2012年5月15日(火)、大阪市都島区の市公館で行われた、第9回府市エネルギー戦略会議の模様。
(IWJ大阪・松田)
2012年5月15日(火)、大阪市都島区の市公館で行われた、第9回府市エネルギー戦略会議の模様。
■ハイライト
関電側から電力需給見通しの説明があり、他社融通の積み増しや需要抑制策が最大限の効果を発揮した場合、約300万キロワットの需給改善が見込まれ、電力不足が5%にまで縮小する可能性があるとの見方を示した。政府の需給検証委員会では、関電管内は最大14.9%不足すると試算している。
供給力の確保に、発電設備の全台稼働、他社や独立系発電事業(IPP)からの融通拡充など、需給抑制には家庭向け節電インセンティブ施策や、使用量の多い時間帯に高く設定する新料金メニューの実施、法人向けのネガワット入札の導入などの対策を示した。
古賀委員は「会長や社長が各電力会社やユーザーに協力を求めて、率先して外に出向いていく姿勢が必要ではないか」と指摘した。また岩根副社長は会議後の会見で、「発電施設のトラブルなども考えられ、他社融通は確実に見込める数値ではなく、依然として厳しい状況であることに変わりはない」と強調した。
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