┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~ロシアのプーチン大統領は10月末、原子力推進の巡航ミサイル「ブレヴェストニク」と、同じく原子力推進の水中無人機「ポセイドン」の発射実験成功を、立て続けに発表! いずれも核弾頭搭載が可能で、無制限の航続距離や、迎撃が不可能であることを強調! プーチン大統領は「世界に類を見ない唯一無二の兵器」と自賛! 対する西側専門家らは、実用性や安全性を疑問視! しかし、スイス軍の元情報分析官ジャック・ボー大佐は、「世界のどこからでも、防空システムの背後から攻撃できることが、NATOにとっての問題の本質」だと指摘!
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┠■11月になり、IWJの第16期は4ヶ月目となりました! 10月は1日から31日までで、月間目標額の33%に相当する、59件、114万1500円のご寄付・カンパをいただきました。しかし、月間目標額の67%、235万8500円が不足することになりました。これで3ヶ月連続の未達です! 11月は1日から4日までで、月間目標額の32%に相当する、5件、110万2140円のご寄付・カンパをいただいています。ありがとうございます! 財政的にはとても厳しい状況が続いています。真実を伝えていく活動の困難を痛感しています! 有料会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、どうぞ皆様、よろしくお願いいたします!
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┠■「『沖縄の海も山も風も国家のものではなく、そこにすんでいる人達のもの』という菅原文太氏の言葉は、パレスチナやドンバス、ミャンマーにもつながる」~ご寄付をくださった皆様からの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!
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┠■IWJは、市民の皆様お一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。10月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆様、誠にありがとうございます!
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┠■【中継番組表】
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┠■グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その13・最終回)ウクライナのネオナチから大統領府顧問になりあがった、オレクシー・アレストヴィッチ氏は2019年に、「ロシアに勝ってNATO加盟を果たす」と予告していた! パレ氏は「この戦争は偶発的ではなく、明確に準備され、意図的に挑発されたもの」であり、「ウクライナ側はあらゆる手段でロシアを挑発し、ロシアに先に攻撃させることに成功した」と指摘!
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┠■<IWJ取材報告>「高知大学名誉教授・佐野栄紀氏の『mRNAワクチン自体が「攻めの予防医療」そのものであり、それは国民を攻めるものとなっている』という指摘を、高市内閣の上野大臣はどのように考えるか?」IWJ記者の質問に対して回答せず、事務方に丸投げの上野大臣!!~10.31 上野賢一郎 厚生労働大臣 定例会見
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┠■10月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、「『NATOを1インチも東方拡大しない』と表明したベイカー米国務長官(当時)の約束を、『条約ではないから無効』だとする米国に、ロッタ博士が重要な指摘!『ICJの判決で、条約がなく、口頭での約束にも法的拘束力があると明言されている』! 岩上安身によるneutralitystudies.com主宰 京都大学大学准教授パスカル・ロッタ博士インタビュー(前編)」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! IWJサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひサポート会員にご登録を!!
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■はじめに~ロシアのプーチン大統領は10月末、原子力推進の巡航ミサイル「ブレヴェストニク」と、同じく原子力推進の水中無人機「ポセイドン」の発射実験成功を、立て続けに発表! いずれも核弾頭搭載が可能で、無制限の航続距離や、迎撃が不可能であることを強調! プーチン大統領は「世界に類を見ない唯一無二の兵器」と自賛! 対する西側専門家らは、実用性や安全性を疑問視! しかし、スイス軍の元情報分析官ジャック・ボー大佐は、「世界のどこからでも、防空システムの背後から攻撃できることが、NATOにとっての問題の本質」だと指摘!
おはようございます。IWJ編集部です。
10月末、ロシアが立て続けに2つの新型核兵器を発表しました。
一つは、原子力推進式の大陸間巡航ミサイル「ブレヴェストニク」(NATOでは「スカイフォール」というコードネームが用いられている)で、もう一つが原子力推進式の水中ドローン「ポセイドン」です。どちらも、核弾頭が搭載可能です。
10月26日付『スプートニク日本』は、10月21日に発射実験を行った「ブレヴェストニク」について、ロシア軍のワレリー・ゲラシモフ参謀総長が、プーチン大統領に報告を行なっている映像をノーカットで報じています。
ゲラシモフ参謀総長の報告によると、実験での「ブレヴェストニク」の飛行距離は14000キロ、滞空時間は15時間以上でしたが、「それは限界ではない(航続距離は無制限)」とのことです。
※スプートニク日本のX(旧ツイッター)への投稿(2025年10月26日)
https://x.com/sputnik_jp/status/1982453138692141181
さらにゲラシモフ参謀総長は、「試験飛行中、ミサイルは指定された垂直および水平操縦をすべて成功させ、ミサイル防衛システムおよび防空システムを回避する高い能力を実証した」と、プーチン大統領に報告しました。
『スプートニク日本』が報じた映像の中で、プーチン大統領は「これは世界でも類を見ない唯一無二の兵器だ」と述べ、かつて「ブレヴェストニク」の開発を発表した際に、専門家らが「実現不可能だ」と指摘していたことを振り返った上で、「決定打となる実験が完了した」と語りました。
さらにプーチン大統領は、「(実戦配備には)まだ多くの作業が残っているが、主要な課題は達成された」と述べ、「新しい兵器なので、可能な使用法を見極めて、軍への配備に必要なインフラの準備に取り掛からなければならない」と表明しました。
さらに10月29日には、『RT』がこの「ブレヴェストニク」の発射映像を公開し、以下のように詳しく報じました。
「このミサイルは、小型原子炉で駆動され、燃料制限がないため、事実上無制限の射程距離を実現している。
最高速度は、時速1300キロメートルに達し、高度25メートルから100メートルの間(の低空)で高い機動性を発揮するため、現代の防空システムを突破することが可能だ。
また、従来のレーダーでは探知できず、打ち上げ段階と加速段階に限り、専用の人工衛星でのみ追跡できると言われている。(中略)
プーチン大統領によると、この超小型原子炉は『原子力潜水艦の原子炉と同等の出力だが、その大きさは1000分の1だ』という。
また、通常の原子炉は、稼働開始までに数時間、数日、あるいは数週間かかるのに対し、『ブレヴェストニク』は数分あるいは数秒で稼働開始できるとも指摘した」。
※Putin reveals details about Burevestnik missile’s nuclear engine(RT、2025年10月29日)
https://www.rt.com/russia/627105-burevestnik-nuclear-technology-putin/
さらに10月29日、プーチン大統領は、訪問先のモスクワの軍病院で、10月28日に原子力推進の水中無人機「ポセイドン」の試験に成功した、と明らかにしました。
10月29日付『RT』は、プーチン大統領の発表を、以下のように報じています。
「『スピードと航行深度に関して言えば、世界中を探しても、この無人機に匹敵するものはなく、近い将来に登場する可能性も低い』とプーチン大統領は述べた。
プーチン大統領は、『現時点では、「ポセイドン」を迎撃する方法はない』と強調した。
『今回初めて、ブースターエンジンを使って潜水艦から発射することに成功しただけでなく、原子力推進装置の起動にも成功し、一定時間ドローンを推進させることができた。素晴らしい成功だ』とプーチン大統領は述べた。
プーチン大統領によれば、『ポセイドン』の威力は、『我々の最も有望な大陸間弾道ミサイル「サルマト」(※)の威力さえも大きく上回っている』という。
2018年に初めて発表された『ポセイドン』は、これまで報道で、事実上無制限の航続距離を誇る原子力ユニットを搭載した、深海無人機だと説明されてきた。
全長20メートル、重量100トンのこの無人機は、時速200キロメートルで航行し、深度1000メートル以下に降下できるとされている。また、現代のレーダーでは探知できない超低速で航行できるとも伝えられている。
沿岸都市を直接攻撃するだけでなく、ポセイドンは壊滅的な津波を引き起こすことも可能だと報じられている」。
(※RS-28と呼ばれるサルマトは、ミサイル防衛網では迎撃できないマッハ20の極超音速で航行し、米国へ最短の北極圏経由だけでなく、ミサイル防衛網が手薄な南極圏経由でも米国に到達できる。弾頭は10トン。核弾頭は、10~12発搭載できて、分裂する。このミサイル10発で、米国は完全に壊滅し、米国人は全員全滅する)
※Russia tests nuclear-capable underwater drone – Putin(RT、2025年10月29日)
https://www.rt.com/russia/627099-poseidon-underwater-test-putin/
また、ロシア国防省は11月1日、この「ポセイドン」を搭載することを目的に設計・建造された新型原子力潜水艦「ハバロフスク」の進水式を、西北部白海沿岸のセベロドビンスクで行なったことを発表しました。
※Russia launches new nuclear submarine(RT、2025年11月1日)
https://www.rt.com/russia/627244-russia-new-nuclear-submarine/
10月30日にノルウェー南東大学のグレン・ディーセン教授のYouTube番組に出演した、スイス軍の元情報分析官ジャック・ボー大佐は、「ブレヴェストニク」が米国の「トマホーク」と本質的に違う点は、「核動力によって、射程が理論的に無制限だということ。つまり、防空システムの背後から攻撃できるということだ」と指摘しています。
ボー大佐は、「技術的・理論的に、敵が1000キロ先にいる場合、ミサイルを1000キロ前方に送るのではなく、3万9000キロ離れた場所から、敵の背後を攻撃できるということ。これが、NATOにとっての『ブレヴェストニク』が抱える問題の本質です」と述べました。
「なぜなら、このシステムは地球上のどこへでも到達可能であり、ほぼあらゆる防空システムを回避でき、実際に探知されないからです」と、ボー大佐はその脅威を指摘しました。
ボー大佐は、ロシアが、「ブレヴェストニク」を発表したのは、トランプ大統領が、核弾頭搭載可能な「トマホーク」をウクライナに提供するかどうかで、態度が二転三転していることに対する抑止力だとの考えを示しました。
※Jacques Baud: The EU in Panic & Russia’s Nuclear-Powered Burevestnik Missile(Glenn Diesen、2025年10月30日)
https://youtu.be/CupY5AqZUKI
これに対して、米『NBCニュース』は、10月27日付で、「ブレヴェストニク」の発射実験の成功というロシア側の発表を、以下のように報じています。
「NATOが『スカイフォール』というコードネームで呼ぶこのミサイルの価値に、西側の専門家の多くは疑問を呈している。
一部の専門家は、『ロシアがすでに保有している兵器と比べて、新しい能力はない』と指摘し、また別の者は『金の無駄だ』と嘲笑している。さらに、このミサイルの動力源である小型原子炉が、放射能災害を引き起こす危険性についても、懸念が出ている。
『これまで、誰もこのような兵器を作ろうとしなかった主な理由は、実際には何の役にも立たないからです』と、国連軍縮研究所の上級研究員パベル・ポドヴィグ氏は、『NBCニュース』に語った。
ジュネーブを拠点とし、ロシア核戦力プロジェクトを率いるポドヴィグ氏によると、この兵器はむしろ『主に政治的な意味合いを持つ』という。『クレムリンにとって重要なのは、これが他に類を見ないものであり、これまで誰も行ったことのないものだということだったと思います』」。
※Trump calls Russia’s missile test ‘inappropriate’ ― but is Putin’s nuclear-powered weapon actually a threat?(NBC NEWS、2025年10月27日)
https://www.nbcnews.com/world/russia/russia-burevestnik-missile-trump-putin-test-inappropriate-ukraine-rcna239984
この『NBCニュース』の記事は、米国のトランプ大統領が、10月27日、「ロシアがウクライナとの和平交渉に集中すべき時に、このような実験を行うのは『不適切』だ」と述べた、と報じています。
この『NBCニュース』の記事によると、さらにトランプ大統領は、「核弾頭を運搬する方法は他にもある」と指摘し、「世界最強の原子力潜水艦が、彼ら(ロシア)のすぐ沖合にいる。だから、ミサイルは8000マイル(約1万3000キロ)も飛ぶ必要はない」と、ロシアを脅すように述べました。
ロシアの新兵器発表の報道に対して、冷静に応じたように見えたトランプ大統領でしたが、内心穏やかではなかったのでしょう。その3日後に、報復するような措置を発表しました。
10月30日、トランプ大統領は「核実験を開始するよう、指示した」とトゥルース・ソーシャルで明らかにし、世界中に大きな波紋を広げました。
「アメリカ合衆国は、他のどの国よりも多くの核兵器を保有している。これは、私の最初の大統領任期中に、既存の兵器の全面的な更新と改修を含めて実現されたものである。
その破壊力があまりに甚大であったため、私はそれ(核実験)をやりたくはなかった――しかし、やらざるを得なかったのだ。
ロシアは(核保有数で)第2位で、中国はかなり離れて第3位だが、5年以内には(ロシアと)並ぶだろう。
他国の核実験計画を踏まえ、私は戦争省に対し、我が国の核兵器についても同等の基準で実験を開始するよう指示した。
このプロセスは、直ちに開始される。
この件にご関心をお寄せいただき、ありがとう。ドナルド・J・トランプ大統領」。
※ドナルド・トランプ米大統領のトゥルース・ソーシャルへの投稿(2025年10月30日)
https://truthsocial.com/@realDonaldTrump/posts/115460423936412555
後に、トランプ政権のエネルギー長官クリス・ライト氏が、トランプ大統領の計画する核実験は「核爆発を伴うものではない」などと火消しに走っていますが、ロシアは1990年以降、中国は1996年以降、核実験は行なっていないことから、トランプ大統領の発言は、ロシアの「ブレヴェストニク」と「ポセイドン」が発射実験に成功したことを、核実験だと取り違えた可能性が取り沙汰されています。
※Trump’s planned tests are ‘not nuclear explosions’, US energy secretary says(BBC、2025年11月3日)
https://www.bbc.com/news/articles/cpd26yxxx3lo
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、10月30日、「トランプ氏は他の国が『核実験』を行っていると主張したが、『ブレヴェストニク』のことなら、その情報は実際とは違う」「ロシアは、トランプ氏の耳に、『ブレヴェストニク』や『ポセイドン』のことが正しく伝わっていることを願う」と語ったと、10月30日付け『スプートニク日本』が報じています。
※スプートニク日本のX(旧ツイッター)への投稿(2025年10月30日)
https://x.com/sputnik_jp/status/1983911016993095876
■11月になり、IWJの第16期は4ヶ月目となりました! 10月は1日から31日までで、月間目標額の33%に相当する、59件、114万1500円のご寄付・カンパをいただきました。しかし、月間目標額の67%、235万8500円が不足することになりました。これで3ヶ月連続の未達です! 11月は1日から4日までで、月間目標額の32%に相当する、5件、110万2140円のご寄付・カンパをいただいています。ありがとうございます! 財政的にはとても厳しい状況が続いています。真実を伝えていく活動の困難を痛感しています! 有料会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、どうぞ皆様、よろしくお願いいたします!
第16期がスタートした8月は、ご寄付・カンパによるご支援は、月間目標額の16%、9月は14%にとどまりました。10月は、1日から31日までの31日間で、59件、114万1500円のご寄付・カンパをいただいています。これは、月間目標額350万円の33%にあたります。ご支援くださった皆様、本当にありがとうございます。しかし、67%、235万8500円が不足することになりました。これで3ヶ月連続未達です。厳しい状況に変わりはありません。
また、11月は1日から4日までで、月間目標額の32%に相当する、5件、110万2140円のご寄付・カンパをいただいています。ありがとうございます。
IWJを2010年にスタートさせてからのこの15年間、あるいはそれ以前から、私、岩上安身は、機会があるごとに米国の従属国の地位に甘んじることの危険性に、絶えず警鐘を鳴らしてきました。
自民党の新総裁、そして第104代の内閣総理大臣に高市早苗氏が就任することが決まりました。
中国との戦争の話を絶えず繰り返し、「米軍が中国軍の矢面に立つのではなく、まず日本が正面に立つ」などということまで、テレビの地上波で発言してきた高市早苗氏が総理に決まって、いよいよ日本が「代理戦争」の捨て駒となる懸念が、今、まさに現実化しつつあるのを痛感しています。
東西冷戦の終わりによって、世界大戦の危機、とりわけ核戦争の危機は遠ざかったと安堵して、約35年が経ちますが、現在、冷戦後で最も戦争の危機が近づいていると感じられます。
軍事力を支える、肝心の工業力が空洞化してしまっている米国にのみ、頼り、米国の戦略に従って、対中国との戦争の矢面に立て、と言われて、「代理戦争」の駒とされる、そんな危機に直面しているのに、政府も、与野党も、メディアも、いつまでも、現実を否認しているように感じられます。
今、日本に必要な指導者は、好戦的な指導者ではなく、戦争回避能力に長けている、外交力のある指導者です。核保有国に対して戦争で挑もうとするような、勇ましい言葉を吐く指導者ではありません! 日本を第2のウクライナに、日本の首相を第2のゼレンスキーにしてはいけないのです!
国難は避けられない、としても、大難を小難にとどめることはできるはずです。日本が対米自立を果たし、「敵国」ばかりになっている周辺国と和解して、各国と平和条約を結び、「敵」と戦うのではなく、「敵」と和解して、「敵」を消し去ることができるかどうか。
対米自立と、周辺国との自力での平和構築に失敗すれば、日本は、大きな試練に直面します。平和の上にしか、国家としての繁栄も、国民としての日々の穏やかな暮らしも、築くことができません。
間に合うでしょうか。懸念は尽きません。
肝心なことは、リアルな現実をまず直視することです。大小問わず、ほとんどのメディアが、現実直視を避けています。
IWJは現実を直視し、お伝えし続けています。しかし、現実は苦いものです。苦い現実を直視したくない心理が働くからこそ、甘い嘘をつくプロパガンダに人は騙されてしまうのです。
ウクライナ紛争以降は、特に、西側諸国はプロパガンダの洪水が続いているような状態です。
我々はプロパガンダの波にのまれることなく、ジャーナリズムの本道を歩み、リアルを伝えるという、当然のことを、貫いていきます!
そうやって、苦いリアルな現実を直視した上で、なお、前向きな希望を信じる力が残っているかどうかが問われています。
IWJは、厳しい経営が続いています。そのIWJの行方は、リアルと対峙してなお希望をもてるかどうかだと思います。
IWJの活動運営費は、約半分が、会員の皆様からの会費によって支えられています。残りの約半分が、ご寄付・カンパによって支えられています。
困難は、迫ってきています。向こう数年以内が、東アジアにおいて、日本が、「代理戦争」の駒として使われてしまうかどうかの正念場です! そうした事態は、絶対に回避しなければなりません!
そのリスクは、高市氏が総理大臣となり、小泉進次郎氏が防衛大臣となったことで加速する可能性があります!
今期16期もIWJは、日本だけでなく、西側に広がるプロパガンダにのみこまれず、真実をお伝えしていきたいと思います!
どうぞ、緊急のご支援のほど、よろしくお願いいたします!
岩上安身 拝
※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
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年会費をまとめてお支払いいただければ、12ヶ月中2ヶ月分がサービスとなります。即ち、一般会員が月1100円で、年間だとその12ヶ月分1万3200円のところ、一括払いなら、1万1000円(消費税込み)となります。
同じくサポート会員が、1ヶ月3300円で、毎月支払ってゆくと、12ヶ月で3万9600円のところ、一括払いですと、3万3000円(消費税込み)ですみます! 2ヶ月分おトクです! ぜひ、ご検討ください!
■「『沖縄の海も山も風も国家のものではなく、そこにすんでいる人達のもの』という菅原文太氏の言葉は、パレスチナやドンバス、ミャンマーにもつながる」~ご寄付をくださった皆様からの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!
IWJにご寄付をいただいた皆様から、応援・激励のメッセージをいただきました。ありがとうございます! ここに感謝を込めてご紹介させていただき、岩上安身がご回答させていただきます!
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「沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も風も、すべて国家のものではありません。そこにすんでいる人たちのものです。」IWJが報じた「翁長雄志 うまんちゅ 1万人大集会 2014.11.1(https://iwj.co.jp/wj/open/archives/201796)」での菅原文太氏の言葉です。
この言葉は、今、ガザで起きている絶望的なまでのイスラエルによるジェノサイドの中にあって、今なお抵抗し続けているパレスチナの人々や、2014のネオナチによるクーデタを拒否したドンバスへの抑圧と砲撃に立ち向かったロシア系の住民。更には、軍によるクーデターを拒否し、武器を手にして戦う多くのミャンマー国民の抵抗にも繋がる言葉です。
ここに共通するのは菅原文太氏が言う「海も山も風も、すべて国家のものではありません。そこにすんでいる人たちのものです。」と言う現実に裏付けられた人々の抵抗する権利、自己決定権でしょう。武器を取るか取らないかは別として、外在的な力が人々の行動や生活を力づくで従わせようとするとき、私たちはやはり抵抗し、戦う事は正当化されるのだと思います。
岩上氏による早尾貴紀氏へのインタビューを観て一年前の板垣雄三氏による岩上氏へのレクチャー(https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519527)を思いだし、そして、菅原文太氏の言葉が鮮明に思い起こされました。
IWJは今まで貴重で重厚な情報を提供してくれています。それらはかけがえのない知的財産です。ただ、過去の記事にアクセスしにくいのが難点だと常々感じていました。年月日の入力で検索できるようになれば有難いのですが。
(T.M. 様)
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T.M. 様
ありがとうございます!
菅原文太さんの言葉を、お伝えした年は、今から振り返れば、ウクライナにおいて親欧米派がユーロ・マイダン・クーデターで、政権を強奪した2014年でした。
「土地は国家のものではない。そこに住んでいる人々のものである」という菅原文太さんの言葉は、今思えば先見的でした。
ユーロ・マイダン・クーデターが起こると、合法的に選挙で選ばれたヤヌコヴィッチ大統領の代わりに、大統領の座についたポロシェンコ氏のウルトラナショナリズムの政権のもと、野放しにされたネオナチが、同国内に住むロシア語話者に対して、差別と暴力による迫害を始めました。
「その土地は我々のものだが、お前達は、我々と同じ国民ではない」というわけです。
住民の9割がロシア語話者のドンバス地方では、住民が高度な自治を要求しましたが、これに対してポロシェンコ政権は、砲弾と空爆で応じました。非対称的な武力をもって住民を殺害し、嫌ならばその土地から出ていけ、という点で、イスラエル政府がパレスチナ人に対して行っている民族浄化と何ら変わりません。
ポロシェンコ大統領の後継者となったゼレンスキー大統領のレイシズムと排外主義、そして民族浄化等は何も変わりませんでした。
8年間耐えたあげく、介入を決めたロシアのプーチン政権ですが、戦争の帰趨は見えたというのに、ゼレンスキー氏は、停戦の条件としてもロシアが占領したすべての領土を元通り変換することのみ主張し、そこに住んでいた住民の権利、保護、言語の自由についてはいまだに何も言いません! いまだにです!
禁止したロシア語の使用ひとつ撤回しないし、ストップした年金の支給の再開すら、約束も言及もしないのです。
現在、クリミアやドンバスなどで、年金を支給しているのはロシア政府であり、介入する前の8年間、食料などの人道援助を届けたのもロシア政府です。
こうした事実を、日本の記者クラブメディアも、残念なことに多くのネットメディアも、取り上げようとしません。
私達IWJは、ガザにおけるシオニスト・イスラエルの非道を批判すると同時に、同じく民族浄化を行っているウクライナのポロシェンコ政権、ゼレンスキー政権、そしてそれを後押ししている米国、欧州、日本政府などを批判し続けてきました。
言論界におけるIWJの孤立は、はなはだしいものであり、現にプロパガンダに押し流された人々も少なくなく、IWJへのご寄付・カンパも減り続けています。
しかし、ご寄付欲しさに、真実を曲げ、プロパガンダに同調するのは、筋が通りません。我々は、孤立を恐れず、あくまで真実を報じる道を貫き通してきましたし、これからも貫き通します。
我々が今後も活動を維持していけるかどうかは、会員の方々の会費や、ご寄付・カンパの集まり次第です。崖っぷちに立たされていることは間違いありませんが、IWJは、最後の最後まで、真実にのみ、忠実であり続けたいと思ってます。
どうぞご理解いただければと思います。
なお、サイトのアーカイブが探しづらいとのご指摘、ありがとうございます。
けれども、サイトの改良も、外部のプロの業者にお願いしなければならず、それには少なくない資金がかかります。
全面リニューアルともなると、2000万円以上かかるという見積もりをいただいたこともあります。
部分的な改良でも、数百万円単位です。現状、そのような資金を捻出することはできません。
どうか、ご理解をたまわれればと思います。
よろしくお願い申し上げます。
岩上安身 拝
■IWJは、市民の皆様お一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。10月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆様、誠にありがとうございます!
10月は31日間で、59件、114万1500円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆様、本当にありがとうございます。
ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方21名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、X(旧ツイッター)、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。
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K.B. 様
T.M. 様
K.A. 様
K.K. 様
マツモト ヤスアキ 様
K.M. 様
富樫 佳子 様
J.M. 様
三宅博哉 様
金 盛起 様
Y.S. 様
塩川 晃平 様
日笠修宏 様
Y.N. 様
松本益美 様
高木康夫 様
徳山匡 様
山本賢二 様
N.N. 様
富樫佳子 様
小池説夫 様
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皆様、インフレが激しく、税金と社会保険料が重くのしかかる今、誠にありがとうございました。
いただいたご寄付は、大切に、また最大限有効に活用させていただきます。
今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
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◆中継番組表◆
**2025.11.5 Wed.**
調整中
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◆中継番組表◆
**2025.11.6 Thu.**
調整中
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
大変厳しい状況が続くIWJに温かいご支援をいただき、まことにありがとうございます。お力添えいただきましたみなさまへ心より御礼を申し上げるとともに、お名前を掲載させていただきます<ご寄付・カンパのお礼とご報告(2025年10月)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/55209
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■グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その13・最終回)ウクライナのネオナチから大統領府顧問になりあがった、オレクシー・アレストヴィッチ氏は2019年に、「ロシアに勝ってNATO加盟を果たす」と予告していた! パレ氏は「この戦争は偶発的ではなく、明確に準備され、意図的に挑発されたもの」であり、「ウクライナ側はあらゆる手段でロシアを挑発し、ロシアに先に攻撃させることに成功した」と指摘!
ノルウェー南東大学のグレン・ディーセン教授のYouTube番組に、フランス陸軍予備役将校であり、フランス国防省の元アナリスト、2015年から2022年までドンバス地域で欧州安全保障協力機構(OSCE)の監視員を務めた経験を持つ、ブノワ・パレ氏が登壇しました。本日は、最終回となる第13回目をお届けします。
※Benoit Pare: OSCE Observer Exposes Lies About the Ukraine War(Glenn Dieasen、2025年8月31日)
https://youtu.be/Uu3zx7vu5KY
第13回では、ウクライナのネオナチ団体「ブラツヴォ(同胞団)」のリーダーから、大統領府顧問になりあがった、オレクシー・アレストヴィッチ氏が、2019年に、ロシアとの戦争に勝利することが、ウクライナのNATO加盟の条件であり、「ロシアに勝ってNATO加盟を果たす」べきだと主張し、2020年から2022年に戦争が起こると予告していたことを、パレ氏が振り返ります。
パレ氏は、上記のアレストヴィッチ氏の発言を、誰も取り上げないのは異常だと指摘し、「この戦争は偶発的ではなく、明確に準備され、意図的に挑発されたもの」であり、「ウクライナ側は、あらゆる手段でロシアを挑発し、ロシアに先に攻撃させることに成功した」との見解を示しています。
アレストヴィッチ氏は、ゼレンスキー大統領に疎まれて2023年に亡命しますが、その後は「NATOはウクライナを受け入れない」「NATOをもはや信じていない」「ウクライナは中立国であるべき」「ロシアとの関係修復を図るべき」だと、180度立場を転換しました。
パレ氏は、多くの人々は、ウクライナの歴史やドンバス紛争の経緯を知らないため、世界に対して『被害者としての立場を演じる』ウクライナに同情し、「一方的にロシアが侵略した」、「(プーチンは)ヒトラーの再来」などとする道徳的な二元論が広まった」と分析しています。
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ブノワ・パレ:OSCE監視員がウクライナ戦争の嘘を暴く(その13)
グレン・ディーセン
2025年8月31日
パレ氏「最後に付け加えると、後になって私は、オレクシー・アレストヴィッチ(Oleksiy Arestovych)による信じがたいインタビューを読みました。そのインタビューは、まだYouTubeで見られますが、誰も話題にしません。
2019年2月にさかのぼるものです(※)。繰り返しますが、2019年2月、ゼレンスキーが(大統領に)選出される前の話です」。
(※)オレクシー・アレストヴィッチ(Oleksiy Arestovych)は、1975年生まれ。ウクライナの著名なブロガー、政治家、そして軍事オブザーバー、俳優。ウクライナ軍中佐の階級を持つ。
大統領府の行政長官である、アンドリー・イェルマーク(Andriy Yermak)によって、国家安全保障・防衛の顧問に任命され、2020年から2023年までウクライナ大統領府顧問(国家安全保障・防衛顧問)を務めた。
アレストヴィッチは2005年に、ウクライナのネオナチ組織に所属していた経歴をもつ。ドミトロ・コルチンスキー氏が率いるウクライナ極右団体「ブラツヴォ(同胞団)」に加わり、最終的にコルチンスキー氏の副代表となった。
・Oleksiy Arestovych(PUBLIC ORTHODOXY、2025年10月8日閲覧)
https://publicorthodoxy.org/author/oleksii-arestovych/
・Zelenskyi’s spokesperson: soldier, actor, psychologist, propagandist
(Open Democracy、2022年4月26日)
https://www.opendemocracy.net/en/odr/ukraine-president-adviser-arestovych/
パレ氏「そのインタビューで、彼はこう言っています(※)。
『我々の目標は、NATOに加盟することだ。しかし、NATOは我々を受け入れないだろう。なぜなら我々が、ロシアと大戦争をしていないからだ』。
彼の言い分は、『我々がロシアとの大規模な戦争を経て、我々の能力を示さなければ、NATOは我々を受け入れない。ロシアと戦い、ロシアに勝てることを示すために、この戦争が必要だ。そうすれば、NATOは我々を受け入れ、さらにロシアと戦うのを支援してくれるだろう』といったものです。
これは、13~14分ほどのビデオの中で、彼が述べたことです。そしてその後、この人物はゼレンスキーの主要な顧問(大統領府顧問)となり、ゼレンスキーの助言チームの一員になりました」
(※)同インタビューは、2019年3月18日、ウクライナのニュースチャンネル「Апостроф.ua(Apostrophe.ua)」で放送された。同インタビューは13分ほどがYouTubeに残っている。
2022年3月、英語字幕をつけたインタビュー動画の切り出しが公開された。1分36秒のインタビューの英語字幕の仮訳を本文末尾に付録として添付する。
・オリジナルのインタビュー:Полноценная война с Россией начнется через пару лет. Алексей Арестович о войне 18.03.2019(ロシアとの本格的な戦争は、あと数年で始まるだろう。アレクセイ・アレストヴィッチが語る戦争について、АПОСТРОФ TV、2019年3月18日)
https://youtu.be/H50ho9Dlrms
パレ氏「そして彼は、ロシアの(特別軍事)作戦が開始されると、毎日番組を持ち、最前線で何が起きているかについて解説するようになりました。
つまり、その瞬間から、彼は、ウクライナ政府の毎日の代弁者となったのです。まるで、3年前に自らが望んでいたことについて解説する立場にすえられたかのようでした。しかし、誰もその事実を指摘しません。
しかし、そのような事実が存在するということ自体、少なくとも一部の人々はロシアに対して挑発を仕掛け、この大戦争を起こすべきだと予見していたことを示しています。
そして実際に起こったのは、彼らがあらゆる手段でロシアを挑発し、ロシアに先に攻撃させることに成功したということです。その結果、彼らは世界に向かって『被害者』という立場を演じることができたのです。
※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
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(その1)から(その12)までは、以下で御覧ください。
※グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その1)(日刊IWJガイド、2025年9月8日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250908#idx-5
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※(その2)(日刊IWJガイド、2025年9月22日)
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※(その3)(日刊IWJガイド、2025年9月23日)
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※(その4)(日刊IWJガイド、2025年10月8日)
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※(その5)(日刊IWJガイド、2025年10月15日)
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※(その6)(日刊IWJガイド、2025年10月20日)
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※(その7)(日刊IWJガイド、2025年10月21日)
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※(その8)(日刊IWJガイド、2025年10月22日)
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※(その9)(日刊IWJガイド、2025年10月27日)
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※(その10)(日刊IWJガイド、2025年10月28日)
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非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55193#idx-7
※(その11)(日刊IWJガイド、2025年10月29日)
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非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55195#idx-3
※(その12)(日刊IWJガイド、2025年10月31日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20251031#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55203#idx-7
■<IWJ取材報告>「高知大学名誉教授・佐野栄紀氏の『mRNAワクチン自体が「攻めの予防医療」そのものであり、それは国民を攻めるものとなっている』という指摘を、高市内閣の上野大臣はどのように考えるか?」IWJ記者の質問に対して回答せず、事務方に丸投げの上野大臣!!~10.31 上野賢一郎 厚生労働大臣 定例会見
10月31日午前9時45分より、東京都千代田区の厚生労働省にて、上野賢一郎厚生労働大臣の定例会見が開催されました。
IWJ記者は、新型コロナワクチンについて、10月27日に厚生労働省にて開催された「ワクチン問題研究会」の記者会見での内容をもとに、上野大臣に対し、次のように質問しました。
※高市総理大臣の所信表明演説での「攻めの予防医療」発言に対し、「彼女にはそういうことを語る資格はない。『何も知らないことを 勝手に勇ましい言葉で国民を欺いて変なことをするなよ』と言いたい」と福島雅典氏!! ~10.27 mRNAワクチン接種後の健康被害および腫瘍リスク対策に関する記者会見 2025.10.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529457
IWJ記者「新型コロナワクチンについて、質問します。
上野大臣は、10月22日の就任会見にて、『次なる感染症危機への対応に万全を期す』とおっしゃっていますが、新型コロナワクチンが、現状、引き起こしている2300件にも上る死亡事例という空前絶後の健康被害、しかも、そのうち2286件が評価不能であるという事態について、総括・反省することが先ではないでしょうか?
大臣がおっしゃるように、『万全を期す』ためには、具体的にどのような準備が必要であるとお考えでしょうか?
また、高市総理大臣は、10月24日の所信表明演説において、『攻めの予防医療を徹底する』とおっしゃっています。改めて、この『攻めの予防医療』という言葉の定義を教えてください。
よろしくお願いします」
上野厚生労働大臣「まず、新型コロナワクチンの接種につきましては、当時の科学的知見も踏まえ、審議会で議論を行い、適宜、接種対象等の見直しが行われてきたものと承知をしております。
また、ワクチンの安全性につきましては、審議会において、副反応疑い報告制度等にもとづきまして報告されたものを全例評価しており、現時点で重大な懸念は認められないと評価をされているところであります。
『感染症危機への万全な対応』とありますが、内閣感染症危機管理統括庁等とも連携をしながら 政府行動計画にもとづく取り組みを着実に進めることが重要であるというふうに認識しております。進捗状況のフォローアップ等を通じて、次なる感染症危機に万全を期してまいりたいと考えております。
『攻めの予防医療』につきまして、ご質問をいただきました。
健康寿命の延伸を図って、社会保障の担い手に元気に活躍をしていただいて、社会保障の担い手になっていただけるように取り組むことが重要であると考えております。
具体的には、『がん検診』の推進であったり、『歯科検診』の充実等、こうしたことに一層取り組む必要があると認識をしているところでありますので、そうした方向性でしっかりと考えていきたいというふうに思っております」
IWJ記者「すみません、追加でもう一問。
この『攻めの予防医療』というコンセプトの中には、『ワクチン政策』というのも、もちろん入っているという理解でよろしいでしょうか?」
上野厚生労働大臣「総理がおっしゃっている『攻めの予防医療』について、具体的にどういうふうに進めるかというのは、今後検討していきたいというふうに思っておりますが、主として申し上げましたように、『がん検診』重視であったり、あるいは『歯科検診』重視であったり、そうしたことを念頭に置いているところであります」
IWJ記者「すみません。この『攻めの予防医療』という言葉の中に、ワクチン政策も入っているという前提なんですけれども、高知大学名誉教授でワクチン問題研究会の正会員の佐野栄紀氏は、『mRNAワクチン自体が、「攻めの予防医療」そのものであるが、現状、それは国民を攻めるものとなっている』とおっしゃっています。
この指摘について、お考えをお聞かせいただけますでしょうか?」
上野厚生労働大臣「今の御指摘につきましては、すみません、今初めておうかがいをいたしましたので、事務方の方からお返事をさせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします」
IWJ記者は、「次なる感染症危機への対応に万全を期す」ために必要な準備とは何か、高市総理大臣の「攻めの予防医療」という言葉の定義、そして、「攻めの予防医療」の最たるものであると言える「mRNAワクチン」が攻めているのが国民であるという笑えない状況についての大臣の考え、と計3つのポイントについて、質問しました。
しかし、大臣は回答を事務方に丸投げし、残念ながら、納得のいく答弁を、大臣自身から聞くことはできませんでした。
高市政権の一角である厚労大臣の回答のお粗末さは、石破政権や、それ以前の政権の厚労大臣を大きく上回るものでした。過去に、IWJの記者の質問に対して、事務方に回答を丸投げした大臣など、一人もいません。
「がん検診」や「歯科検診」などを、攻めの予防治療というならば、現在、健康保険適用外となっているそれらの検診を保険適用するなどして、安価に、あるいは無償にするということなのでしょうか?
それならば国民の福祉向上として大変結構なことですが、高市総理大臣も、上野厚労大臣も、なぜ、そのように明言されないのでしょうか? 理解に苦しみます。
会見の詳細については、全編動画を御覧ください。
※「高知大学名誉教授・佐野栄紀氏の『mRNAワクチン自体が「攻めの予防医療」そのものであり、それは国民を攻めるものとなっている』という指摘を、上野大臣はどのように考えるか?」IWJ記者の質問に対して回答せず、事務方に丸投げの上野大臣!!~10.31 上野賢一郎 厚生労働大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529530
■10月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、「『NATOを1インチも東方拡大しない』と表明したベイカー米国務長官(当時)の約束を、『条約ではないから無効』だとする米国に、ロッタ博士が重要な指摘!『ICJの判決で、条約がなく、口頭での約束にも法的拘束力があると明言されている』! 岩上安身によるneutralitystudies.com主宰 京都大学大学准教授パスカル・ロッタ博士インタビュー(前編)」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! IWJサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひサポート会員にご登録を!!
IWJでは、メルマガサイト「まぐまぐ」で、毎月『岩上安身のIWJ特報!』を発行しています。
10月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、7月25日に初配信した「東西ドイツを統合するために、ゴルバチョフソ連大統領(当時)に『NATOを1インチも東方拡大しない』と表明したベイカー米国務長官(当時)の約束を、『条約ではないから無効』だと主張する米国に、ロッタ博士が重要な指摘!『ハーグ国際司法裁判所(ICJ)の1974年の判決で、条約がなくても、口頭での約束にも法的に拘束力があると明言されている』! 岩上安身によるneutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士インタビュー(前編)」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました。
『ニュートラリティ・スタディーズ(Neutrality Studies)』というYouTubeチャンネルが注目を集めています。運営するのはスイス出身の京都大学准教授、パスカル・ロッタ氏です。
ロッタ氏は、「国際関係における中立性」の研究者で、世界政治における概念としての「中立性」を多面的に研究しています。2022年2月にロシアがウクライナに侵攻する直前、急激に緊張が高まっていくのを感じ、その理由を知りたいとの思いから、自分のYouTubeチャンネルを本格的に開始したとのこと。
今回の前編では、主にウクライナ紛争について、中立性や独立性の視点を踏まえながら語っていただきました。
また、ウクライナ紛争について、その起点は決して2022年ではないこと、領土的野心を抱いたロシアによる「いわれなき侵攻」というプロパガンダの蔓延、長い時間をかけて蓄積されてきた米国の挑発などについて確認していきました。
以下は、10月発行の『岩上安身のIWJ特報!』の目次です。
(第703号の目次)
◆ウクライナは、なぜ、中立にならなかったか。永世中立国スイス出身で京都大学准教授のロッタ氏が「国際関係における中立性」の視点からウクライナ紛争を語る!
◆プロパガンダは「同じ物語を信じたい集団」に出現する。独立系ジャーナリストや学者の役目は、その物語を突き崩して反論すること!
(第704号の目次)
◆中立性と独立性は密接な関係で、優れた平和維持役には一定の独立性が不可欠。日本は良い中立の場になり得るが、米国との軍事同盟は依存関係を形成する!
◆問題はどのように他者を支配するかではなく、どのように他者と協力するか。議論すべき点は「国際関係について、愚かな考えを持つ人々が存在すること」!
◆2014年のマイダンがウクライナ紛争の出発点! 以後、ウクライナからロシアへ逃げた人は100万人! なのに西側は「2022年、ロシアが理由なき侵攻開始」!?
◆誰かが特定の目的で広めようとするプロパガンダと、私達が世界を理解するためのナラティブ(物語)を区別すること。「現在進行中の2つの物語の戦いです」
(第705号の目次)
◆「ウクライナはレッドライン。ここには手を出すな」と2008年にプーチン大統領が警告! それを無視したのがジョージ・W・ブッシュ米大統領!
◆ヨーロッパは常に分断の脅威にさらされ、再統合される可能性を抱えている!その分断は、外部からも内部からも生じ得る!
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※東西ドイツを統合するために、ゴルバチョフソ連大統領(当時)に「NATOを1インチも東方拡大しない」と表明したベイカー米国務長官(当時)の約束を、「条約ではないから無効」だと主張する米国に、ロッタ博士が重要な指摘!「ハーグ国際司法裁判所(ICJ)の1974年の判決で、条約がなくても、口頭での約束にも法的に拘束力があると明言されている」! 岩上安身によるインタビュー第1200回ゲスト neutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士(前編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528365
※「トランプは完全に信頼を失っている。ロシアは西側をいかなる形でも信頼できない。西側のロシアに対する信頼は最低限の状態で、1990年代以前よりもはるかに低い水準にある」!「欧州は米国に、『自分達を利用して、ロシアと戦ってほしい』とさえ思っている」! 「ロシア、中国、イラン、北朝鮮は、協力を望みつつも、実際には独立を維持したいと考えている」!! 岩上安身によるインタビュー第1200回ゲスト neutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士(中編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528488
※「ノルドストリーム・パイプラインの爆破は、メルケルからショルツへというドイツの政権交代のタイミングにおいて、対米従属的なショルツ新政権には大きな恩恵となった!」「このタイミングは、ヨーロッパが米国の衛星国(サテライト)となり、ロシアに対抗するための武器として、戦略的インフラを犠牲にする覚悟があることを示した瞬間でもあった」!! 岩上安身によるインタビュー第1200回ゲスト neutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士(後編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528489
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