2013年5月4日(土)13時半より、岡山市の岡山県生涯学習センターで「山本太郎トークライブ in 岡山」昼の部が行われた。山本太郎氏とアーサー・ビナード氏による対談では、安倍政権の推進する原発輸出政策や、がれき広域処理問題について触れ、自身の脱原発への想いを語り合った。
(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)
2013年5月4日(土)13時半より、岡山市の岡山県生涯学習センターで「山本太郎トークライブ in 岡山」昼の部が行われた。山本太郎氏とアーサー・ビナード氏による対談では、安倍政権の推進する原発輸出政策や、がれき広域処理問題について触れ、自身の脱原発への想いを語り合った。
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山本太郎氏とアーサー・ビナード氏による対談の中、反核詩人と呼ばれることについて、ビナード氏は「自分は反核的主張を持っているが、だからといって反核詩人と呼ばれるのは違う気がする。命を詠うことを仕事とする詩人が、核を否定するのは当然のことである」と述べた。それに対して、山本氏は「僕が反原発を訴えた動機は、健康で長生きしたい、皆にも生きていてほしい、という点にある。生きていくために、原発に対して、反対の声を上げるのは当然のことであり、ビナード氏のような前向きな呼びかけが必要である」と話した。
続いて、真実を発信し続けることに対して、恐れはないのかを問われた山本氏は、昨年の衆院選出馬を振り返りながら、「声を上げること自体に恐れはないが、市民運動が身を結ばなかった時のこと、原発を止められなかった時のことを考えると恐ろしくなる」と述べ、反原発を主張する議員たちも、最終的には既得権益と折り合いをつけざるをない点を問題視した。
ビナード氏は、核の平和利用の名の下に、核武装する国々の姿勢を問題視し、「安倍総理は、福島県はどうなってもいいと思っている。とにかく原発を輸出して、核利権を維持したいのだろう。日本の原発輸出は、現在、核保有を望むトルコと利害が一致しているが、これを許してはいけない」と述べた。
がれきの広域処理について触れた山本氏は、「安全性が担保されていない焼却自体、あり得ない」とし、がれき処理が一部の人間の利権と化している点を説明した。ビナード氏は「原発はプルトニウム製造機である」と指摘し、原発の主目的が発電ではなく、核保有にある点を解説し、「原発そのものが幻想であり、脱原発のためには、周囲の人々の理解を深めないといけない」と語った。
質疑応答の中、今夏の参院選への出馬の可能性について触れた山本氏は、「脱被曝、脱原発を目指していくということは、既得権益に、もの申すことであり、これは自身の命と引き換えの活動でもある。まだ、出馬する気持ちは固まっていない」と話した。