【青森県知事選】「戦争に向かう安倍首相と三村知事は一心同体。私は平和主義に基づく県民の命と暮らしを守る」――原発、TPPでも違いをアピール~大竹進候補が演説、鹿内博・青森市長も応援 2015.5.23

記事公開日:2015.5.28取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・花山)

※5月28日テキストを追加しました!

 「福島の事故は、私たちに『原子力政策を進めてはならない』と訴えている。県政の最高責任者には、県民の未来のために危険なことをやめる方針の人間がなるべきだ」──。大竹進候補への応援演説で、鹿内博青森市長はこのように力説した。

 2015年5月23日、青森県知事選挙で、4期目を目指す現職の三村申吾知事に一騎打ちで挑む新人、大竹進候補が青森市内で街頭演説を行った。青森市長の鹿内博氏が応援演説に立ち、原子力政策を進めないと表明している大竹候補への支持を呼びかけた。

 鹿内氏は、「県庁所在地の市長と県知事であっても、政策は異なる。私は、原発、核燃のない青森を目指している。そのため、今の知事とは異なる候補を応援することはあたりまえ。また、それで県と市の関係が悪化することはない。それより政治家が、自分の考えをきちんと有権者に訴えないことが政治不信、低投票率につながっている」と主張した。

 大竹候補は、「原発もある、基地もある、レーダーもある青森で、安倍首相と一心同体の三村知事では、戦争になれば真っ先に狙われる。県民の命、暮らし、ふるさとを守るためには、平和と安全を求めなければならない。だからこそ、原発、核燃はいらない」と訴えた。

 また、医師である大竹候補はTPPにも強い懸念を示しており、「TPP反対の主張をしていた現職知事の三村候補は、この選挙戦ではTPPにひと言も触れていない」と不信感を表明。聴衆に、「TPPに反対し、日本の農業、そして食の安全、皆保険制度を守っていきましょう」と力を込めた。

記事目次

■イトーヨーカドー前

■サンワドー青森中央店前

  • 弁士 大竹進氏(青森県知事候補)/鹿内博氏(青森市長)
  • 日時 2015年5月23日(土)18:00〜/18:30〜
  • 場所 イトーヨーカドー前/サンワドー青森中央店前(青森市)

青森市長「原発、核燃のない青森を実現するため、大竹候補を支持」

 鹿内氏は、「大竹候補を支援するのは、原発、核燃のない県政を実現してほしいから。青森県の未来、子どもたち、そして経済を考えると、原発、核燃サイクルを進める政策はいらない。大竹候補は、そのことを訴えて知事選を戦っている」と話す。

 青森市長である鹿内氏が大竹候補支持を表明したことに対し、「県庁所在地の市長が、現職の県知事の姿勢に異を唱えるのは、いかがなものか」「県と市の仲が悪くなるのでは」という声が寄せられたというが、「それは心配無用」と鹿内氏は明言し、このように続けた。

 「2年前の青森市長選挙では、三村知事は私の対抗馬を応援した。しかし、選挙が終わって、私と三村知事の関係、あるいは県と市の関係が悪くなったことは一度もない。私と三村候補の違いは政策が異なることで、これはあたりまえの話。政策が異なる以上、選挙を通じて有権者の判断をいただく。しかし、選挙が終われば、一知事、一市長として、自分の職責を全うする。県と市の仲は悪くならない」

 今の政治で一番の問題は投票率だという鹿内氏は、政治や政治家に対する信頼の低さが、投票率の低さに表れているとし、「投票率を考える時に大事なことは、政治家自身がしっかりと自分の政策を有権者に訴えること。それが政治に対する信頼や投票率を回復する、もっとも重要な要素だ」と指摘した。

 いろいろな考え方があるが、ひとりの政治家として自分の考えをあいまいにすることはできなかった、という鹿内氏は、「政策を訴え、有権者に判断をいただくことが、はるかに大事だと判断した」と語った。

福島原発事故は私たちに「目を覚ませ」と訴えている

(…会員ページにつづく)

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