2012年4月18日(水)、東京都千代田区の総評会館で行われた、「再稼動問題イチから勉強会」の模様。
ワークショップ形式で行われたこの勉強会には、大学生から年配まで幅広い年齢層の人々が参加した。参加者各々が原発について語り、交流を深めた。
第一部では、環境エネルギー政策研究所の竹村英明氏が講演。原発の仕組みやその危険性について噛み砕いて説明した。竹村氏は「そもそも原発がなくても日本は電気に困ることはない」とし、「関西電力の電力供給に対しては他社融通可能な800万kwなどを含めると約4000万kwの電気を生産でき、容易に電力不足をクリアできる」と述べた。
第二部には、松下照幸氏と前川宙之(NATER)氏が、大飯原発再稼働問題で注目される福井県からのゲストとして登場した。地元で活躍するレゲエシンガーである前川氏は、3.11を境に原発に対する意識が変わり、「再稼働には絶対に反対だ。身近な人から今日の(勉強会の)ことを伝えていって欲しい」と話した。松下氏は福井県美浜市に40年住み続けている。初めに原発反対の声を上げた地元民は松下氏だけであったといい、「様々な嫌がらせも受けたが、孤軍奮闘で頑張っている」と自身の活動を振り返りながら、涙を浮かべた。「現地の声だけでは絶対に止まらない、東京の人など電気を使っている側の人も反対行動を起こしてほしい」と想いを語った。