第6回 消費税研究会 2012.7.12

記事公開日:2012.7.12取材地: テキスト動画
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 2012年7月12日(木)、衆議院第一議員会館で、「第6回 消費税研究会」が行われた。

 デフレ脱却国民会議事務局長で、経済評論家の上念司氏が講師として出席。上念氏は「完全な貨幣現象であるデフレは、お金の発行量が足らなければ起こる。逆に言えば、お金をたくさん刷らないことには、デフレは解消できない」として、日本銀行のお金の供給量について言及し「デフレは人災だ」と語った。

■全編動画

  • 日時 2012年7月12日(木)
  • 場所 衆議院第一議員会館(東京都千代田区)

 上念氏は、各国中央銀行の、貨幣の発行の変化率を例に出し「リーマン・ショック以来、お金の供給をイングランド銀行は4倍、ケチで有名な欧州中央銀行ですら2.5倍増やしている。しかし、日本銀行だけが、気が狂ったように供給を増やしていない」と分析し、デフレに対する日銀の責任について言及した上で「デフレ下で増税すれば税収は減る。本当に財政再建を目指すなら、名目GDPの増加を増やすべき。それには、デフレ脱却が必要条件。それには日銀法改正が効果的」と指摘した。

 また、円高についても「日銀が貨幣供給量を増やさず、デフレ政策を進める限り、円高は続く。市場は、希少価値の高い貨幣を買う傾向がある。他国に追随せず日本だけが、供給量を増やさないために、日本円がどんどん買われていく」と語った。

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