安倍晋三総理は9月13日付けで、下村博文文部科学大臣を「東京オリンピック・パラリンピック担当大臣」に任命した。下村大臣は午前11時より行われた定例会見で、2020年の東京五輪開催を「日本再生の起爆剤と位置付け、明治維新、終戦に続く、第三の社会変革期」と位置付け、「オールジャパンの視点から、ハード・ソフト面を含め、新しい日本の創造に向けて、幅広く体制を整えていく」と抱負を語った。
(IWJ・佐々木隼也)
安倍晋三総理は9月13日付けで、下村博文文部科学大臣を「東京オリンピック・パラリンピック担当大臣」に任命した。下村大臣は午前11時より行われた定例会見で、2020年の東京五輪開催を「日本再生の起爆剤と位置付け、明治維新、終戦に続く、第三の社会変革期」と位置付け、「オールジャパンの視点から、ハード・ソフト面を含め、新しい日本の創造に向けて、幅広く体制を整えていく」と抱負を語った。
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オリンピック担当大臣は過去にも、1964年の東京五輪、1972年の札幌冬季五輪で設置されている。下村大臣は「いずれも招致が決定してだいぶ時間がたってから。今回のように招致決定後、即設置というのは異例である」と述べた。
また下村大臣は会見で、11、12両日、中国大連で行われた世界経済フォーラム主催の「サマーダボス会議」に出席したことについて報告。日本の閣僚が同会議に出席するのは初で、山本一太内閣府特命担当大臣とともに、パネリストとしてセッションに参加したという。
下村大臣は同会議で、各国の要人と経済発展のための教育のあり方などについて意見交換を行うとともに、官民連携で開催された「ジャパン・ナイト」に出席し、「富士山の世界遺産登録や、2020年オリンピックの喜びに包まれている日本に、ぜひおいでいただきたい」と挨拶を行ったことを報告した。
同会議ではまた、2014年1月に行われる「ダボス会議」の会長から、安倍総理とともに招待を受けたという。下村大臣は会見で「国会日程が許せば、ぜひ出席したい」と意欲をみせた。
11日、「新しい歴史教科書をつくる会」が、漫画「はだしのゲン」を有害図書として、教育現場から撤去するよう求める要望書を、下村大臣宛に提出した。「つくる会」は、同作品内で主人公が天皇や君が代を批判している内容について、「学習指導要領に違反する」と主張している。
文科省の担当者はIWJの取材に対し、「要望書は受け取っているが、今後どのように対処するかはまだ未定であり、大臣からもこの件についてはまだ方針は示されていない」と回答した。