東京都の猪瀬直樹知事は26日、医療法人「徳洲会」から5千万円の資金提供を受けていた問題で緊急会見を開き、現金を受け取った際に自身が作成したとする「借用書」を公開した。この問題に関して「多大なご心配、ご迷惑をおかけしまして、まことに申しわけございません」と謝罪したが、辞任については否定した。
(取材:IWJ・石川優、記事構成:IWJ・平山茂樹)
東京都の猪瀬直樹知事は26日、医療法人「徳洲会」から5千万円の資金提供を受けていた問題で緊急会見を開き、現金を受け取った際に自身が作成したとする「借用書」を公開した。この問題に関して「多大なご心配、ご迷惑をおかけしまして、まことに申しわけございません」と謝罪したが、辞任については否定した。
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猪瀬知事の説明によれば、昨年11月20日、衆議院議員会館で徳田毅議員と面会して5千万円の現金を受取る際、「5000万円」と記した「借用書」を作成し、署名したという。現金は猪瀬氏の貸金庫で保管され、今年の9月26日に秘書を通じて返却された。5千万円は、無利子・無担保で借り入れたという。猪瀬知事は「選挙資金ではなく個人的に借りた金だ」と繰り返し説明した。
東京都内でも医療機関を経営する徳洲会の医療事業計画に対する認識について聞かれると、「病院は無数にあり、特にどの病院かという認識については全くなかった」と述べ、徳洲会側に便宜を図る意図はなかったと説明した。