アメリカ・サンフランシスコ日本領事館前で、12日、(現地時間11日15:15~)、毎月恒例の脱原発集会「 No Nukes Rally at Consulate General of Japan」が開かれた。この集会では毎回、領事に対し、脱原発を求める総理宛の嘆願書を手渡している。この日、領事館は休日のため休館だったが、5月のこどもの日にちなみ、鯉のぼりを持ち寄った参加者約15名が領事館前に集合。民謡「鯉のぼり」を斉唱した。
スピーチでは、参加者の一人である日本人女性が、ふくしま集団疎開裁判や大飯原発差し止め訴訟に言及し、判決結果を報告。ロサンゼルスから駆けつけた菅野さんは、オバマ政権が、昨年4回の核実験を行ったことや、30年以上前に起きたスリーマイル原発事故以降初めて、原発4基の運転再開を許可したことを批判。参加者らは、原発にまつわる日本と米国それぞれの現状を報告し合った。
「汚染された地域から国民を避難させないことは犯罪行為だ。日本政府は、未だ原発事故が収束していない中、原発を再稼働する方針を示した。トルコやリトアニアに原発輸出を進めるなど、許されないことばかり」
集会に参加した米国人男性はこう語り、米国でも、日本で毎週金曜日に行われている抗議行動を見習い、運動を動きくするべきだと、団結を呼びかけた。
その後、「再稼働反対」、「FUKUSHIMA Never Again」といったシュプレヒコールと共に、鯉のぼりを掲げたデモ隊は領事館周辺を行進。「一日も早く福島の子どもたちが疎開できるように願っています」、「がんばって下さい」など、ふくしま集団疎開裁判の会宛に用意された横断幕に、参加者がメッセージを書き込む一幕も見られた。
※日本時間12日7時15分からの中継とともに、日本時間12時より再配信しました。