東京電力 記者会見 18:00 2012.4.13

記事公開日:2012.4.13取材地: 動画
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(IWJ・箕嶋)

 2012年04月13日(金)、東京電力本店で、記者会見が行われた。

 昨日実施した4号機のプール、原子炉ウェルの水面と5階フロアの床面のの測定の状況を説明、本日3号機使用済み燃料プールに水中カメラを下ろして内部の様子確認、すると発表した。

■全編動画

  • 日時 2012年04月13日(金) 18:00~
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)
【参考資料】
2012年4月13日 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 114KB)
2012年4月13日 福島第一原子力発電所4号機 原子炉建屋の健全性確認を目的とした水位測定について(PDF 20.5KB)
2012年4月13日 福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プールの ガレキ撤去へ向けた内部調査について(PDF 37.7KB)
2012年4月13日 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への 移送配管における漏水に関するサンプリング結果(PDF 10.9KB)
2012年4月13日 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果(PDF 10.0KB)

【トピックス】2012/04/13
(1) 4号機の建屋の健全性確認のため、水面の水位を測定。4か所測定。建屋は水平に保たれていると判断。
(2) 3号機の使用済燃料プールに水中カメラを降ろし、内部の様子を調査した。未だ線量が高く、人間が近づけないため、遠隔操作で確認。
使用済燃料キャスクの上に、燃料交換機がプール内に落下し沈んでいることを目視確認した。
使用済み燃料取り出しのため、瓦礫の状況を確認していく予定。写真添付。動画は週明けに公開予定。
(3) 報告書を3件提出。
1.「淡水化装置(蒸発濃縮装置)からの、放射性物質を含む水の漏洩事象に関する指示文書に対する報告について(続報)」
3/30報告締切だが、2F分析装置の汚染により分析がうまくできなかったので、2週間報告締切を伸ばした。
海水中に放出したSr(ストロンチウム)の環境への影響を評価した。

2.「試験用水の運搬に係る技術上の不適合を踏まえた対応に対する報告について」
保安院と、国土交通省にそれぞれ報告。

3.「柏崎刈羽原子力発電所における、計測装置の保守管理に関して」
計器の点検、校正期限を超過した計器があった件。

(4) 来週の作業予定
5、6号機の滞留水の散水は、福島第二原発の分析装置の不備により一時停止していたが、福島第一原発でも分析できるようになったので、来週から再開する。

【QA】
(ニコニコ動画・七尾)
Q:4号機の水温が低下、詳しく説明してほしい
A:循環している状態、していない状態の違いがあり、また水面の温度を測っているため、水中の温度ではない。

(読売新聞・ナカジマ)
Q:3号機、使用済燃料プール内の写真について、水深など詳しく
A:燃料キャスクの頭までの水深は約7m。
燃料交換機自体がプール内に落下している。交換機は35t(トン)の重さがあり、それが燃料キャスクの上に落下、乗っている状態。
燃料自体が水中に溶け出していることはない。
燃料の取り出しのためには、交換機も取りださなければならない。
3号機のプールにある燃料棒は、514体。プールの大きさは、東西12.2m、南北9.9m、深さ11.8m。

(ニコニコ動画・七尾)
Q:35トンの燃料交換機が落下した時の衝撃などで影響はないのか。
A:交換機は爆発時に落下したと推定。プール構造物への影響は、未だ確認できていない。

(NHK・花田)
Q:今回のプール水中の調査方法について、どのように評価するのか?
A:無線で遠隔制御できることを確認できた。今後のこの方法でプール内を把握できる。
Q:4号機のようなガレキマップを作成するのか?
A:Yes
Q:燃料の取りだし時期は?
A:平成26年末。4号機の1年後を予定している。

(フリー木野)
Q:3号機使用済燃料プールの水中カメラの画像は3枚だけなのか?
A:動画から切り出したのが3枚。動画は社内で確認した後、来週に公表する予定。
Q:PSA(窒素封入装置)の動作確認状況について
A:PSA3は昨日停止したもの。正運転用で、連続運転の実績がある。PSA4は予備機、試運転はしたが、連続運転の試験はしていない。PSA5は3,4の予備機。
Q:チェックは十分なのか?
A:PSA4は試運転で動作したので、連続運転テストをしなくても、予備機としては十分と判断している。
PSA3の停止原因はまだ分かっていない。

(フリー木野)
Q:試験用水運搬の運搬方法について、具体的な内容はわからないのか?集計期間の理由は?
A:STEP2終了で区切った。深い意味はない。STEP2終了の前後で運搬方法は変更ないため、特に問題はない。
Q:社外の分析機関とはどこか?それは近距離なのか?
A: 「距離100km程度の、東海村にある“JAEA”」と「千葉にある“分析センター”」これらが何故近距離なのか、ちょっと確認する。社外のこれらへの運搬は、技術基準に適合していることを確認している。

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