細川護熙候補は1月31日、応援弁士として駆けつけた小泉元総理とともに、有楽町イトシア前で街頭演説を行い、集まった1,000人以上の聴衆を前に「脱原発」を全面的にアピールした。
選挙戦9日目のこの日、医療・介護・障害者・待機児童・孤独死など、初日の演説と比べて幅広い問題について触れたものの、細川候補は、「私は我慢ならなくて立ち上がった」と、「原発」問題が立候補の一番の理由であることを改めて述べた。
(IWJ・ぎぎまき)
特集 東京都知事選2014
細川護熙候補は1月31日、応援弁士として駆けつけた小泉元総理とともに、有楽町イトシア前で街頭演説を行い、集まった1,000人以上の聴衆を前に「脱原発」を全面的にアピールした。
選挙戦9日目のこの日、医療・介護・障害者・待機児童・孤独死など、初日の演説と比べて幅広い問題について触れたものの、細川候補は、「私は我慢ならなくて立ち上がった」と、「原発」問題が立候補の一番の理由であることを改めて述べた。
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福島原発事故の収束もままならない状況の中、原発を輸出、基幹エネルギーに位置づける現政権を批判した細川候補は、東京から自然エネルギーへの大転換を図り、経済を牽引したいと話した。細川氏は2020年までに、原発に頼らない東京を実現し、「原発ゼロ」の東京五輪開催を目指している。
さらに、細川候補は安倍政権の「喧嘩腰の外交」についても懸念を示し、都知事になった際は、PM2.5などの公害汚染をめぐって、北京やソウル市長とサミットを共催するなど、「友好外交」を進めていくと語った。
「『年寄り引っ込んでろ』という声があるが、私は逆に若返ってきた。年を取っても、燃えるものがあれば元気が出てくる。自分自身が再生可能エネルギーなんです」
連日、細川候補とともに選挙カーの上に立ち、熱弁をふるう小泉元総理は、この日も、ユーモアある演説で聴衆を魅了した。
「過ちを改むるに、はばかることなかれ」
小泉元総理は、原発の「安全」、「低コスト」は過ちだったとし、早急に再生可能エネルギーに転換すべきだと力説。「国連事務総長、世界銀行の総裁も今後、原発に対する支援は一切行わないと表明している」と、原発はすでに過去のエネルギーだと断じ、細川護熙都知事が誕生すれば、東京にとどまらない、国全体としてのエネルギー政策の転換が可能だと訴えた。
細川候補は演説後、選挙カーを降り、聴衆に握手をして回った。スピーチを聞いていた聴衆の一人は、「最高の演説だった。決意に燃えている」と、細川・小泉両氏の演説を評価した。