2012年7月20日(金)、マリンビルで、「脱原発クルーズ発表記者会見」が行われた。
非政府組織(NGO)であるピースボートは、『脱原発クルーズ PEACE&GREEN BOAT 2012』を実施する事を記者会見で発表した。この船旅は、日韓の原発立地地域を訪れ、立地地域の人々と電力消費地の人々をつなぎ、国境を越えた脱原発社会の実現に道筋をつけることを目的とする。
(IWJテキストスタッフ・荒瀬)
2012年7月20日(金)、マリンビルで、「脱原発クルーズ発表記者会見」が行われた。
非政府組織(NGO)であるピースボートは、『脱原発クルーズ PEACE&GREEN BOAT 2012』を実施する事を記者会見で発表した。この船旅は、日韓の原発立地地域を訪れ、立地地域の人々と電力消費地の人々をつなぎ、国境を越えた脱原発社会の実現に道筋をつけることを目的とする。
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川崎哲氏は、1月に横浜にて開催された『脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA』に1万人の参加者があり、7月に代々木公園で行われた『さよなら原発10万人集会』に17万人(主催者発表)の参加者があった事などを受け、国内の脱原発の高まりをこれまでに無い事だと語った。今回の福島第一原発の事故は、世界的な大惨事であり、脱原発の世界的なターニングポイントになりうるとし、「ピースボートを通じて多くの人たちが対話を続ける事で、原発の無いアジア、そして原発のない世界へとつなげて行きたい」と結んだ。
鎌田慧氏は「日本ではこの10年、原発問題は大きな運動になっていなかったが、福島の事故を機に大衆的な怒りを巻き込んだ大きなうねりとなっている」と語った。若者を中心に船の内外で日韓の原発立地地域やエネルギー問題について学ぶことで、次の世代を育てる機会にしたいと語った。
上原公子氏は、脱原発という1つのテーマで現在76名の区市町村長が集まり『脱原発首長会議』が発足した事は、従来ではなかった初の試みだと述べた。原発立地地域にとって経済や雇用問題は大変な問題であるが、現実を見極めて、原発に頼らずにどのように経済的自立を促すかという動きが大切だと主張した。「世界中で国境を越えた脱原発の動きが起こることが、日本の決断を迫る事になると期待している」と語った。