92年にブラジル、リオ・デ・ジャネイロで開催された、「環境と開発に関する国連会議(環境サミット)」で“伝説のスピーチ”として有名になった、セヴァン・カリス=スズキ氏が来日。2月12日に中央区の環境情報センターで記者会見を行った。
「どう直すのか分からないものを、壊し続けるのはもうやめて下さい」。当時12歳の氏のスピーチは、全世界で反響を呼び、今も語り継がれている。セヴァン・スズキ氏は、以後も環境問題活動家として世界中で講演活動を展開し、現在では2児の母親でもある。6年ぶりの来日となった今回、日本では、福島第一原発事故に端を発するエネルギーシフトの問題や、安倍内閣が目指す憲法の改正、交渉大詰めをむかえるTPPなど、様々な課題があることを念頭に、来日に寄せての自身の思いを語った。
冒頭、スズキ氏は、「原発が動いていない東京が、変わらず“東京”であって嬉しかった」と述べ、次いで「世界は経済的な豊かさをもとに出来上がっているかのように見える。けれども全く別の力もこの世界を作っている。人類が持つもっとも強い力、愛の力、愛こそがムーブメントである。つまり、愛こそが希望であり、コミュニティであり、人々の関係性なのだ」と語り、不安な時代を生き抜くためにどう行動すべきか、についての氏の考えを説いた。
氏は、「セヴァン・スズキのLove is the Movement!ツアー2014」で、2月11日から、同25日まで全国7都市をめぐり講演をする。