「1Fでサリー処理水を漏洩、6名が被曝、だがβ線なのでたいしたことない」原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見 2013.10.9

記事公開日:2013.10.9取材地: テキスト動画
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 2013年10月9日(水)14時より、東京・六本木の原子力規制委員会で田中俊一委員長による定例会見が行われた。午前10時頃に東電福島第一原発で、誤ってホースを外し水が漏洩、第二セシウム吸着装置(サリー)処理後の水でβ核種が主だからたいしたことはないとの認識を示した。

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  • 日時 2013年10月9日(水)14:00~
  • 場所 原子力規制庁(東京都港区)

不注意で同じような事故を起こす事のほうが問題だ

 東京電力からの速報により、本日午前10時頃に誤って配管接続部を外し、第二セシウム吸着装置(サリー)処理後の水を漏洩させる事故が発生したことが解かった。作業者が6名被曝したことについて意見と聞かれた田中委員長は、「同じような不注意で何度も事故を起こす事が問題だ」とし、被曝量については「β核種が主だから深刻ではないだろう」「皮膚の透過線量はたいしたことない」「全面マスクしているので目の被曝は考えなくてもよい」などと回答した。

 東電の測定結果、漏洩した水の全βは10^7 Bq/Lのオーダー、これに対して「ミリキュリーだから、、たいしたことない、私からすると、素手で扱ってたレベル」という認識を示した。
 大したことがないと言いながらも、東電がきちんと測定し、きちんと評価すると思っている、と事業者まかせの考えを示した。

現場作業環境の改善には、発注者がもっと現場の前に出ろと苦言

 小さな、不注意による事故が続くことに対して、「作業環境を改善し、作業者の士気をあげることが大事」だとした。具体的に規制委員会/規制庁が何をするかと記者が質問すると、「規制して直るレベルではない」「先日の池田長官から廣瀬東電社長への指示に対する報告書を見てから」「トラブルを削減する方向が見えるか、事務局でよく見て検討」と回答した。
 作業環境の改善に対して、下請けに任せっぱなしでなく、発注者である東電がもっと前に出て現場に係わることを求めた。

オフサイトセンターの状況確認はこれから順次行う

 災害発生時の対応としてオフサイトセンターの設置、整備が求められている。森本次長は「整備状況は今後確認する」と述べた。今週末に行われる総合防災訓練の想定地となる川内原発については、オフサイトセンターの設計は済んでおり、年内着工予定。

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