東京電力福島第一原発事故をめぐり、7月末に、東京第5検察審査会が元東電幹部ら3人を起訴議決したことで、法廷で刑事責任が問われることになった「東電株主代表訴訟」。その第21回口頭弁論が行われた2015年11月5日午後、報告を兼ねた学習会が東京・永田町で開かれた。
講演者として登壇したのは告訴団の海渡雄一氏(弁護士)と、元原子力研究所研究主幹の田辺文也氏(社会技術システム安全研究所)。海渡氏は、検察審査会の頑張りで、政府事故調査委員会が隠してきた事実が浮き彫りになり、事故の真相究明が可能になりつつあることを喜びながら、「事故調査委員会の中で、なぜ事実隠しが行われたのかの追及も、今後の大きなテーマになる」と話した。
一方の田辺氏は、福島第一原発の3号機、2号機の過酷事故は、現場が正しく対応していれば避けられたとの人的ミス説を唱え、事故対応の手順書が軽視されたことに大災害の要因を見い出した。事故調査委員会がまとめた報告書については、「執筆する段階では、何かの思惑でそこまで書けなかったのではないか」と述べた。
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