生活の党の小沢一郎代表が11月26日、衆議院総選挙に向けた政策発表の記者会見を参議院議員会館で行なった。この会見には、新潟5区から出馬する同党代表代行の森裕子氏も同席。同じく同党政策審議会長代理の松崎哲久氏が、重点政策について説明した。
(IWJ・前園由美子)
特集 総選挙2014
生活の党の小沢一郎代表が11月26日、衆議院総選挙に向けた政策発表の記者会見を参議院議員会館で行なった。この会見には、新潟5区から出馬する同党代表代行の森裕子氏も同席。同じく同党政策審議会長代理の松崎哲久氏が、重点政策について説明した。
記事目次
■ハイライト
小沢代表は、この日の会見で衆院選の第二次公認候補7人を発表。一方で、第一次公認候補として決定していた千葉2区の黒田雄氏と、神奈川1区の岡本英子氏の2名について、維新の党と協議した結果、共倒れを避けることを理由に公認を取り消した。
「この選挙区は、維新の候補が順番で言えばあとからで、私どもとしましては、両者とも前議員ですし、野党相争うという状況は避けたいと、つい昨日まで維新の党と話し合いをしましたけれども、なんとしてもここは候補を擁立したいと言って、譲らない状態が続きました。
このまま両方で選挙を戦うことになれば、ほぼ共倒れが確定的になりますので、最終的に黒田君、岡本君の判断により、野党同士で相争うことはやめるということで、立候補の辞退ということになりました。
この点につきましては、当初から野党の統一戦線を組むべきだという主張をお互いに私どもがしていたわけですので、その趣旨を考えながらの決断だったと思います」
安倍政権に対峙していく党としての方針について、小沢代表は記者からの質問に次のように答えた。
「安倍総理は、アベノミクスを国民に問うということですけれども、私どもとしては、そうであればあるほど、非常に根本的な考え方の違い、対立点がはっきりしていいのではないかと思います。
特にやはり国民生活に直結する経済、社会政策等の問題の違いが明白ですので、その点をそれぞれしっかりと国民に主張していけばいいのではないかと思います。
簡単に申し上げれば、アベノミクスは基本的理念として、自由競争、市場原理を最優先としてとらえているという考え方で、競争に負けた者は仕方ない、競争に勝った者、強い者をより支援していくという考え方。
非正規雇用者40%ということですが、政府はそれをさらに拡大し、ほとんど全ての勤労者を非正規の雇用形態に移そうとしております。これは本当に勤労者の生活の安定と将来の見通しがまったく立てることのできない状況になり、その面からも国民生活、そして日本の社会を非常に不安定なものにする最たる例だと思います」
(…会員ページにつづく)