2015年1月11日に投開票を迎える佐賀県知事選挙に立候補した無所属の島谷幸宏候補が12月29日(月)13時30分から、佐賀市内で街頭演説を行った。演説には前滋賀県知事の嘉田由紀子氏が応援に駆け付け、島谷氏とともに政策を訴えた。
嘉田氏と島谷氏は、前日の28日(日)午前にも、玄海原発のゲート前で、原発再稼働に反対する街頭演説を行っている。
応援に立った嘉田氏は、「二十数年前から、島谷さんとは研究者として、川の再生、魚の戻る川づくりをともに進めてきた。今回、遥々滋賀県からやってきたのは、こういう人こそ、知事にしてもらわないともったいないと思ったから」と話した。
▲マイクを握る、嘉田由紀子・前滋賀県知事
- 日時 2014年12月29日(月) 13:30~
- 場所 イオンモール佐賀大和店前(佐賀市)
原発に頼らず、仕事を生み出そうとしているのは島谷氏のみ
嘉田氏は、「原発に頼らず新しい自然エネルギーで仕事を生み出そうとしているのは、島谷幸宏、だだ一人である」とし、「原発・核のゴミを子供達に残してつけ回しにする。それでいいんでしょうか、佐賀の皆さん」と訴えた。
また、佐賀県が地元である、原口一博(かずひろ)衆議院議員が、総務大臣時代に推進した「緑の分権改革」についても触れ、これまでの実績から、この改革を進めていけるのは、島谷氏だとした。
※地元佐賀県では、原口氏のことを親しみを込めて「いっぱくさん」と呼んでいる。
オスプレイを誘致して仕事が増えるのか?
さらに嘉田氏は、「オスプレイを誘致して仕事が増えるでしょうか?」と疑問を呈し、「先日、(山口県)岩国市の井原元市長が応援にやってきて話していた。オスプレイにより観光客がいなくなり、仕事が増えるどころか減ってしまった」。「沖縄の皆さんも、観光で生きていくためには、基地がいらない」。「佐賀空港を基地化することは、本当に佐賀の人々の為に、なるんでしょうか」と訴えた。
島谷氏=上から来たものを全て下に流す県政にはしない
続けて、マイクを握った島谷氏は、「佐賀の美しい自然と文化を守っていきたい」と話し、「佐賀の空には、バルーンがよく似合う。オスプレイの自衛隊機配備は、佐賀空港の軍事基地化につながり米軍も入ってくる可能性がある」と危惧した上で、「軍事基地周辺に、優良企業は進出しないと聞いている。子供たちに、安心・安全で、美しい佐賀、環境都市として発展させることが大切」と訴えた。
また、「処理方法も開発されていない原発の再稼働には反対」との立場を示し、「上から来たものは、全て下に流す。選挙に通ったからと言って、全てが独断で決めるという政治から決別しましょう」と呼びかけた。