「まさか人生で2度、ここに来ることになるとは」――。
自民・公明両党の賛成多数で、2015年7月15日午後0時過ぎ、安全保障関連法案が衆議院平和安全特別委員会で採決、可決された。違憲の疑いが強い政府の安保法案に対し、独自案を提出した維新の党は、質疑の続行を求めたが与党と折り合いがつかず、強行に持ち込まれた採決を途中退席。民主、共産両党の野党議員らは「強行採決反対」「アベ政治を許さない」と書かれたプラカードを掲げながら議場で採決に抗議した。
国会正門前では午前9時から、採決に反対する市民約1000人が集まり、炎天下の中、シュプレヒコールをあげた。強行採決、可決の一報が届くと群集からは怒号の声が上がった。
- 日時 2015年7月15日(水)12:00~
- 場所 国会議事堂正門前
- 主催 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
「国会突入事件の時も国会前にいました」
座り込みをする市民の中には55年前、60年安保闘争で国会包囲をしたという84歳の男性の姿があった。男性はIWJのインタビューに対し、「まさかまた、ここに来ることになるなんて思ってもみなかった」と話し、孫を守るために身体に鞭を打ってきたと胸中を語った。
「毎日、デモクラシーでしたよ。国会突入事件で樺美智子さんが亡くなったあの時も国会前にいました。私は27歳でした。
また、ここに来るとは思っていなかったね。でも老体に鞭を打ってきましたよ。男の孫が6人いますから。戦争法案を許したら孫に申し訳ないじゃない。これだけ世論が反対しているのに、強引ですよね。
(安倍総理は)岸の孫ですからね。岸信介は巣鴨刑務所で手記を書いているでしょ。あの時の戦争も間違った戦争じゃなかったと。アジアの自由解放のための正しい戦争だと書き残しているんですから。おぼっちゃまだから何も知らない。国民にとっては最悪の総理大臣ですね」
墨田区から来た母親は、3人の子どもを連れてきた。
「福祉や社会保障も含めて、本当にリアルに自分の命を守る、家族の命を守る、ということを国に頼っていて安心、という国ではなくなったと思います。非力であると思いつつも、皆で声をあげているのを見て、自分の人生を誰かに左右されたままにしないという生き方を、子どもたちに見てもらいたい」
安倍総理は岸信介の汚名を晴らしたい
昭島市から訪れたという60代の男性は、安倍総理に執念のようなものを感じると話した。
絶対に忘れない。絶対に引き下がらない。さあ、これからですね。1000人の弁護団を擁する違憲訴訟、デモ、各種イベント、そして次の選挙・・・。私たちは、たくさんの手段を手にしています。すぐに忘れる国民性?傘寿を過ぎ最近物忘れきついんですけど7月15日、この日起こったことは死ぬまで忘れないぞ、と自分を励ましています。
取り戻したい病で岸信介を尊敬し中国を敵視する安倍がここまでやるということはだ、満州を取り戻す戦争をやる可能性も高い。安倍が地道で長い戦争準備をしている経緯から見て、そこまでやる可能性は相当高いと判断せざるを得ない。早く法律を廃案にし、成立した場合は法律の廃止をこちらも地道にやるべきだ。
スローガンの多様化を!
「安倍を許さない」とか,「廃案に追い込む」とか工夫されたプラカードがたくさんあります。
しかし,安倍自公政権を批判する必要があると思うのです。野党再結集が模索されていますが,
再結集が難しいとしても,加えてプラカードの多様化が必要ではないのでしょうか。
例えば,上の文面は平和主義を捨てた公明党を批判していません。これでは公明党は今後も
自民党を支える勢力でありましょう。そこで自民党と公明党を分離させることを目的として,
「平和主義の公明党を取り戻せ」,「憲法無視の公明党,さようなら」,「日蓮の教えを忘れた
公明党」などといったプラカードもあっていいのではないでしょうか。
総選挙で公明票がなければ自民党議員がこれほどたくさん議席を確保することはあり得ません
でした。この事実を鑑みれば,公明党をあるいは創価学会婦人部会を自民党と切り離すスローガ
ンが必要なのではないでしょうか。
「まさか、人生で2度ここに来ることになるとは」60年安保闘争で国会を包囲した男性が参加―市民1000人が強行採決に反対の声「アベ政治を許さない」 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/252921 … @iwakamiyasumi
これからも足を運ぶだろう、「政府は必ず嘘をつく」のだから。
https://twitter.com/55kurosuke/status/621265067787431936