通常国会がスタートした1月24日、特定秘密保護法に反対する抗議行動が行われ、約3,000人（主催者発表）が人間の鎖で国会を囲んだ。
包囲前の集会には、これまで秘密保護法に反対してきた国会議員や、都知事選に立候補している宇都宮けんじ氏らがスピーチ。宇都宮氏は、「憲法9条を改憲し、アメリカと共に戦争ができるための体制をつくるための、軍事律法の一環が秘密保護法だ。民主主義を窒息させるこの法律の廃案を求め、安倍政権の暴走にSTOPをかけましょう」と呼びかけた。
「尖閣諸島紛争で、真っ先に被害を蒙るのは沖縄。その危機感を利用する政府」 〜沖縄と京都を結ぶ討論 2014.1.24
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（IWJ・ぎぎまき）
特集 秘密保護法
■全編動画
- 日時 2014年1月24日（金） 12:30〜14:00
- 場所 国会前（東京都千代田区）
- 主催 「秘密保護法」廃止へ！実行委員会
政府と戦った沖縄からエール
1月19日に、普天間基地の辺野古移設反対を訴えた稲嶺氏が再選を果たした名護市長選。稲嶺氏を応援した、赤嶺政賢参議院議員と糸数慶子参議院議員も集会に駆けつけ、沖縄から東京へエールを送った。
赤嶺議員「秘密保護法廃止を求める国民的大運動の盛り上がりの中で、国会を迎えるのは始めてのことではないか。
先日、名護市長選を戦ってきた。沖縄県民は札束でほっぺたをひっぱたくような基地の受け入れを承認しなかった。民主主義の大きな前進だった。東京でもこの民主主義の運動を発展させて、安倍政権の暴走を止めましょう」
糸数議員「沖縄の一議席ではあるが、国会の中でいかにこの一議席が大事かつくづく感じている。私たちは今、国に対して、本当の民主主義を問う時。名護市長の選挙は貴重な当選だった。世界の有識者のみなさんにも応援してもらった。戦争に繋がる全ての基地には反対という想い。強制的に採決された秘密保護法も、戦争に一歩一歩進んでいく安倍政権のもくろみの一つ。本当の民主主義を勝ち取るために、がんばっていきましょう」
衰えていない反対運動
連日多くの市民が抗議の声をあげ、国会では与野党が激しく対立する中で、昨年12月6日に秘密保護法は成立。その強行なやり方は、安倍政権の権威的な態度を世論に印象づけた。この日、平日にも関わらず、3,000人の市民が国会周辺に集まったことは、そうした政府に対する抗議の声が衰えていないことを突きつけたことになる。
参加者の中には、この日のために長野県から参加した女性たちがいた。
「40人の団体で長野からバスで来ました。最近、秘密保護法の廃止を求める意見広告書を、地元の信濃町新聞に出しました。これを持って、長野県選出の国会議員を訪問し、秘密保護法の廃止法案提出を求めました」。意見広告を出すため、短期間で4,000人の賛同者を募ったという女性たちは、「次も変な法案が出てくるでしょう。まずは。秘密保護法の廃止を後押ししたい」と話した。
※1月24日秘密保護法廃止全国一斉行動
