汚染水問題は解決の糸口さえ見えず、11月中旬には、一歩間違えば3.11原発事故の再来となる福島第一原発4号機の使用済み核燃料の取り出し作業が始まる。そんななか、政府は原発再稼働と海外への原発輸出を進めている。原発事故は、過去も未来も忘れ去られてしまうのか。
11月8日、「再稼働反対!首相官邸前抗議」が首相官邸前と国会正門前で行われ、国会正門前エリアには日本共産党の吉良よし子議員が駆けつけた。吉良議員は、国が前面にでてやるべきは「東電の救済」ではなく、「被災者の救済」であるとし、全原発の廃炉を主張した。
「あと何人死んだら、理解するんだ?」
IWJは、「あと何人死んだら、理解するんだ?」と書かれたプラカードを持った男性へインタビューした。男性は、「(原発事故で)実際に命を落とした方、その具体的な報道などが一切ない。隠蔽されている。なぜ原発に反対なのかという理由に、気がついていない人が多いと思う」と述べ、福島第一原発事故の影響を語った。また男性は、「右でも左でもない。僕らは前をみて言っている。イデオロギーどうこう言っている場合ではない」と話し、原発反対に「立場」は関係がないことを訴えた。