのだと今では理解している。当時から報道管制があったと云うことだ。
そこまで書いて今思い出したのが、外務省の佐藤優さんが逮捕前に発した「このストーリーが終わったら」と云うナゾの言葉だ。あれを編集でカットしなかったのは、ニュースを伝える側の必死の抵抗だったと思う。911から以降の動きも、米国での冤罪事件で山崎サラ淑子さんを、法的手続きを無視して米国によって日本の主権を侵害し日本国内で逮捕するなど異常なことが続いている。米国傀儡の日本の政権は安倍晋三政権と共に今すぐに終わって欲しい。それこそが戦後レジウムなのだから。
野党の関係者が集まったようだが、
与党はこの国や国民のためにしているが、(維新の橋下氏も同じく)
野党は自分たちがしていることの本質を理解していない。
こんなことをしているから多弱になってしまうのが解らないのだろうか。
解らないからしているのでしょう(笑
救われない野党に乾杯 !!!
※ 池田信夫著、 戦後リベラルの終焉
それを報道するIWJとかも同じく(笑
◆ フランス革命は民衆(民主主義)の暴走による虐殺である
寺田ともかさんのスピーチを、8月30日その場で聞きました。あなたの言葉のすみずみに憲法の精神と、こころねの優しさがあると思いました。
いつとは言えないのですが、そう遠くない日に、戦争法案が廃案になり、安部政権が退陣し、日本の未来を民主主義を前にすすめ、国際社会で普通に通用するのは、あなたのように、自分で考え話すことであると思い至る日が本当に来ることを私は確信しています。
だからどうしろって言うの?
反対するだけなら猿にもできる。
対案を言わない限り、ただの暴言にしか過ぎない。
反対するのは勝手だけど、現実に今この地球上で起きている争いをどう解決するのか、そこまで示さない限り、ただの野次、悲劇のヒロインを気取っているだけ。
8・30 国会議事堂一帯を囲む<安保法案=戦争法案=「死んで靖国」法案> の廃案、安倍総理退陣に向けた国民大集会。原発事故でますます混迷を深める福島市から、この日は国会図書館前に東京在住の娘とともにプラカードを掲げました。国会議事堂正面のメイン舞台から大きなスピーカーを通して流れてくるシュプレッヒコールに声を上げ、そしてゲストのスピーチに耳を傾けました。多くのゲストがスピーチした中で、67歳の私の胸に染み渡るように響いてきたのが大阪から駆けつけた大学生・寺田ともか さんの話でした。自分の心に問いかけながら、聴衆にも問いかけ訴える真剣そのもののスピーチに、私は久しぶりに鳥肌が立ちました。
論点の明確さ、話の間合いを生かしたスピーチ、話す態度の謙虚さ。見事でした。お疲れ様!!!
寺田ともかさんは1945年9月2日に日本と連合国との間で交わされた休戦協定調印以後に、日本人が日本人の安全を如何にして担保してきたかを全くご存じないように思われます。
確かに、良い考えだと思う反面、日本だけの事を考えたら、仰る通りかも知れないが、近年、日本を取り巻く環境の変化に対応出来ていない、海だけじゃなく空から来た場合はどう対応すr
るのか、はたまた実際に上陸した場合、直接対応するのは、警察なんだよ‼️更に、北朝鮮に拉致された方々の救出を考えたら、今の法律の限界が立ちはだかって困難、だから、戦争抑止の為の法律なんだよ‼️
国旗も掲げることもしないなんて…本当に日本人ですか?どんだけゆとり世代、平和ボケ世代なんだ?今の政情をみても、9条さえ守ってれば平和が保てると思ってるなんて…ボケボケやな〜。平和平和と叫んで、平和になってれば今の世界にはなってないわ!ボケ〜!んなこともわからんのか?
戦争犯罪、殺戮、誰もそんなことをするために安全保障を傘にきているわけではないはず。
殺戮のような作戦に参加してしまうようなことは日本人の誇りにかけて無いと信じたい。
目に見える形で他者を傷つけることを非難する気持ちは誰にでもあるが、あなたは今までの人生で幾つの屍の上に立っているか考えたことはありますか?
日本で何不自由ない暮らしを送るためにどれだけ他者から搾取しているか考えたことはありますか?
きっとあなたも使っているスマートフォンの部品の原料を採掘する遠い国の労働者は、その環境のために命をすり減らして働いています。家族のために。
自分か他者のどちらか一方の命を選ばなければならない瞬間が来てしまうかもしれないことを、そしてその時私たちはどう決断するのかを、よく考えていますか?
世界史からの観点で近現代を見れば、「明治維新」が英米などによる植民地化であり、「日清・日露の戦費」を外債で賄えたのはそれらの諸外国による「代理戦争」に過ぎず、第2次大戦すらそれらの借金の負担や外交努力不足により自ら誤った道に進んだ事が判明します。
植民地解放などが戯言である事は、占領後に速やかに現地政権樹立や独立宣言が出されなかった事で明白でしょう。
現在の安全保障環境の変化と言いますが、日本より遥かに少ない国家・軍事予算でありながら、「独立したままの東南アジアの国々」は多数存在し、AIIBに参加するなど侵略をさせない為にも「共存共栄の道」を模索しています。
「武装強化」は米ソ対立が示した様に、象の大きさを自分の腹を膨らませて再現を試みた蛙(ソ連)の様に破裂して終わり、あまりにも愚かしい事です。
イラン・イラク戦争でイランの首都のテヘランが危機に、日本人215人が孤立したが、
日本の民間航空機は危険だからテヘランまで飛ばなかった。それを救ったのはトルコ。
イランの攻撃から湾内の商船隊を守るため国際護衛艦隊が組織され、日本も参加要請されるが、
護衛対象の7割が日本関係船舶であったにもかかわらず、参加は集団的自衛権の行使にあたるとして断った。
その結果、米国、英国、フランスなどの艦隊が日本船の護衛に。
イエメンの内戦で96人の日本人観光客が孤立したとき、救ったのはドイツ、フランス、イタリア軍。
日本の30万トンのタンカー「高鈴」がイラクのバスラ港沖で原油を積んでいた際に自爆テロボートに襲われた。
その時に身をていして守ってくれたのは、3人の米海軍軍人と沿岸警備隊員で、
彼らは日本のタンカーを守って死亡。
そもそも自衛隊が行くべきものと考えますがいかがですか?
集団的自衛権の行使云々を「戦争法案」とまとめて批判すること自体が稚拙かと。