2015年5月27日(水)14時30分より、東京・六本木の原子力規制庁で田中俊一・原子力規制委員会委員長による定例会見が行われた。田中委員長は、川内原子力発電所の保安規定変更申請を認可し、再稼働に必要な3つの許認可がすべて出そろったことについて、「時間がかかったのはある種しょうがない、生みの苦しみだ」と所見を述べた。
2015年5月27日(水)14時30分より、東京・六本木の原子力規制庁で田中俊一・原子力規制委員会委員長による定例会見が行われた。田中委員長は、川内原子力発電所の保安規定変更申請を認可し、再稼働に必要な3つの許認可がすべて出そろったことについて、「時間がかかったのはある種しょうがない、生みの苦しみだ」と所見を述べた。
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5月27日10時30分から開催された2015年度第10回原子力規制委員会にて、九州電力川内原子力発電所の保安規定変更申請が認可され、再稼働に向けて必要な、新規制基準適合性審査、工事変更、保安規定変更の3つが全て認可された。
一連の許認可申請は2013年7月8日から始まり、1年10か月以上かかった。これだけの時間を要したことに対し、田中委員長は「新しい規制基準の入口のところで、事業者と規制当局との意識、理解の度合いの整合性のずれを合わせるのに時間がかかった」「時間がかかったのはある種しょうがない、生みの苦しみだ」と所見を述べた。
臨時規制委員会として田中委員長は、5月26日、児玉敏雄JAEA新理事長と「原子力機構の抱える課題に対する取組みについて」と題して意見交換を行った。
その内容について田中委員長は、「企業トップとはああいう厳しい議論の経験はない、公開の場で相当厳しい議論をした」と述べ、「児玉氏はまだ就任したばかり、レクや勉強はしていると思うが、本当の実態をどこまでつかんでいるか分からない。これから見ていく必要がある」と印象を語った。
児玉理事長がいう「選択と集中」との方針に対しては、「選択を間違えないでほしい、そこは経営トップの判断力がある最も大事だ」とし、「安全第一と皆口では言うが、投資を惜しんではいけない。そのことは口頭では確認した」と安全に対する取組みを重視する考えを見せた。
川内原発、再稼働に必要な3つの許認可が出そろったことについて「時間がかかったのはしょうがない、生みの苦しみ」~田中俊一原子力規制委員長定例記者会見 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/246992 … @iwakamiyasumi
何が、「生みの苦しみ」だ。本当に苦しんでるのは被災者だ。
https://twitter.com/55kurosuke/status/603840201086099456