再任の宮沢経産相が就任会見、民主党政権下での電源別発電コストの試算を再検証する考え 2014.12.24

記事公開日:2014.12.29取材地: 動画
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(IWJ・松井信篤)

※ 12月29日テキスト追加しました!

 12月14日に行われた衆議院総選挙を受けた特別国会が24日に召集され、第97代首相に選出された安倍晋三首相は、第3次安倍内閣の組閣を行い、宮沢洋一氏が経済産業大臣に再任した。それに伴い、宮沢経産大臣は同日、経産省会見室で就任会見を行った。

 宮沢大臣は、福島の復興と福島第一原発の廃炉・汚染水対策、成長戦略の実現による経済の好循環の実現、責任あるエネルギー政策の実現を、安倍総理から直接指示されたと報告した。

■全編動画

  • 日時 2014年12月24日(水)22:56〜
  • 場所 経産省会見室(東京都千代田区)

電気料金値上げを厳しい立場でしっかり判断する

 会見と同日の24日に関西電力からあげられた、電力料金の再値上げ認可申請について、宮沢大臣は次のように発言している。

 「電力料金が上がるということは、経済にとっても家庭にとっても良いことではないわけであります。一方、関西電力の方も私どもで冷静に審査しますけども、会社としては止むを得ない状況等々と判断されて値上げの申請をされてきたんだろうと思います」

 そして、電力の安定供給は大事だが、厳しい立場でしっかり審査をするのが大事だと語った。

電源別の発電コストを再検証

 福島第一原発の事故に伴う汚染水対策に関しては、「それなりの成果が上がってきているのも確か」と述べ、これが経産大臣としての一番大きな責務と位置づけた。

 エネルギーミックスの議論については、「具体的に申し上げる状況ではない」などと明言を避け、再稼働や地球温暖化対策の状況を見極めながら判断していくことになるとの認識を示した。しかし、エネルギーミックス策定の過程における必要な電源別の発電コストについては、民主党政権下での試算を再検証する考えを示した。

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