2012年7月19日(木)、経済産業省別館で、原子力安全・保安院会見(16:00~、34’)が行われた。森山善範 原子力災害対策監は、仮に原発建屋の直下に活断層があったとしても、運転許可の取り消しを直ちにおこなうという規定が無いことを理由に、志賀原発の継続を示唆した。
保安院 定例会見 2012.7.19
(寺下)
■全編動画
- 日時 2012年7月19日(木)
- 場所 経済産業省別館(東京都千代田区)
これまでの事故調査委員会の報告書をはじめとする福島での原発事故の教訓から、安全と言い切れない場合は原発の運転は見合わすという考え方が妥当ではないのかという記者の質問に対して、保安院 森山善範 原子力災害対策監は、関西電力大飯原発の再稼働は妥当な判断だったと繰り返した。
17日に保安院が開いた地震・津波に関する専門家による意見聴取会で、北陸電力志賀原発の建屋直下と関西電力大飯原発の敷地内に存在する破砕帯について議論され、100%活断層ではないと言い切れないという結論。また18日にはこれを受けて保安院は、両電力会社に対して破砕帯の追加調査計画の策定等を指示したばかり。
関西電力美浜原発2号機の高経年化技術評価書の審査および長期保守管理方針に係る保安規定の変更についてほか。
2012年7月19日公開の保安院ニュースリリースより