2012年3月10日(土)15:30〜17:30、ビッグアイ市民プラザ7階大会議室で行われた、原発いらない地球(いのち)のつどい「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」、「命・地球・平和・産業協会」主催の鎌田慧さん講演会「脱原発と民主化への道」の模様。
2012年3月10日(土)15:30〜17:30、ビッグアイ市民プラザ7階大会議室で行われた、原発いらない地球(いのち)のつどい「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」、「命・地球・平和・産業協会」主催の鎌田慧さん講演会「脱原発と民主化への道」の模様。
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鎌田氏は「今、日本の原発54機のうち2機しか動いていない。電力会社と政府も巻き返して大飯から再開させようとしている。脱原発と残存勢力の対立点が明確なこうした状況は日本の社会においてなかなか無い」と現状分析を述べ、「マスコミを中心に原発体制が作られた。原発マネーがありとあらゆるところに浸透していく。六ヶ所村に核施設が集中しているが、青森県民は『来なかったのはウラン鉱山だけだ』と自嘲している」とし、「これらの施設計画は発表されず進められ『40年にわたる日本の原発行政は民主主義に反する秘密主義のもとに行われてきた』が、事故が起きて『今は9割が原発に反対している。』という変化がうまれた。」と語った。
それでもまだ残る推進派については「造船企業は軍事産業で、不況のときは防衛予算の前倒しを労組が要求していた。依存すればするほど死守する。原発も同じだ。別の道を見せなければならない。自然エネルギーをつくっていくしかない」と説明し、「福島のJヴィレッジというのは160億円を東電が寄付している。陸奥半島の陸奥市庁舎は大映の跡地を東電が16億円で買っている。市役所や自治体の施設を丸ごと電力会社が寄付していて汚職にならない。1つの企業に自治体が飲み込まれていく」と自治体について視野狭窄を批判し、「脱原発運動は自然と生きていくという生き方を変えなければならない。この事故を文明の転換に結びつけなければならない」と訴えた。