市民団体が安倍元総理国葬の閣議決定差し止めを、東京地裁に仮処分申請、受理!「内閣法制局は岸田総理が国葬の根拠にあげた内閣設置法を所管していない!!」~7.21安倍国葬を許さない 差し止め仮処分申し立て記者会見 2022.7.21

記事公開日:2022.7.21取材地: テキスト動画
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(取材、文・IWJ編集部)

 2022年7月21日木曜日、市民団体メンバーら50人が、安倍晋三元総理の国葬を実施することの閣議決定と、決定した場合の予算執行の差し止めを求めて、東京地裁に仮処分を申し立て、この市民団体の代表らが記者会見を行った。国葬に関する閣議決定は、7月22日といわれている。

 仮処分申し立てと記者会見を行った「権力犯罪を監視する実行委員会」の岩田薫共同代表は、通常、国を相手とする仮処分申請の場合は、債務者を法務大臣とするが、「今回は岸田文雄総理大臣とした。閣議を招集できるのは総理大臣だからだ」と述べた上で、次のように語った。

 「岸田文雄総理は14日の記者会見で、内閣設置法を根拠に閣議決定で国葬ができると述べたが、内閣法制局に問い合わせたところ、『法制局は内閣府設置法は所管していない』との回答だった。内閣法制局は、これについて判断できる立場にないということ。

 岸田総理は『内閣法制局としっかり調整した上で判断したこと』とのべたが、そういう事実はありえないということが、内閣法制局の見解だった」。

 仮処分申請書によると、申し立ての趣旨は「債務者(内閣総理大臣・岸田文雄)は安倍晋三元総理大臣の『国葬』に関して閣議決定並びに予算支出をしてはならない。『国葬』の閣議決定と予算執行は思想良心の自由を定めた憲法第19条に違反する。との裁判を求める」とのことで、東京地裁に受理されたとのこと。

 市民団体らは「野党4党の立憲、日本共産、れいわ新選組、社民が反対表明をしている。国会で議論しなければいけないのに、議論をせずに決めて、国民の総意にもとづいていない。国民として声を上げるべきだ」と話した。

 松野博一官房長官は20日の記者会見で、安倍晋三元首相の国葬の日程や開催場所は、調整中だと述べたが、複数の国内メディアは、9月27日に行う方向で政府が調整に入ったと伝えている。

■全編動画

  • 日時 2022年7月21日(木)15:00~
  • 場所 司法記者クラブ(東京都千代田区)
  • 主催 権力犯罪を監視する実行委員会

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