2015年4月22日(水)14時30分より、東京・六本木の原子力規制庁で田中俊一・原子力規制委員会委員長による定例会見が行われた。九州電力川内原子力発電所1、2号機の再稼働差し止めの仮処分を住民らが申し立てたのに対し、鹿児島地裁がこれを却下する決定を下したことについて、田中委員長は、「コメントする立場にはない」が、「規制委の業務は粛々と進めていく」との考えを表明した。
2015年4月22日(水)14時30分より、東京・六本木の原子力規制庁で田中俊一・原子力規制委員会委員長による定例会見が行われた。九州電力川内原子力発電所1、2号機の再稼働差し止めの仮処分を住民らが申し立てたのに対し、鹿児島地裁がこれを却下する決定を下したことについて、田中委員長は、「コメントする立場にはない」が、「規制委の業務は粛々と進めていく」との考えを表明した。
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九州電力川内原子力発電所1、2号機の再稼働差し止め申し立てを鹿児島地裁が却下したことに対して、原子力規制庁は「報道を通じて承知している」が、「当事者ではないため、同決定について「コメントする立場にはない」とのコメントを出している。
高浜原発の運転差し止め決定と同じ新規制基準であるにも関わらず、司法の判断が逆転したことに対して、田中委員長は、司法は独立しているから裁判官のいろいろな判断に特に申し上げることはないと所感を述べ、規制委員会は今の基準を十分に検討していることから、それに基づいて粛々と進めていくとの考えを示した。
改めて規制基準の考えを、社会に国民に対して丁寧に説明することは考えていないという。新規制基準は策定段階からフルオープン、審査も全てオープンにしていることから、それを見れば規制の主旨、考えは理解していただけるだろうと述べた。続けて、委員長は、審査会合をオープンにして伝える努力をしているとし、プレスも正しく理解して正しく伝えてほしい、結論ありきの報道姿勢では正しく伝わらない。規制委は科学的技術的に判断していることを伝えてほしい。それを国民一人一人がどう見るかは別問題だと話した。