2013年11月27日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発4号機の使用済燃料プールから、22体の燃料集合体がキャスクに収容されたことを発表した。
2013年11月27日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発4号機の使用済燃料プールから、22体の燃料集合体がキャスクに収容されたことを発表した。
■全編動画
福島第一原発4号機の使用済燃料プールから燃料を取出している作業に関して、本日11月27日17時41分に、22体の使用済み燃料を燃料ラックから取出し、キャスクに収納したことが発表された。燃料移送に使用しているキャスク1基には、最大22体の燃料集合体を収納できる。
今月11月18日から燃料取出し作業を始め、当初は新燃料(未使用の燃料)を取出し、共用プールへ移送を行っていた。26日から通算2回目の取出し作業を始め、福島原発事故後、初めて使用済燃料を取出した。今後は、前回の新燃料の移送時と同様に、共用プールに搬入後に工程進捗が発表される予定。
4号機燃料取り出し作業時の映像が公開された。使用済み燃料を取り上げてキャスクの中に移す作業と、ラックから引き上げるところを、水中カメラで撮影した2本の映像である。
また、映像の中で出てくる核燃料集合体CB(チャンネルボックス)の実物が公開された。ステンレスの150ぐらいの角パイプ、肉厚は3mmぐらいのものである。
参考:公開されたCB実物
昨日11月26日に、南側66kV変圧器2Bのガス絶縁開閉装置で警報が発生した。自動復帰して影響はなかったが、現場調査をしたところ、小動物の侵入が疑われるため、対策を施したことが分かった。
本年3月に、発電所内の様々な設備に小動物が侵入し停電事故が発生したため、侵入口を樹脂製の粘土のようなコーキング材で塞ぐ対策を施していた。しかし、再度調査したところ、1cm四方程度の隙間があり、小動物が入ったらしいと東電は考えている。再度侵入箇所の有無の点検、対策を実施する予定ということだ。
福島第一原発2号機の建屋内の調査を行うため、1階フロアの線量低減としてロボットで除染を行うことが発表された。床面にジェット水流を吹き付け、同時に水を回収する遠隔操作ロボットで、除染の効果を確認するテストを行う。その後、建屋全体の除染を検討するということだ。
フロア内の整理、がれき撤去などと平行し、2号機1階の北エリアは11月28日から12月中旬ごろまで、南エリアは来年2014年3月下旬から4月に行う予定。
事故時のプラントの挙動に関するデータと、過渡現象記録装置の記録データの追加分が公開された。保有しているデータをリスト化する作業が完了し、その結果をホームページに掲載。また、過渡現象記録装置についても、より細かいデータがあることがわかったので同時に公開したということだ。
参考リンク:福島第一原子力発電所事故時のプラント挙動に関わる追加データの公開について
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/plant-data/131127_plantdata.pdf
■■■■■■
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2013年11月27日
2013年11月26日
2013年11月27日
2013年11月27日
2013年11月26日
2013年11月27日
2013年11月27日
2013年11月26日