「政府は子ども被災者支援法の理念をゆがめている」 ~第28回ロックの会 2013.12.9

記事公開日:2013.12.9取材地: テキスト動画独自

 政府は12月6日、「原発を重要なベース電源」と位置づけるエネルギー基本計画の原案をまとめた。拙速に「原発ゼロ」方針破棄を進める一方、福島第一原発事故の原因究明や、被災者への補償などについては、十分とは言いがたい。

 12月9日(月)、東京都渋谷区代官山のカフェラウンジUNICE(ユナイス)で、「第28回ロックの会」が行われた。映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の鎌仲ひとみ監督をオーガナイザーに迎え、「子供被災者支援法の今とこれからすべきこと」をテーマにトークセッションが行われた。


返ってきた言葉は「原発事故が起きないように、がんばる」だった 〜菅元首相、「最悪」への対応を他人任せにする電力会社に苦言 2013.12.9

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 衆院議員の菅直人氏による講演会「福島第1原発事故 総理大臣として考えたこと〜大間原発を止めるには」が、2013年12月9日(月)、北海道の函館市民会館小ホールで開かれた。

 3.11当時、首相の立場で対峙した福島の原発事故には「背筋が寒くなる思いがした」と明かした菅氏は、「有事の折の原発は、火力発電所とは桁違いの危険性に包まれる」と強調。「福島の事故は、東京の強制避難区域入りを意味する『最悪シナリオ』を、ほんの紙一重のところで回避できたに過ぎない。もう少し事態が深刻化していたら、東京にも強制避難命令が出ていた」と明かした。

 菅氏は、この日の講演で、「原発の安全性を過信していた、かつての自分が恥ずかしい」と、自責の念も口にしており、さらにまた、小泉純一郎元首相による「原発ゼロ」発言を讃える意向も表明している。


東電定例会見「最初の連続海洋モニタリングを年度内に設置したい考え」 2013.12.9

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 2013年12月9日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。海水連続モニタリング装置を福島第一原発の港湾口付近、5-6号機の放水口北側付近、南放水口付近の三カ所に、年度内に一台目を設置したい考えを示した。


【IWJウィークリー30号】強行採決された特定秘密保護法とその背後にある日米中関係(ePub版・PDF版を発行しました!) 2013.12.9

記事公開日:2013.12.9 テキスト独自

※ サポート会員の方は、IWJウィークリー30号【PDF版・全80ページ】がご覧になれます。

 国会を平日の夜に、2万人もの国民が取り囲む中、その抗議の声を無視し、強行採決された特定秘密保護法案。

 可決に至るまでと、これからについて、岩上安身とIWJ記者が走り回って取材し、独自にまとめた渾身レポートをお届けします!ダイジェストながら、巻頭言や読み物、スタッフ寸評を含め大ボリュームでお送りする本メルマガは、気になるところだけ「ななめ読み」も推奨です。


「TPPで得をするのはアメリカの多国籍企業。なぜ、われわれが犠牲に?」 識者と市民がTPP反対の大規模集会とデモ開催 ~これでいいのか?! TPP 12.8大行動 2013.12.8

記事公開日:2013.12.8取材地: テキスト動画

特集 TPP問題

 「平成の開国だ、TPPというバスに乗り遅れるな、と煽ったのは誰か。経済界、経産省、外務省、自民党、マスコミではないか」──。

 2013年12月8日、東京の日比谷野外音楽堂で、反TPPを訴える大規模集会「これでいいのか?! TPP 12.8大行動」が行われた。前日の7日からシンガポールで開かれているTPP閣僚会合では、年内妥結の恐れもあることから、危機感を抱く多くの人々が集まった(主催者発表:2700人)。集会後、参加者は「TPP反対!」のシュプレヒコールとともに銀座をデモ行進した。


秘密保護法スピード成立の裏に、10月3日「日米安保協議」の影あり ~「集団的自衛権の行使は戦争への道」孫崎享氏講演 2013.12.8

記事公開日:2013.12.8取材地: テキスト動画
2013/12/08 【京都】集団的自衛権の行使は戦争への道 ─孫崎享氏 講演

特集 憲法改正|特集 秘密保護法

 「安倍内閣は戦後最悪の政治集団」「今、中国との平和的関係の重要性を主張したら『国賊』扱いされかねない」──。2013年12月8日、京都府部落解放センターで行われた、集団的自衛権の危険性を伝える講演会に、孫崎享氏(元外務省国際情報局長)が登壇。同氏ならではの、忌憚のない発言に会場が沸いた。

 スピーチの冒頭、安倍政権が狙う集団的自衛権の行使容認と、12月6日深夜に成立した「特定秘密保護法」が、密接に関係していることが強調された。同法の成立を「非常に残念」と悔しがりながらも、「普段は政治に関心を示さない若い世代に、秘密保護法に反対する動きが目立ったのは、明るい材料」と声を弾ませた孫崎氏は、「安倍政権の暴走に歯止めをかける気配が感じられる」とした。


「原発の過酷事故を確実に回避する技術はない」後藤政志氏 ~原子力市民委員会「原発ゼロ社会への道」 2013.12.8

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2013/12/08 【愛媛】原子力市民委員会「原発ゼロ社会への道──新しい公論形成のための中間報告」意見交換会

 「現在、政府は年間20ミリシーベルトを基準にしているが、1ミリシーベルトにし、人間の復興を目指す」──。原子力市民委員会が制作した『原発ゼロ社会への道――中間報告』を解説した竹村英明氏は、「法に裏付けられた方法で、原発の稼働を止める方策を考えたい」と訴えた。

 後藤政志氏は「東電が、過酷事故を知りながら、その対処をしようとしなかったことが、最大の罪」と断じ、新規制基準については、「世界で一番厳しい規制だと言うが、発災の真相究明もしていないので矛盾する」と述べた。


【文化】「ガレキをオブジェに─悲しみを笑顔へとひっくり返したい」 ~犬飼とも×阿部光平『ワタノハスマイル─笑顔になったガレキたち─』 出版記念トークイベント 2013.12.8

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 下北沢のB&Bで、『ワタノハスマイル─笑顔になったガレキたち─』(青幻舎)の出版記念トークイベントが開催された。

 ワタノハスマイルとは、山形県の造形作家・犬飼とも氏が、震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市の渡波(ワタノハ)小学校に避難していた子ども達と一緒に始めたプロジェクト。小学校の校庭に流されてきたガレキを使って子ども達が作ったユニークなオブジェを、海外を含めた各地で展示している。


「原発事業の『特別扱い』が国民を苦しめる」~シンポジウム「大阪府市エネルギー戦略の提言」で古賀茂明氏らが激論 2013.12.8

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 2013年12月8日、東京・御茶ノ水の明治大学グローバルフロントで行われたシンポジウム「ドリームチームが提言する『日本の脱原発・エネルギー戦略』」は、単行本『大阪府市エネルギー戦略の提言』(冨山房インターナショナル)の出版を記念するもの。

 この本の著者である「大阪府市エネルギー戦略会議」の元委員、植田和弘氏、古賀茂明氏ら6人が登壇し、原発事業の、「国策」故の優遇性が諸悪の根源との共通認識の下、東電の破たん処理の必要性や今後のエネルギー政策の理想的あり方、さらには放射性廃棄物地中処分の危険性などについて熱く語り合った。

 なお、会場には、菅直人元首相や小池晃議員の姿もあり、適宜マイクを握っている。


【岩上安身のツイ録】自由人権協会 藤原家康弁護士の特定秘密保護法への指摘まとめ 2013.12.7

記事公開日:2013.12.7 テキスト

 昨日まで、各界から特定秘密保護法の批判が提出され、そのほとんどをIWJは生で報じてきた。それらをIWJウィークリーに掲載するべく、今、鋭意、編集中なのだが、鋭い指摘になるほど、と膝を打つ。自由人権協会の藤原家康弁護士の指摘である。

藤原弁護士曰く「憲法を理解していない人たちが作っているとしか思えない法律」と批判。「一番の問題は立法目的がないこと。何のために作るのか、という質問に答えられない」。これは正鵠を射ている。推進側だけでなく、批判側にも公安の権限拡大のためだろうと、的外れな批判が散見される。


【特定秘密保護法】岩上安身による海渡雄一弁護士緊急インタビュー決定 2013.12.7

記事公開日:2013.12.7 テキスト

★12月9日(月)20時!岩上安身による海渡雄一弁護士緊急インタビュー決定!

 特定秘密保護法批判の有力な根拠である「ツワネ原則」を日本に広く紹介した、弁護士で日弁連前事務総の海渡雄一さんから、昨夜遅く、檄文のようなメールが届きました。反撃のための国民運動の呼びかけ。海渡さんご本人に連絡して転載・拡散許可を得ました。9日月曜日夜に緊急インタビューも決定。

 海渡雄一氏による「反撃宣言」の全文を転載。拡散自由です。
今後の行動提起です。 バーナムの森は動いた、秘密保護法強行採決は安倍政権の終わりの始まりだ!
秘密保護法を廃案へ!

実行委員会 海渡 雄一


【岩上安身のツイ録】特定秘密保護法案成立を受けて 2013.12.7

記事公開日:2013.12.7 テキスト

特集 秘密保護法
※2013年12月7日のツイートを掲載しています。

 11時23分、特定秘密保護法が参議院で可決。その間、NHKは何を報じているかと思いきや、ワールドカップの抽選の中継。国会前の抗議の群衆に議場内の様子が伝わり、コールは「採決撤回!」へ。ch4とch6で、IWJは今も中継中!

 特定秘密保護法は、可決したが、これからが本番。この法律は戦争遂行のための秘密保護法制。米中の覇権争いのために、原発を抱えたまま、日本にとって大義も国益もない戦争に突入し、この日本列島を戦場にしていいのか。破滅は回避できるか。それが問われ続ける。生き残りをかけた戦いが始まる。


「安倍政権がいかにファシストであるかを明らかにした墓穴」有識者らが徹底批判 ~ものが言えない社会『秘密社会』は何をもたらすか-戦前・戦後のメディアと秘密保護法 2013.12.7

記事公開日:2013.12.7取材地: テキスト動画

 市民の必死な抗議活動が続く中、6日夜、参議院本会議で特定秘密保護法案が可決された。日本ジャーナリスト会議(以下、JCJ)は、「ものが言えない社会『秘密社会』は何をもたらすか-戦前・戦後のメディアと秘密保護法」のテーマのもとに集会を開き、会場には110人を超える市民らが集まった。集会には、早稲田大学の大日方純夫教授、元日本経済新聞記者で立命館大学・関東学院大学の松田浩教授、明治学院大学の吉原功名誉教授らが参加し、言論・表現の自由と戦争の関わりについて意見を述べ合った。


音楽のチカラが通行人をデモ参加者へ 三宅洋平氏の呼びかけで「大デモ」開催 〜テーマに拘らない「楽しい」デモ模索 2013.12.7

記事公開日:2013.12.7取材地: テキスト動画

 6日に多くの人々が国会前で反対する中、強行採決された特定秘密保護法、公約を破り「聖域」(重要農産品の関税)まで差し出し、米国への譲歩を進めるTPPなど、「多くの市民の声を無視する国のあり方」に対してミュージシャンの三宅洋平氏が意志表示を呼びかけた「大デモ」が12月7日(土)、代々木公園を中心に行われた。


「TPPで日本の食文化が荒廃」~食の安全を考える~天笠啓祐氏講演会 2013.12.7

記事公開日:2013.12.7 テキスト動画

特集 種子法廃止の衝撃「食料主権」を売り渡す安倍政権
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 食品偽装、農薬、遺伝子組み換え、合成肉など、グローバル化によって海外からの輸入食品が増えることにより、食の安全は脅かされている。TPPの年内妥結がささやかれる中、TPPにより食の安全は守られるのか、ということを中心に、7日、ジャーナリストで市民バイオテクノロジー情報室代表の天笠啓祐氏による講演会が行われた。


「もはや戦後ではなく、戦前である」 ~憲法9条の会・関西「集団的自衛権と秘密保護法」高作正博氏 2013.12.7

記事公開日:2013.12.7取材地: テキスト動画
2013/12/07 【大阪】「憲法9条の会・関西」講演会 集団的自衛権と秘密保護法 ー講師 高作正博・関西大学教授

特集 秘密保護法|特集 憲法改正

 「安倍政権は、3年後の総選挙までに、集団的自衛権の解釈改憲まで終わらせておきたい、という腹づもりだろう」──。

 2013年12月7日、大阪府摂津市の摂津市立コミュニティプラザで、憲法9条の会・関西の講演会「集団的自衛権と秘密保護法」が行われた。講師の関西大学教授・高作正博氏が、集団的自衛権と秘密保護法の内容、数々の問題点などを解説し、「もはや戦後ではなく、戦前である、と考えるべきだ」と危機感を表明した。


津波の前から始まっていたメルトダウン ~講師 元東電・原子炉技術者 木村俊雄氏 2013.12.7

記事公開日:2013.12.7取材地: テキスト動画
2013/12/07 【岡山】津波の前から始まっていたメルトダウン ─講師 木村俊雄氏

「地震発生から1分20秒後には、冷却水の流れが完全に停止していた」──。

 2013年12月7日、岡山市のろうきんビルで、東京電力の原子炉技術者であった木村俊雄氏を招き、講演会「津波の前から始まっていたメルトダウン」が行われた。

 木村氏は、福島第一原発の「過渡現象記録装置」による膨大なデータを解析した結果、地震による自動停止直後に、本来あるべき炉心の水の流れがなくなっていたことを指摘。炉心につながる小さな配管が、地震で破損した可能性があり、結果として、津波到達の前に、気泡が核燃料に張り付き、燃料破損をもたらす危険な状態「ドライアウト」に陥っていた可能性がある、という。木村氏は、今後、こうした見解を国会議員にも訴えていく予定。


元衆議院議員 吉井英勝講演会「原発廃炉への課題とこれからのエネルギー」 2013.12.7

記事公開日:2013.12.7取材地: テキスト動画
2013/12/07 【大阪】元衆議院議員 吉井英勝講演会「原発廃炉への課題とこれからのエネルギー」

 「潜在的な核兵器開発の能力を持つことが、核抑止になる」という考えが、日米の根底にある──。

 2013年12月7日、大阪・十三のシアターセブンで、吉井英勝氏(元衆議院議員)を招いた講演会「原発廃炉への課題とこれからのエネルギー」が行われた。京都大学原子核工学科を卒業し、一貫して原子力問題を国会で追求してきた吉井氏が、福島第一原発事故の背景と対応の問題について解説し、さらに、電力会社、原発メーカー、ゼネコン、メガバンクからなる「原発利益共同体」の目論みを語った。


安倍総理が訪問するモザンビークで今起きていること 和平合意破棄後の援助、投資のこれからを考える 2013.12.6

記事公開日:2013.12.6取材地: テキスト動画

 「安倍総理がこのタイミングでモザンビークを訪問することに疑問」――。

 南部アフリカの右上に位置するモザンビーク。近年、日本とモザンビークの関係が近くなっているという。6月1日、サハラ以南アフリカで初めてとなる日本・モザンビーク二国間投資協定が締結された。安部晋三総理は、来年2014年1月にモザンビークを含むアフリカ3カ国を訪問予定。資源が豊富で大規模農業開発などが注目されているアフリカでの市場開拓が目的とされているが、経済投資ブームの中、アフリカで展開する中国企業・資本をけん制する狙いもある。


【参議院本会議で法案成立】秘密保護法で解消されぬ「疑問」「矛盾」「問題点」続々明らかに 2013.12.6

記事公開日:2013.12.6 テキスト

 政府・与党は20時頃から開会予定の参議院本会議で、「特定秘密保護法」の採決を行い、本日(12月6日)中にも成立させる構えだ。※23時23分参議院本会議にて総投票数212、白色票(賛成)130、 青色票(反対)82、の賛成多数で特定秘密保護法案は可決となりました。

 しかし、国会審議で野党が提示した様々な「問題点」「矛盾」について、与党は曖昧で不透明な答弁に終始し、現段階で、国民の不安や不信を払拭させたとは言いがたい。さらに、ここ数日内に次々に明らかになった「疑問点」についても、政府は十分な回答をしていない。また、昨日(12月6日)の参議院特別委員会での強行採決自体が、「採決と呼べるものだったのか」との声もあがっている。

 衆議院での採決が目前に迫るなか、それらを整理して掲載したい。