「『国民本位の政治をやってください』という声を安倍首相につきつけるのが、皆さんの一票です」
民主党の海江田万里代表は12月2日(火)11時45分より、福島県福島市のJR福島駅駅東口・中合前で街頭演説を行なった。
冷たい北風が吹きすさぶ中、民主党衆議院議員候補・金子恵美氏の応援演説に駆けつけた海江田代表。駅前の街路に横付けにした選挙カーの上から、衆議院解散総選挙の大義のなさを批判し、同党公約の三本柱を訴えた。加えて、安倍政権の推進してきた秘密保護法や、原発政策に対する反対意見を表明し、徹底抗戦の構えをみせた。
- 日時 2014年12月2日(火) 11:45〜
- 場所 JR福島駅東口・中合前(福島県福島市)
※以下、発言要旨を掲載します
「総選挙に大義はないが、隠された意図ならあります」――疑惑隠しとしての解散
海江田万里代表(以下、海江田・敬称略)「安倍政権誕生2年目の総選挙です。今度の選挙に大義はありません。多くの国民がそう考えているはずです。選挙にかかる600億円があれば、被災地復興に使えるではありませんか。総選挙に大義はないが、隠された意図ならあります。
政治とカネの問題、閣僚が二人も首を切られました。その件について、安倍政権は説明責任を果たしましたか。解散は疑惑隠しではありませんか。国民の8割が景気回復を実感していません。物の値段は高くなっています」
雇用、子育て、社会保障――民主党公約の三本柱
海江田「私たちの政策は、3点です。まず第一に、働く人は安定した働き方ができなければならない。正社員が増えなければ駄目です。『私は非正規でもいい』という人であっても、正社員と同じ仕事をやったら、同じ賃金を得られなければならない。
第二に、子育て中の人たちへの支援をしなければならない。民主党時代にできた子ども手当は残念ながら、なくなってしまいました。世界一子どもを育てやすい国を作ります。
第三に、社会保障を安定させること。介護離職が増えています。これは社会にとってマイナスになります。介護職の報酬を引き上げて、社会保障を充実させることが必要です」
原発ゼロ、特定秘密保護法先送り――安倍政権へのアンチテーゼ
海江田「安倍首相は福島原発の過酷事故がなかったかのような振る舞いをしています。原発はベースロード電源というが、それは原発をずっと続けていくということですよ。それでいいいんですか。民主党は30年代に原発稼働ゼロにします。再生可能エネルギーを盛り上げ、地域の活性化につなげます。
12月10日に特定秘密保護法が施行されます。民主党は先送り法案を国会に提出しました。今、選挙戦に出てしまい、衆議院議員はいません。国会にいるのは参議院議員だけではありませんか。『もっと国民の声を聞いてください。国民本位の政治をやってください』という声を安倍首相につきつけるのが、皆さんの一票です」