12月20日、福岡県北九州市で発生した、漁業組合長射殺事件。殺された上野忠義さんの親族は、港湾土木工事の関連企業を複数経営しており、上野さん自身も地元のとりまとめ役だった。
この事件の背景には、北九州市で進む大型公共事業があるのではないか? 北九州市における公共事業と漁業権の現状について、IWJ福岡中継市民が追った。
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◆◇北九州市漁協組合長射殺事件~交錯する漁業権と公共事業◆◇
~IWJ福岡中継市民 こうの みなと
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2013年も暮れようとする中、日本中を震撼させる凶悪事件が立て続けに発生した。
12月19日早朝には京都市山科区で「餃子の王将」の大東隆行社長が、会社前で出勤時に何者かによって射殺された。
そして、翌日の20日早朝には、福岡県北九州市若松区で北九州市漁協組合長の上野忠義さんが、自宅からすぐ近くのごみ回収所で射殺される事件が発生した。
いずれの事件も犯人とその目的は、不明のままである。
この事件は辺野古埋め立て決定におおいに関係していると思う、少なくとも“心理的圧力”には成っただろう。あれだけ県民が反対したのにこんな事態に成ったのは《政治家がいなくなってしまった》の題名で、鈴木宗男氏が月刊日本2014年1月号に書いている記事の《沖縄利権を許すな》の項の記事が参考になります。簡単に言うと安倍政権がやっているのは旧来型の土建屋利権政治だということだ。
記事によると《普天間飛行場移設を決めたのは平成9年(1997)年、橋本龍太郎総理大臣》で《このときは辺野古埋め立てではなかった。》のに《小泉政権になり、辺野古埋め立てとなった》。《当初、1000億円程度の予算で一本の滑走路をつくる計画》だったのに《いつのまにかV字型の4000億円もの額に膨らんだ。》そうで《沖縄利権と言われるゆえんである。》とか。
小泉純一郎氏が日本記者クラブで行った“講演”では、JFEのメガフロートの説明に割いた時間がかなり大きかった。辺野古のV字滑走路というのは実は羽田空港の最新の滑走路と同じくJFEの利権でもある。“講演”での主題だが、実は原発即廃止ではなく“数の力で今ならどんなことも出来る”だったことをどれほどの人間が理解しているだろうか。JFEとトヨタ自動車の代理人としてPRしていたに過ぎないのが小泉純一郎氏が日本記者クラブで行った“講演”の“正体”である。
その小泉氏の地盤の三浦市三崎に先日米軍のヘリコプターが墜落した。《三浦市の三崎港近くの埋め立て地》と報道された埋め立て地がそれで、地元民の反対を押し切り、アジの好漁場と美味しいワカメの採取地であり、地元民に愛された海水浴に適した磯を全て潰して埋め立てした埋め立て地に米軍のヘリが墜落したのだ。
国や県は一旦予算が付いたからと地元の陳情を無視して、バブル時に建設残土を利用し安く建設する計画がバブル崩壊で土砂購入になり高くついたというしゃれにならない事業で、市は物流基地にするとうそぶいているそうな。
神奈川のあの辺は故人では有るが某広域暴力団組長の縄張りであり、九州に劣らず、否、むしろ九州より沖縄の暴力団は粗暴であることは地元の人間ならよく知っている。今回の仲井真知事の“決定”の背後にも暴力の影があるというのが私の見解です。