汚染水問題に国の責任者不在 東電任せの無責任体質に非難の声 ~海を汚さないで!国は再稼働よりも放射能汚染対策に注力を!汚染水問題で緊急集会と政府交渉 2013.8.8

記事公開日:2013.8.8取材地: テキスト動画

 2013年8月8日(木)13時30分から、東京都千代田区にある参議院議員会館で、緊急集会と政府交渉「海を汚さないで!国は再稼働よりも放射能汚染対策に注力を!」が、原子力規制を監視する市民の会など、複数の市民団体によって開かれた。今般、福島第一原発で明らかになった、放射性汚染水の海洋流出事故を受けたもので、1. 出席した市民らの間での情報共有を狙った集会、2. 国に対し市民らが、汚染水対策の即時強化を直接求める交渉、の2部構成で行われた。


ウクライナ調査を終えた弁護団報告「事故前はガン患者の70%が高齢者だったのが、事故後、患者の70%が高齢者以外に」 〜ウクライナ現地調査報告会 ~チェルノブイリ原子力発電所事故の被害実態に学ぶ、事故被害対策~ 2013.8.7

記事公開日:2013.8.7取材地: テキスト動画

 「事故前はガン患者の70%が高齢者だったのが、事故後、70%が高齢者以外になった」――。

 日弁連は今年5月、チェルノブイリ原発事故の被害実態を調べるためウクライナの現地調査を行い、8月7日、日本弁護士会館で調査報告会を開催した。現地調査にあたった中川亮弁護士は、ウクライナのコロステン市において、原発事故後、若年層のガンが増加しているなどの実態を報告した。


東京電力 記者会見 17:40 2013.8.7

記事公開日:2013.8.7取材地: テキスト動画

 2013年08月07日(水)17時40分から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。エネ庁の300トンの汚染水が流失という発表は、東電の説明資料を元にした試算だった。構内汚染水を汲み上げ、立坑Cへ移送する計画。今日も確認宿題が多く出た。


「事故以前から日常的に行われていたトリチウムの海洋放出」東電会見文字起こし 2013.8.7

記事公開日:2013.8.7 テキスト

「事故以前から日常的に行われていたトリチウムの海洋放出」東電会見

 今月2日、東電は地下汚染水の海洋流出問題をめぐり、2011年5月からの2年2ヶ月間で、40兆ベクレルにも達するトリチウムが、海に流出していたという試算を発表した。

 これをどのように評価しているのか、この日開かれた定例会見で記者からの質問が相次いだ。


「新千歳空港に降りたら『先住民族の土地だ』と思ってほしい」 〜岩上安身によるインタビュー 第327回 ゲスト アイヌ民族博物館 野本正博館長 2013.8.6

記事公開日:2013.8.6取材地: テキスト動画独自

 「観光アイヌと言われながらも、経済的自立が、私たちの伝統文化の継承と保存を可能にした」──。

 2013年8月6日、北海道白老町のアイヌ民族博物館で、岩上安身による野本正博館長へのインタビューが行われた。白老ポロトコタンと呼ばれる公園内にある同博物館は、北海道の先住民族であるアイヌの歴史、有形・無形の文化などを紹介している。野本氏は「アイヌ民族である自分が考える『文化』と、従来の政策的に用いられてきた『文化』とは異なる」と述べて、歴史を振り返りながら、アイヌ文化の継承について語った。


68年前の8月6日の3日後、広島の街に辿り着くと、まさに『べっしゃんこ』だった 〜「100年後の8月6日で伝える1時間、今から作る。」 奥田豊治氏講話 2013.8.6

記事公開日:2013.8.6取材地: テキスト動画

 2013年8月6日(火)、東京都江戸川区・もっとい不動 密蔵院にて、現在83歳で、東京都江戸川区原爆被害者の会(親江会)の会長を務める奥田豊治さんが、広島原爆と被爆体験について語る講話会が開催された。

 68年前、当時15歳だった奥田さんは、山口県の中学校に通い、中学4年生だった(※当時中学5年制度)。農村の働き手のほとんどが兵隊に行き、中学生だった奥田さんは農作業の手伝いに行き、中学3年になると、下関の工場で働きに行き、結局、学校に通ったのは僅か1年程度だったという。

 中学3年生の終わり頃に、陸軍学校の受験をし、一次試験を通ることになった。その後、『憲兵』という軍隊の警察が家に付き、身元調査がおこなわれることになる。家族、両親だけに留まらず、親戚もその対象となり、主に、思想関係をずっと調査されたという。その憲兵から広島原爆投下の8月6日の日に、「新型爆弾が投下された」と知らされ、下関から広島に行くことになった。奥田さんは、広島原爆が投下された3日後に何とか列車に乗り継ぎ、広島の街に辿り着いた。広島に着くと、街はまさに「べっしゃんこ」だったという。


原爆投下から68年、松井市長「原爆は絶対悪」 ~広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式 2013.8.6

記事公開日:2013.8.6取材地: テキスト動画

 広島市は6日、原爆投下から68年目の朝を迎え、平和記念公園では、「原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)」がとり行われた。広島市の松井一実市長は、平和宣言の中で、「原爆は『絶対悪』です」と断じ、核兵器の廃絶を訴えた。


参院選の喧騒の裏で秘密裏に盛り込まれた「敵基地攻撃論」 ~参院選2013各争点の総括と今後の見通し(IWJウィークリー12号より抜粋) 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

 「敵基地攻撃は自衛権発動の三要件を満たし、他に手段がないと認められる限りにおいて憲法上認められるものである」――。

 これは、7月9日に政府が発表した「2013年度版防衛白書」に記載された一文である。


【参院選2013各争点の総括と今後の見通し】使い古された「原発なければ江戸時代」のウソ(IWJウィークリー12号より) 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

 「やっぱり経済との問題もある。原発はあれだけの被害が出たこともある。『じゃあ原発を止めよう。その代わり、極端な話、江戸時代の暮らしに戻しましょう』なのか」

 7月22日、ミネヤ屋(日本テレビ)の司会者である宮根誠司氏がこのように発言した。先の参院選で、脱原発を訴えて当選した、山本太郎参議院議員に向けたコメントである。

 宮根氏は番組内で、こうも言っている。


【参院選2013各争点の総括と今後の見通し】アベノミクスの是非(IWJウィークリー12号より) 2017.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

 参議院選挙での自民党の圧勝という結果を受け、国内外の大手メディアは一斉に、安倍総理の経済政策「アベノミクス」が国民に広く支持されたかのように報じている。

 国会での「ねじれが解消」され(この表現自体、衆議院に対する参議院の独立性を軽んじるような表現である)、強化された政権基盤の下で、日銀の「異次元金融緩和」の継続や追加的な成長戦略によって、円安や株高傾向が今後も続くだろうと、手放しで賞賛の論調だ。


自民党政権下で次々に行われる「憲法21条―表現の自由」への制約 ~参院選2013各争点の総括と今後の見通し(IWJウィークリー第12号より抜粋) 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

特集 憲法改正

自民党と警察による「表現の自由」の侵害

 表現の自由を制約する改憲案を掲げた自民党が圧勝した今、誰の身にも起こりうることかもしれない。

 「原発廃炉に賛成? 反対?」と書かれた紙のボードを持って、安倍総理の街頭演説に来ていた女性が、警察官に取り囲まれて、まだ掲げてもいないボードを没収された。そのあとも、警官らは、しつこく氏名、住所、電話番号をたずね、女性は逃げるようにその場をあとにした。


【参院選2013各争点の総括と今後の見通し】参院選にみる原発問題(IWJウィークリー12号より) 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

 東電が汚染水の海洋流出を認めた。

 事故直後の2011年4月に流出して以降、汚染地下水の海洋流出を東電が認めるのは初めてのこと。深刻な事態である。

 今年5月末以降、福島第一原発付近の海水に含まれる放射性物質の濃度上昇が確認された。1号機の取水口付近の海水は、1リットルあたり2300Bqのトリチウムが検出され、1、2号機タービン建屋近くの井戸からは、1リットルあたり63万Bqにものぼるトリチウムが検出された。

 井戸と海の近さから、誰もが汚染地下水の流出の可能性を疑い、原子力規制委員会も「汚染水が地中に漏れ出し、海へ流出していることが強く疑われる」と指摘していた。にも関わらず、東電は「(海への流出を示す)データの蓄積がない」と説明し、一貫して流出に否定的な立場をとり続けてきた。

 ところが、参院選投開票日の翌22日になって、東電は突如、汚染水の海への流出を認めたのである。参院選期間中、頭を低くしてやり過ごし、政治的影響を最小限に抑えこんだのではないか。そう疑われても仕方がないタイミングでの公表である。


「アイヌ差別は、北海道開拓移民の存在意義の裏返し」 〜岩上安身によるインタビュー 第326回 ゲスト 北海道アイヌ協会 竹内渉氏 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5取材地: テキスト動画独自

 「狩猟民族のアイヌに『農業をやれ』。歴史の中で抑圧されて、アイヌは刃向かう力を奪われた」──。

 2013年8月5日(月)、北海道札幌市内で、岩上安身による竹内渉氏インタビューが行われた。竹内氏は2009年に『北の風 南の風 部落、アイヌ、沖縄。そして反差別』(解放出版社)を出版、非アイヌでありながら北海道アイヌ協会の事務局長も務めている。今年7月の参議院選挙で、17万票を獲得した三宅洋平氏が用いて有名になったアイヌの言葉「チャランケ」の意味など、アイヌの文化、抱えている問題、そして将来について、掘り下げた内容が語られた。


TPPという経済戦争で「主張しない」日本 ~参院選2013各争点の総括と今後の見通し(IWJウィークリー12号「佐々木隼也の斥候の眼」より抜粋) 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

特集 TPP問題

 国内では強気で頼もしく見えるが、いざ海外に打って出ると途端に弱々しくなる。

 自分の主張をはっきり表現する欧米人に対し、日本人は海外での議論の場ではおとなしくなる、という指摘をよく耳にする。初めて海外留学した学生などによくあるパターンだが、日本の命運を左右する交渉においてさえも、「本音を隠せ」などと、誰が教えたのだろう。


東京電力 記者会見 17:30 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5取材地: テキスト動画

 2013年8月5日(月)17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。汚染水の海洋放水防止のため地下水を日量100トン組み上げる計画だが、貯蔵タンクの余裕、増設計画は不明確である。共用プール火災報知機の警報は、報知器の誤動作と判断。


「拉致が解決したら我々幸せになれますか」「外交チャンネルを私以上に持っている政治家はいない」 ~日本外国特派員協会主催 アントニオ猪木参議院議員 記者会見 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5取材地: テキスト動画

 2013年8月5日(月)15時、東京都千代田区の日本外国特派員協会(FCCJ)において、アントニオ猪木参議院議員(日本維新の会)の記者会見が開かれた。自身のテーマソング(炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~)が流れる中、真っ赤なネクタイを締め、真っ赤なマフラーを首から提げて会見場に「入場」した猪木議員は、恒例の「元気ですか!」を発した。記者会見では、猪木議員が約20分間スピーチし、その後、記者との質疑応答が約40分間行われた。


衆参の『ねじれ』が解消され、国民と国会の『ねじれ』が始まった(【IWJウィークリー第12号】岩上安身のニュースのトリセツより) 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

 今回のウィークリーは、参院選総括とこれからの見通しについての特別編集号です。普段は各記者がそれぞれ自由に書いている<IWJの視点>ですが、今号ではスタッフが分担し、参院選で争点となるべきだった重大テーマについて、「自民圧勝」直後からの動き、そして今後の見通しについて論じています。「岩上安身のニュースのトリセツ」も、参院選後の展望について、総監します。題して「新たに生じた国会と国民の間のねじれ」。

 なお、改憲と軍事国家化へ向いてひた走る安倍政権の外交的孤立についても、不安はぬぐえません。この問題については、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」で報道しましたので、そちらをお読みいただければと思います。


「アイヌは交易を重要視し、市場依存型の社会を形成していた」 ~岩上安身によるインタビュー 第325回 ゲスト 旭川市博物館 主幹 瀬川拓郎氏 2013.8.4

記事公開日:2013.8.4取材地: テキスト動画独自

 アイヌ研究者の瀬川拓郎氏は、アイヌの歴史と文化について、旧石器時代からの縄文人とアイヌの関連性、他の民族との関係や経済システムなどについて語った。さらに、「アイヌの人たちは、サハリンで元朝(モンゴル)と戦争をしている」と述べ、意外な歴史の一面を紹介した。

 2013年8月4日、北海道の旭川市博物館にて、同館主幹の瀬川拓郎氏に、岩上安身がインタビューを行なった。瀬川氏は北海道出身の考古学者で、『アイヌ・エコシステムの考古学』『アイヌの歴史』『アイヌの沈黙交易』など、アイヌに関する多数の著書がある。


「過失も因果関係も明白なのに、なぜ検察は強制捜査をしないのか」 ~強制捜査はまだか!! 告訴受理から1年を迎えて~福島原発告訴団による集会とデモ 2013.8.4

記事公開日:2013.8.4取材地: テキスト動画

 「最近の東京電力のタスクフォースの報告書からは、反省の弁が見え、過失を認めはじめている。実はこの裏には、柏崎刈羽原発再稼働へのしたたかな計算がある」──。河合弘之弁護士は、そのからくりを語った。

 2013年8月4日(日)13時より、福島県いわき市のいわき市文化センターで、福島原発告訴団による集会「強制捜査はまだか!!告訴受理から1年を迎えて」が開かれた。広瀬隆氏は、双葉町、大熊町、浪江町の現地調査で目にしたゴーストタウン化した町の様子、いまだ毎時320マイクロシーベルトに達する高線量放射能汚染の実態などを報告した。河合氏、海渡氏、保田氏ら弁護団は、「戦後最大の国難、被害を起こしておきながら、誰も刑事処罰を受けていない」と、東電と検察を糾弾した。


「米軍機が上空から撒いたビラに日本地図が描かれ、広島のところに『?』マークが…」 ~竹本成德氏講演「『被爆の実相』~ヒロシマを今、私自身のことばで~」 2013.8.4

記事公開日:2013.8.4取材地: テキスト動画

 「1945年のある日、米軍機が上空から撒いた宣伝ビラを拾った。ビラには日本地図が描かれ、なぜか広島のところに『?』マークが記されていた。あれは原爆投下の予告だったのかもしれない」―。

 2013年8月4日(日)14時、神戸市東灘区の東灘区民センターにおいて、「『被爆の実相』~ヒロシマを今、私自身のことばで~」と題する講演会が開かれた。講師(語りべ)を務めた竹本成德氏(コープこうべ元理事長・日本生協連元会長)は、14歳のときに広島市内で被爆した実体験をもとに、原爆投下後の阿鼻叫喚(あびきょうかん)の実相(真実)を聴講者に語った。