2012年7月20日(金)12時から、京都市上京区の同志社大学今出川キャンパスで、同志社大学の学生サークル、3.11同志社学生ネットワークが、「なぜ今、再稼動?」と題したアクションを開催した。同サークルは、東日本大震災を契機に発足した、被災地支援や原発問題に取り組んでいる学生サークルで、この日は屋外アピールと講演会を実施した。
(IWJテキストスタッフ・久保元)
2012年7月20日(金)12時から、京都市上京区の同志社大学今出川キャンパスで、同志社大学の学生サークル、3.11同志社学生ネットワークが、「なぜ今、再稼動?」と題したアクションを開催した。同サークルは、東日本大震災を契機に発足した、被災地支援や原発問題に取り組んでいる学生サークルで、この日は屋外アピールと講演会を実施した。
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講演会では、まず、30年以上にわたり反原発運動に取り組み、「京都反原発めだかの学校」を主宰している佐伯昌和氏が、大飯原発再稼働の政治的・経済的背景などを語った。佐伯氏は「再稼動は、原子力依存体制の構築に猛進してきた関西電力の経営上の都合により強行した。福島第一原発事故以降、株価が下落したことに加え、社債を発行できなくなったことによるキャッシュフロー悪化という側面が大きい。電力不足解消のためではない」と述べた。
続いて、「避難者と支援者を結ぶ京都ネットワーク・みんなの手」代表の西山祐子氏が、福島県から避難した経緯や再稼動への思い、今後の課題を語った。西山氏は「福島第一原発事故はまだ終わっていないし、住民の被曝は続いている。にもかかわらず、なぜ再稼動するのか。私たちのような悲しい思いをする人がこれ以上出ないように、脱原発を実現したい」と述べた。
また、俳優の山本太郎氏もこのアクションに駆けつけ、俳優という立場で脱原発活動に取り組むようになったことや、テレビ出演の仕事がなくなった経緯などを語ったのち、集まった100名を超す学生に対し、「国から理不尽を押し付けられている人々が福島に大勢いる。子供たちを被曝から守らないといけない。ひとりでも多くの人々が原発問題に関心を持ち、ぜひ行動を起こしてほしい」と語りかけた。