再稼働に向けた川内原発の使用前検査、事業者側の計画は「まだ不十分」な点があるとの認識~田中俊一原子力規制委員長定例記者会見 2015.5.13

記事公開日:2015.5.13取材地: テキスト動画
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 2015年5月13日(水)18時10分より、東京・六本木の原子力規制庁で田中俊一・原子力規制委員会委員長による定例会見が行われた。九州電力が規制庁に提出した川内原発使用前検査計画の補正は、項目や日程にまだ空白が多く、不十分だという認識を示した。

■全編動画

  • 日時 2015年5月13日(水) 18:10~
  • 場所 原子力規制委員会(東京都港区)

川内原発の使用前検査、事業者側計画は不十分

 九州電力川内原発は、再稼働に向けて原子力規制庁による使用前検査が進められている。検査にあたり、九州電力が規制庁に提出した計画書に対して、田中委員長は、「私の理解では、まだ検査すべき項目が、まだ日程、白紙になっているようなところがたくさんあったというように思うんですね」と不快感を示している。

 規制庁・規制委としては、東京の本庁から検査員を派遣するため、現実味のある計画でなければ困るということだ。

規制庁保安検査官の人材育成を強化したい意向

 この日の午前の委員会にて、保安検査の今後の実施方針として、検査経験の共有や検査官自身の力量アップが課題だという認識が示された。検査対象のプラントをよく知り、重要な点を見逃さない力量を備える必要があると言う。具体的な対策はいまだないが、新設するシミュレータの活用、海外留学の活用と言ったことも考え、プロパーたたき上げで人材を育てていきたいという希望を田中委員長は述べた。

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