2012年6月13日(水)、参議院議員会館で、「再稼働を止めよう!市民・弁護士・超党派議員の集い~~大飯原発、安全性はどこへ?」の緊急院内集会が開かれた。大飯原発2基の再稼働が秒読みと言われる中、断層のずれによる原子炉施設の損傷が問題視されている。変動地形学の渡辺満久東洋大教授が登壇し、活断層の上に立地された原発の問題点を挙げ、「早急に活動性を確認する必要がある」と警鐘を鳴らした。
(IWJ・ぎぎ)
2012年6月13日(水)、参議院議員会館で、「再稼働を止めよう!市民・弁護士・超党派議員の集い~~大飯原発、安全性はどこへ?」の緊急院内集会が開かれた。大飯原発2基の再稼働が秒読みと言われる中、断層のずれによる原子炉施設の損傷が問題視されている。変動地形学の渡辺満久東洋大教授が登壇し、活断層の上に立地された原発の問題点を挙げ、「早急に活動性を確認する必要がある」と警鐘を鳴らした。
■ハイライト
活断層が動くと「ゆれ」と「ずれ」が生じる。電力事業者や政府は、「ずれ」の被害を無視しているが、地表のずれは耐震性とは関係なく、建物を破壊する可能性がある。大飯原発2号機と3号機の間には、破砕帯と呼ばれる軟弱な断層が見つかっており、関電や政府は活動性を否定しているが、例え活断層でなくても、近くを走る活断層と同時に動くことで地表がずれを起こし、配管等を破壊する。炉心溶融にいたる危険性があるのだ。
同じ関電管内の敦賀原発も同じ問題を抱えており、最近の活動性を示す破砕帯が見つかっている。現在、保安院は調査中だが、廃炉の話も浮上している。
全国で、活断層の心配がいらない原発は玄海原発のみ。地震が多発する地域に原発を立地しているのは日本と台湾だけで、アメリカに関しては、数十万年の間に数十センチだけ動いた断層が発見された場合でも、建設を断念している。「活動性が認められれば、建設地として根本的に欠陥がある。問題を放っておいて動かすのは到底理解できない」と、渡辺氏は大飯原発の早急な現地調査を訴えた。