野党候補が脅威の追い上げをみせる新潟県知事選に、全国から注目が集まっている。
当初は森民夫・前長岡市長(自民、公明推薦)の圧倒的優勢かとみられていたが、終盤戦に突入した現在、各紙ともに森氏が「やや先行」と評価。一方で野党候補で医師の米山隆一氏(共産、社民、生活推薦)が「猛追している」と報じられており、JX通信社に至っては、独自の情勢調査のもと「横一線」と分析している。
- <終盤情勢>森氏・米山氏が横一線=JX通信社 新潟県知事選独自調査(2016年10月10日 yahooニュース)
(原佑介)
野党候補が脅威の追い上げをみせる新潟県知事選に、全国から注目が集まっている。
当初は森民夫・前長岡市長(自民、公明推薦)の圧倒的優勢かとみられていたが、終盤戦に突入した現在、各紙ともに森氏が「やや先行」と評価。一方で野党候補で医師の米山隆一氏(共産、社民、生活推薦)が「猛追している」と報じられており、JX通信社に至っては、独自の情勢調査のもと「横一線」と分析している。
記事目次
誰がここまでの接戦を予想できただろうか。
泉田裕彦新潟県知事が8月30日に、突如選挙戦からの撤退を表明して以降、野党統一候補の調整は難航した。その間に民進党は「自主投票」を決定し、民進党最大の支持母体である連合新潟は自公推薦の森民夫氏への支持を決めた。
民進党を除く野党3党(共産、社民、生活)や市民らの出馬要請を受けた米山氏は結局、民進党を離党し、無所属で出馬を表明。野党4党による共闘が成らないまま、選挙戦に突入した。米山氏は告示日前日、岩上安身の単独インタビューに答え、出馬までの経緯を詳細に語っている。
7月の参院選では野党共闘が成功し、統一候補の森ゆうこ氏が当選を果たしたが、次点の自民党・中原八一候補との得票差はわずか0.2%に過ぎなかった。今回の新潟県知事選では、最大野党である民進党の支援も連合新潟の支援もない。状況は米山氏にとって不利に思われた。
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