2012年4月11日(水)、東京都千代田区の衆議院第二議員会館で「原発事故収束対策PT総会」が行われた。
PT(プロジェクト・チーム)は、原子力安全委員会の斑目春樹委員長に、今回の総会への出席を要請していたが、委員長はこれを拒否した。委員長の代理として出席した安全委事務局は、その理由について「関係法令に基づいて、助言を行うことが安全委の任務。委員の出席は差し控えたい」と説明した。それに対し、議員らは「国民に対する説明責任を果たすため出席すべき」「国会議員に対して説明するのは義務だ」などと抗議した。そして、事務局退席の上で協議した結果、今回は質疑を行わず、引き続き斑目委員長に出席を求めていく方針を確認した。
荒井聰座長は今後、PTで電力需要についての議論を行い、ストレステストを導入した当時、首相だった菅直人氏や同じく経産相だった海江田万里氏から聴取を行う考えを示した。
また川内博史議員は、昨日まとめた原発再稼働問題に関する緊急提言について、「輿石幹事長に提出し、政府に伝えるとの回答を得た。斎藤勁副官房長官には、藤村修官房長官と荒井座長の面談を申し入れている」と報告した。
- 日時 2012年4月11日(水)
- 場所 衆議院第二議員会館(東京都千代田区)
谷岡郁子PT事務局次長「今日の原発事故収束対策PT(プロジェクトチーム)第34回PTを始めたいと思います。最初に荒井PT座長からご挨拶申し上げます」
荒井聡PT座長「お忙しいところお集まりいただきまして、ありがとうございます。昨日、皆さんと議論をしてまとめましたPTとしての意見書<strong>(*)</strong>は、すぐ欲しいという事でしたので、川内さん(川内博史PT事務局長)に行ってもらい幹事長(輿石東・民主党幹事長)に提出いたしました。途中からは私も入りまして、新聞記者との懇談などでは状況等、説明をしたところです。その際、幹事長からは、今日、政府与党三役会議があるので、原発PTの意向を政府側にも伝えたいというお話がありました。なおそれを受けたのかわかりませんが、今日再び政調会長(前原誠司・民主党政策調査会長)から呼ばれ、関係するPTの座長、わたくし、仙石さん(仙谷由人東電・電力改革PT会長)、大畠さん(大畠章宏エネルギーPT座長)、田嶋さん(田嶋要東電・電力改革PT経済産業部門座長)に来てくださいという話がありましたので、文書を渡しながら、わたし達のPTとしての意見をまた述べたいと思っています。