2012年7月31日(火)、参議院議員会館で、「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見が行われた。
(平山茂樹)
2012年7月31日(火)、参議院議員会館で、「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見が行われた。
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原子力安全・保安院と原子力安全委員会を統合して新しく発足する原子力規制委員会の人選が、「原子力ムラ」の人物が中心だと指摘されている。 今回、規制委員会の委員として名前があがっているのは、委員長には田中俊一氏(前内閣府原子力委員会委員長代理で現高度情報科学技術研究機構顧問)、委員には、更田豊志氏(日本原子力研究開発機構)、大島賢三氏(国連大使、JICA副理事長・顧問を歴任)、中村桂子氏(日本アイソトープ協会主査)、島崎邦彦氏(地震予知連絡会会長)の5名。 国際環境NGO FoEジャパンの満田夏花氏は、田中俊一氏を、自主的避難者への賠償に最後まで反対してきた人物であると説明。「率先して除染を行った人物として報道されているが、除染することにより、住民を線量と折り合って暮らしていくことを強いた人物である」と指摘した。 広瀬隆氏は、「一番大切なことは、原子力に関する技術的な事柄を理解すること」としたうえで、田中氏は、地震学、津波学、地質学の素人であるという点で、不適格人物であるとした。さらに、住民に被曝を強要した人物として、刑事告訴する予定であることを明かした。 作家の落合恵子氏は、「原子力規制委員会ではなく、原子力ムラ再生委員会」であると指摘。この人選を行った政府の思考回路は、3.11の発災以前であると厳しく指弾した。