岩上安身によるインタビュー 第66回 ゲスト 福島みずほ社民党党首 2010.11.10

記事公開日:2010.11.10取材地: テキスト動画独自
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(IWJテキストスタッフ・関根かんじ)

 2010年11月10日(水)、東京都千代田区にある参議院議員会館にて、岩上安身が、福島みずほ社民党党首にインタビューを行った。

 福島党首は、鳩山内閣で少子化対策・男女共同参画担当大臣を務めていたが、辺野古を明記した日米共同声明に同意できず、社民党は連立を離脱。インタビューでは、そうした連立離脱に至る経緯や真意、普天間基地移設問題、また取り調べ可視化などについて話を聞いた。また別映像で、3分ほど岩上がインタビュー後の感想を述べている。

■ハイライト

 岩上は、福島党首に、沖縄県知事選から尋ねた。

 「宜野湾市長伊波洋一氏と、現職の仲井眞弘多知事の一騎打ちになる様相だ。両者とも、辺野古移転は反対であまり差異がない」と話すと、福島党首は「伊波氏の応援で、たびたび沖縄へは入っている。今回、辺野古に基地を作らせない、と訴え続けていた沖縄の民意の天王山だ。なので、国会での辺野古に基地を作る、という閣議決定に、今までの信念を貫き署名を拒否、それで閣僚の罷免を受けた。仲井眞氏と、伊波氏とはまったく違うと思う。仲井眞氏は、以前、普天間の閉鎖返還、沖縄の失業率を本土並みにする。待機児童の解消と訴えていたが、積極的に動く様子は、見えなかった」と話した。

 「それで、県知事選の重要なところは、知事が、海の埋立許認可権を持っていること。たとえば、山口県の上関原子力発電所では、経産省の認可は出ていなかったが、県の埋立の許可が下りていたので、そちらだけが進んでしまった。伊波さんは、必ず阻止しようとするだろうが、自民党支持の仲井眞さんは、そのあたりがはっきりしない。岡田幹事長は、沖縄に応援に行くな、と言った。とにかく、現在まで自民党支配下でも、みんなが反対していれば14年間、作れなかった。仲井眞さんが、勝った場合はまだ説得できる余地がある、などと余裕を与えてしまう」などと述べた。

 岩上は「現状、仲井眞知事は、県内移設反対だ。なぜなら政府の説明が不足しているからだ、と言っている。なので、当選したあとに、政府の説明に納得したと言えば、どうなるかわからない」と言うと、福島党首が「沖縄の民意は決まっている。それに対して説得が続いている状態。沖縄の慰霊祭で、総理が感謝すると発言、県民は怒った。今のレベルは、新たな基地は作らない。埋立は許さない。アメリカはグアム移転も言っている。沖縄を、もはや説得することは不可能だ」と強調する。

 菅政権になって、まるで、自民党並みに保守的な、閉じた政党へ、急に態度を変えてしまった変節について訊いた。福島党首はそれについて「鳩山前首相の辺野古の県外移設は評価している。しかし、鳩山氏は、4月25日の記者会見で辺野古埋立は、冒涜だ、と言いながら、日米共同声明の5月28日には、埋立と容認している。これは理解できない。約束したことを、なぜ、そこに向かってもっとがんばらないのか。国民は、雇用や医療などを立て直して欲しい、と思っているのに、それを阻止するようなTPPには、とても危機感を感じている」などと話した。

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