第189回通常国会が1月26日、開会した。夕刻18時過ぎからは、国会周辺で、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の主催による「安倍政権の暴走に反対する1・26国会行動」が行なわれ、民主・生活・社民・共産の国会議員が、それぞれ発言した。
(IWJ・石川優)
第189回通常国会が1月26日、開会した。夕刻18時過ぎからは、国会周辺で、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の主催による「安倍政権の暴走に反対する1・26国会行動」が行なわれ、民主・生活・社民・共産の国会議員が、それぞれ発言した。
■ハイライト
民主党の辻元清美議員は、日本人2人がイスラム国に拘束された人質事件について、人質の救出が最優先であると強調したうえで、「なぜ、こうなったのかということを国会でしっかり質していかなきゃいけない。安倍さんが言うところの積極的平和主義の結末じゃないのか」と批判。
また、安倍政権の様々な方針に「戦後70年の談話の中身。村山談話や河野談話を骨抜きにしかねない、そんな状況が生まれるかもしれない。そして、辺野古の問題。今やっていることは何か。本当に同じ国のやっていることとは思えない」とスピーチし、安倍政権の対応に警鐘を鳴らした。
沖縄県宜野湾市の普天間基地移設先として、名護市・辺野古への移転を強行に進める安倍政権。一方、昨年2014年の名護市長選、沖縄県知事選、衆院選では、与党自民党は大敗を喫し、辺野古新基地反対派が当選した。
「生活の党と山本太郎となかまたち」の沖縄県選出の玉城デニー幹事長は、辺野古海上への埋め立て工事を急ピッチで進める政権側の姿勢を批判。抗議者に暴力を振るう行為を批判した。
「海上保安庁の10隻以上の巡視船が監視するなか、30艇以上ものゴムボートに1艇6人の海上保安官が乗り込み、たかが、一本のオールで抗議行動をしようとしているカヌーに乗っている住民を、6人がかりで押さえつけ、怪我をさせ、強制的に排除するという蛮行に出ているという事実。
一体この国の機関は、公務員は、国民を守らず、何を守ろうというのでしょうか。それは、安倍政権の体質そのものを表しているのではないではありませんか。そのことを全国の皆さんにしっかりと知っていただきたい」