2012年1月18日(水)13:00~16:00 経済産業省別館 別館10階各省庁共用1028号会議室にて、第4回高経年化技術評価 意見聴取会が行われた。
原子力安全保安院は「事故が進展し高温高圧になる等設計上で考慮している条件を超えるまでの間は、高経年化による劣化事象が福島第一原子力発電所事故の発生・拡大の要因になったことは無いと考えられる」と結論付けた。
2012年1月18日(水)13:00~16:00 経済産業省別館 別館10階各省庁共用1028号会議室にて、第4回高経年化技術評価 意見聴取会が行われた。
原子力安全保安院は「事故が進展し高温高圧になる等設計上で考慮している条件を超えるまでの間は、高経年化による劣化事象が福島第一原子力発電所事故の発生・拡大の要因になったことは無いと考えられる」と結論付けた。
■ハイライト
これに対し井野博満東京大学名誉教授は、「経年劣化による影響があったという証拠はこういう(従来の)手法では得られなかった、というだけであって、「劣化事象が事故拡大の要因になったとは考え難い」というまとめをすることは論理的におかしい。こういう書き方はやめて頂きたい」と反論した。
東北大学・金属材料研究所の阿部弘亨教授は、「それぞれの機器が経験をした圧力、温度といった環境条件、履歴が分からない以上、そういうことが影響が無かったと結論付けたり、断定的な物の言い方というのは避けるべきである」
「経常運転に近い条件で、今回の震災(による被害)を経験したのであれば、高経年化の影響はなかったのかもしれないが、過渡的に生じている高圧、高温という条件のもとで、高経年化の影響が無かったという結論にはならない。よってここで結論を早まってしまうのは早計」と警鐘を鳴らした。
次回開催は1月23日(月)の予定である。