2012年2月22日(水)全理連ビル9階のCで行われた、「チェルノブイリへのかけはし」主催の、「医療相談会を開催して第一次ご報告〜チェルノブイリ被災児童と比べて〜」の模様。橋本百合香医師による解説。コーディネーター野呂美加氏。各地で行われた医療相談会の今年1年の報告。
2012年2月22日(水)全理連ビル9階のCで行われた、「チェルノブイリへのかけはし」主催の、「医療相談会を開催して第一次ご報告〜チェルノブイリ被災児童と比べて〜」の模様。橋本百合香医師による解説。コーディネーター野呂美加氏。各地で行われた医療相談会の今年1年の報告。
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橋本百合香医師は「3月11日から勉強をはじめた。被爆医療というのは日本の一般の医師は全然知らないのが普通だ。多くの医師が放射線による人体の影響は無いといっているが、野呂さんに呼んでいただいて去年から診療相談をして症状を見ていると、確信を少しずつ得ていく。全体的に似たような症状が出ている。緊急放射性症候群というのはかなりの量を浴びた場合だが、診察をしていると同じ症状が出ている」とし、「嘔吐、吐き気、発熱、下痢、ほほが赤くなる、唾液腺の腫脹、白血球減少による免疫不全、血小板現象による出血傾向、軽度の頭痛、紫斑、下血、口腔粘膜の腫脹、口頭浮腫」などの症状を挙げた。
それについて、野呂氏はもとの症状の定義が外部被爆のものなのか問い、「福島のある二つの村の記録で事故から一週間以内に村中の人の顔が真っ赤だった、柏市で服の上から日焼けした、東京でも顔がひりひりしたなどの声が多かった」と例を述べた。
橋本氏はそれに対して、「医師たちは内部被爆からはそういうものは起きないというが、セシウムだけでなくアルファーやベータも広がっている」とし、アメリカ大使館のデータでストロンチウムが見つかっている例をだし、「関西の方でもベータ線の外部被爆の症状を見せている人もいる」とした。「鼻血は外部被爆だが、症状が大量か、経験無いので比較できない。実地で見ていくしかない。福島では口内炎が複数発生するという他にあまりない症状が増えている」などカルテと症例を紹介。
野呂氏は「心配で思い込みは一割ぐらいで、後は3月11日以降に症状が出ている。広い疫学調査が必要だと医者が言っていた」と報告し、最後に健康に気をつける一般的なアドバイスをした。