小池百合子・東京都知事率いる「都民ファーストの会」の圧勝と、自民党の大敗で幕を下ろした2017年の東京都議選。民進党からは23名が立候補し、そのうち5名が当選した。
投開票日の2017年7月2日(日)23時過ぎ頃、民進党衆議院議員の松原仁・東京都連会長が記者会見に臨み、党としての今後の展望や、選挙戦の反省点などを語った。
その翌日の7月3日、松原都連会長は都連に対し、辞表を提出した。松原都連会長は記者会見で、「敗北と認識するところから党勢を立て直したい」と反省の弁を述べた。
なお、IWJは2017年・東京都議会選挙の模様を精力的に取材・中継し、特集ページを開設して大々的に報じてきた。是非、以下のURLよりアーカイブを参照されたい。
- タイトル 民進党・2017年東京都議会議員選挙 開票センター
- 日時 2017年7月2日(日)20:00頃〜
- 場所 民進党本部(東京都千代田区)
自民党の歴史的大敗について、松原都連会長は「自民党の権力の私物化、権力の暴走、権力の増長、こういったものを民進党が暴いてきたことが、自民党にとっての大きなダメージになった」と分析!
松原都連会長は冒頭、自民党が歴史的大敗を喫したことに触れ、「民進党が中心になって、加計学園や森友学園、さらには防衛大臣の発言、こういった様々な自民党の権力の私物化、権力の暴走、権力の増長、こういったものを民進党が暴いてきたことが、自民党にとっての大きなダメージになったという風に思っております」と話し、「民進党こそが自民党を大敗に追い込んだ」と強調した。
▲記者会見に臨む民進党・松原仁都連会長
一方、松原都連会長は、民進党の票が伸び悩んだことについても同時に指摘し、「その実績が、選挙の結果に直接的にいまだ結びついていないというところが大変に反省点といいますか、我々の立ち居振る舞い、これからの行動の大きな研究、また、考察をしなければいけないことだと思っております」と選挙戦を振り返った。
議席は減ったものの、「民進党に対する期待感は大きくなってきている」!? 松原都連会長が分析
さらに松原都連会長は、「半年前や一年前に比べて、民進党に対する期待感は大きくなってきていると私は思っております」と発言。しかし、前回の都議選時には15議席、今回の選挙前には7議席あった民進党の議席は、5議席に減少。松原氏の認識と、現実との間には大きな落差がある。
また、松原都連会長は、「当初は0(議席)とか1(議席)とか、こういうあり得ない数字が言われておりましたし、またその数字で翻弄された都議会議員候補の方もいて、離党ドミノというのもあったと思っております」と、民進党の現職の都議が都民ファーストへ流れた「離党ドミノ」にも触れた。
さらに松原都連会長は、「当初の想定よりは踏みとどまっている」と話し、議席が減ったものの、予想よりも「善戦した」という見方を示した。