【IWJブログ:「竹島に居座る韓国人を射殺しろ!」 新大久保の反韓デモに対し、「日本人と韓国人は仲良くしようぜ!」 の反差別アピールの声】 2013.2.17

記事公開日:2013.2.20 テキスト動画
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(原佑介・佐々木隼也)

 2013年2月17日(日)、東京都大久保の街に「竹島に居座る韓国人を射殺しろ!」のシュプレヒコールがこだました。100人以上が参加した「韓国を竹島から叩き出せ!in新大久保」と題するこのデモは、他にも「韓国が竹島から出て行かないならば、ソウルの町を焼き討ちにしろ」など、過激な言葉を使い、竹島が日本固有の領土であることを訴えた。

動画全編掲載記事はこちら⇒韓国を竹島から叩き出せ!in新大久保/「反韓デモ」に対する差別反対の意思表示 2013.2.17

 このデモに対し、過激な(差別的な)表現に反対する個人らが、「『反韓デモ』に対する差別反対の意思表示」と題する抗議行動を行い、「(日本人と韓国人は)仲良くしようぜ」「差別をやめろ」などのプラカードを掲げた。

 こうした過激な反韓デモは、過去に何度も行われている。デモの主催は様々であり、有名な「在特会」だけではない。今回の主催は「湘南純愛組・優(ゆう)」と名乗る男性。「在特会」を含めた様々な団体が連帯しているという。

 IWJは、デモ出発前、参加者らが大久保公園に集結しているところから取材を開始。原佑介記者が、参加者にインタビューを行った。

 IWJのインタビューに応じた参加者の男性は、「チョン(朝鮮人の蔑称)は、(朝鮮半島を近代化してやった)日本への恩を忘れている。『良いインディアンは死んだインディアンだけ』という言葉がある。私に言わせれば、『良いチョンは、死んだチョンだけ』」と語った。参加者らは口々に「『竹島を守ろう』と言うのがなぜ『差別』と言われなければならないのか」と怒りを露わにした。

 デモ開始前、主催の優氏が演説を行った。「在特会さんのいる前でこんなことを言うのは憚れるが、私は朝鮮人を『ゴキブリ』『人間じゃない』などと言ったことはない。韓国人・朝鮮人が『竹島は我々の領土だ』と主張してくるのはまだわかる。だが、『竹島を守ろう』と叫ぶ我々に向かって、同じ日本人が『差別はやめろ』というプラカード持って抗議してくるのは、ゴキブリ以下であり、人間じゃない」などと主張した。

 IWJの取材に対して、「反原発のIWJさんね」などと訝しがる参加者もいるなか、主催の優氏は「(IWJは)脱原発だと聞いているが、多様な意見があることはわかる。視聴者の皆さん、暖かい目で見守ってください」などと語り、メディアに対してオープンな姿勢を示した。また優氏は「デモは、竹島の日を見据えたものであり、個人攻撃のコールなどは控えて欲しい」などと、過激になりすぎないよう注意をしていた。

 こうした過激な表現に対し、約50〜100名の個人らがデモ隊が通る新大久保のメイン通りに並び、日本語と韓国語両方で「仲良くしよぜ」「ヘイトスピーチをやめよう」などと書かれたプラカードを持ち、反対アピールを行った(通称「プラカード隊」)。インタビューに応じた参加者は、「親族に在日の人がいることもあり、彼らの差別発言には耐えられない。Twitterで呼びかけをみかけ、個人で参加した」と語った。

 このプラカード隊は、twitterネーム・木野トシキ氏の呼びかけで集まった。

【以下、木野氏の呼びかけtweet】

 この行動を「反韓デモをやめさせる」ためのものだと思ってらっしゃる方もいるみたいですが、そうじゃないんです。デモ行進は当たり前の権利の行使なので、やめさせることはできないし、無理やりやめさせようとしたらこっちが捕まってしまいます。しかし、こう続きます。しかし、「○○人を殺せ!」「○○人は、首を吊れ!」などといった、民族や国籍などを理由とした差別行為が許されるはずがありません。「デモ行進」自体はまったく合法で重要な市民の権利なので、そんなに簡単に規制されちゃ困るわけです。今回の行動は、「だったらわれわれの側も言論の自由の精神に則り、堂々と自分たちの意見を表明してやろうじゃないか」って考えからです。

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